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由美グルメリン No.1‥【由美夏祭り】♪ 富士山の裾野・標高1075m『河口湖CC』での“森林浴”♪ ミシュラン“三ツ星”『銀座
小十』の“夏の旬魚”♪ 天富良『大坪』“夏の魚菜”♪ 四谷の洒落た洋館『オテル・ドゥ・ミクニ』での“夏のフレンチ”♪ |
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雲霧の 暫時百景を 尽しけり ―松尾芭蕉 |
暦では“大雨時々降る”「大暑」末候となり、まもなく「立秋」を迎える頃となりましたが、“秋”とは名ばかりで、まだまだ“猛暑”が続く今週はいかがお過ごしですか? |
私の先週末は、少しでも暑さを逃れようと『河口湖CC』へ出かけておりましたが、富士山の裾野に広がるこの林間コースでは、正面に霊峰富士山を望み、赤松や唐松に囲まれた森林の中で、頬に涼やかな風を浴びながら、ゆったりとした贅沢な空間を愉しむことができました。
ただ残念なことに、「珠玉を持つ富士の首飾り」と呼ばれる富士五湖のひとつ河口湖からの富士山は、冒頭の句のように、“雲が走り、霧が急に立ち上り”、瞬く間に“百景”を形成するがのごとく“皆雲にかくれたり”で、この時季の赤黒く輝く「赤富士」の夏らしい雄大な景観は拝めませんでした。 |
さて、ここで河口湖の歴史に少し触れてみますと、富士山他、西湖、青木ヶ原樹海など豊かな自然を持つこの地域には、古くから「富士講(富士山を登拝する山岳信仰)」や親鸞・日蓮上人などに纏わる神社仏閣や伝説が多く存在しますが、中でも「冨士御室浅間神社」は、699年、藤原義忠によって富士山に祀る神社として建てられており、河口湖畔の勝山には「里宮」が存在しますが、富士山周辺では最古のお宮で、神社には新羅三郎義光ゆかりの900年以上の伝統を誇る「流鏑馬祭」が伝わっています。
また、富士山の大噴火を鎮めるため勅令により建立された「河口湖浅間神社」は、864年、富士山と対峙する河口の地に富士山の神を祀ったもので、古くから鎌倉街道沿いの交通の要衝として栄え、鎌倉時代には、多くの宿坊があることから登山口としても賑わいましたが、やがて、江戸時代の「富士講」の流行に伴って、多くの人が吉田口を利用するようになり、一時は陰りを見せるものの、昭和39年に富士スバルラインが開通したことにより、また活気を取り戻し、2003年、南都留郡河口湖町・勝山村・足和田村が合併し、多くの魅力ある観光地を持つ“町”として新しい歩みを始めています。
http://www.kawaguchiko-town.com/history/ |
ところで、河口湖「天上山公園」の天上山辺りは、太宰治の名作「お伽草子」の中の一篇「カチカチ山」の舞台として描かれており、この物語は富士山と河口湖の景色を配して、有名な昔噺の“兎”を美少女に、“狸”を中年男に置き換えた物語ですが、天上山のナカバ平には太宰治の石碑があり、「カチカチ山」の一節から「惚れたが悪いか」と彫られていますから、展望台にて“兎”と“狸”の像と一緒に、昔噺に想いを馳せ、河口湖畔の豊かな自然と、まだわずかに残る紫陽花の花を眺めてみてはいかがですか?
http://www.h7.dion.ne.jp/~ropeway/ |
雰しぐれ 富士をみぬ日ぞ 面白き ―芭蕉 |
それでは、河口湖にて、そそり立つ優雅な富士や湖面に映る逆さ富士の美が堪能できなかったものの、中央道から赤茶けた素肌の夏らしい「赤富士」を眺め、存分に森林浴を堪能して参りましたキリンズを今週もよろしくお願い申し上げます。 |
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♪『オテル・ドゥ・ミクニ』&【由美夏祭り】8月4日〜6日 |
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由美グルメリンNo.2‥『けんたうろす』8月のカクテル“ウェーブ”♪ NEW『神野美伽』“デビュー25周年記念アルバム”「そして・・・私」♪ 目白の森「椿山荘」で響き合う美しい調べ『神野美伽ディナーショー』8月29日(金)at『椿山荘』♪ 猛暑のひと休み“夏曇”の『カメリアヒルズCC』♪ 銀座『すし処
きたむら』“立秋の旬魚”♪ 「椿山荘」二万坪の庭園の一角“数寄屋造り”の『料亭 錦水』♪ |
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雨はれて心すがしくなりにけり窓より見ゆる白木槿のはな―斎藤茂吉 第二歌集『あらたま』 |
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暦では“蜩鳴く”「立秋」次候を迎えますが、週はじめよりの“お盆週間”はいかがお過ごしですか?
『由美』&『けんたうろす』では、今週のお盆は休まず“暦どおり”営業致しておりますので、どうかひっそりとした銀座のお盆でしょうが、きっとあなた様のご来店を心よりお待ち申し上げております。 |
さて、まだまだ残暑が酷しく続く毎日ですが、ふと周りを見渡すと、夏の温気の中で華麗に咲いていた花々がいつの間にか無くなり、ついこの間まで、眩いばかりの“紅”で眼を射ていた「百日紅」も、もはや残りの“紅”を僅かに枝の先に留めているだけで、そんな中「木槿(むくげ)」と「芙蓉」が、まだ生々と咲き盛っているのを見て、改めてこの花の生命の力強さに驚かされるばかりですが、この「木槿」の花盛りの様子は、江戸期蕉門の俳人が的確に描いているとおり、「塀際へつめかけて咲く木槿かな(荻人)」という風情で、盛りには確かに塀のあたりを圧倒するかの趣がありますね。
とくに白色の「木槿」は、「芙蓉」のたおやかな美しさに対し、どこか爽やかさや清々しさを感じさせる花に思え、夏の雨後の“すがしさ”を感受するのに“白木槿”ほど相応しい花はないように思います。http://plumkiw948.at.webry.info/200808/article_2.html |
また、詩としての「木槿」は「松樹千年終二是朽チヌ、槿花一日自ラ栄ヲ為ス(松は千年の栄を保っても枯れ衰えうる期がないわけではないが、槿は儚い花とは言っても僅か一日の栄えながら、以って足るべし)『白氏文集』「放言詩」」が挙げられるように、古代より「槿花一日栄(きんかいちじつのさかえ)」の花と語り伝えられ、「朝に綻び夕に結ぶ」その短い生命は、上記「白楽天」の詩文の影響で、人の栄華の儚さに譬えられることが多いのですが、実際には、花蕾を無数に着けて次々と花を咲かせ、梅雨の六月から夏一杯を咲き通して、秋まで長く咲き続ける花期の長い“無窮花”です。
ちなみに、この花は儚い“一日花”のため、茶道に於いては「槿花一朝の夢」と言われ、“一日花”ゆえに“一期一会”の茶の心に適うようで、「冬は椿、夏は木槿」と言われるほど夏の名花としても好まれています。
http://www.sol.dti.ne.jp/~tmorioka/wasure-hana/mukuge.html
http://www.musashino-higashi.org/top-photos-0902.htm |
白木槿 まいにち咲いて まいにち淋し ―山口青邨 |
それでは、晩夏の白昼、白や紫を涼しげにちりばめて、涼しさを誘って咲く“白木槿”に、「槿花一日栄」の想いを馳せ、公園や野山を歩いて、この花を眺められるようなよき一週間をお迎え下さいませ。
そして、“まいにち咲いて、まいにち淋し”思いに憂いながらも、次から次へと咲きつづけるその花姿に、儚さよりも夏の花の逞しさを覚え、花言葉の1つ「いつも新しい美」を感じられるような風雅な日々をお過ごし下さいませ。 |
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♪8月のカクテル
"ウェーブ"
ジン グレープフルーツジュース ブルー・キュラソ
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由美グルメリンNo.3‥-“五山の送り火”観賞 キリンズ
at京都への旅♪ 山縣有朋の別邸『無鄰菴』♪ 『南禅寺』“三門からの風景”&『南禅寺』“塔頭”「天授庵」の庭園♪ 細川忠興が創建『大徳寺』の“塔頭”「高桐院」楓の参道♪ “迷いの窓”“悟りの窓”『源光院』etc...♪ 京の風雅を四季の情感にうつす“京料理”露庵『菊乃井』木屋町店♪ |
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大文字や あふみの空も たゞならぬ ―蕪村
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日本中がオリンピックに沸いた“お盆週間”でしたが、あなた様にはいかがお過ごしでしたか? |
『由美』&『けんたうろす』では、今年のお盆は休まずに“暦どおり”営業させていただきましたので、ゆったりとした夏休みは取れなかったものの、でも16日は京都にて夏の夜の風物詩「五山の送り火」観賞へと出かけ、お陰で、今年は土曜日に「大文字焼き」を観ることができ、“大”の文字が浮かび上がる期待と賛嘆の“たゞならぬ”気配に満ちる京の町にて、夏の夜を彩る伝統行事を愉しんで参りました。 |
さて、この「五山の送り火」の起源については、由美HP
www.yumi-ito.com のエッセイNo.12にて、以前書かせていただいておりますが、今号では文字の由来についてを少し調べてみることにしました。
古来より“送り火”には、「お盆に帰ってきた先祖の霊が、あの世に帰っていくのを送る」という意味が込められており、その形態は時代によって変化し、現在では大文字山の「大」、松ヶ崎の「妙」「法」、西賀茂船山の精「船」、左大文字の「大」、そして嵯峨鳥居本曼陀羅山(さがとりいもとまんだらやま)の「鳥居」の形が残っていますが、「五山の送り火」の象徴とされるのは、やはり「大」の文字で、なぜ「大」の字なのかとの説は様々で、この「大」の字には、仏教でいう悪霊退散の五芳星(ごぼうせい)の
意味が込められているとか、弘法大師が「大」の字に護摩壇を組んでいたことから使用されたのではないか、などいくつかの説が残されています。 |
また、松ヶ崎の「妙」「法」は、松ヶ崎の村民全体が日蓮宗の信者となり、「南無妙法蓮華経」の「妙法」から文字を取ったと伝えられ、西賀茂船山の「船」は、847年(承和14年)に西方寺の開山・慈覚大師が、唐留学の帰路で暴風雨にあったとき、「南無阿弥陀仏」を唱えて無事に帰国できたことからとされ、曼荼羅山の「鳥居」は、上記、弘法大師が石仏千体を刻み、その開眼供養を営んだ時に点火されたと云われ、薪を井桁に組まずに、薪を合わせた松明を燭台に乗せる手法で、親火の所で松明に火を移し、一斉に松明をもって走り、各火床に突き立てるこの鳥居形の“送り火”は、素朴ながらも五山の中で最も美しいと云われています。
ちなみに、その他の文字にも様々な言い伝えが残されており、江戸時代に書かれた「諸国年中行事」には、京都市内から少し北へいった市原野の「い」、愛宕山麓の鳴滝の「一」など、現在の“送り火”以外にも、文字があったと記されていますが、しかし、これらは村の過疎化によって途絶えてしまい、今では、この「五山」だけとなってしまったそうです。http://www.wakasa.jp/rest/kyoto/saijiki/august.html |
送り火の 法も消えたり 妙も消ゆ ―森 澄雄 |
それでは、「五山の送り火」が終わり、暑い夏もひと段落な感じがするこの盆明けですが、荘厳にして壮大な“送り火”を観ながら、ご先祖様に感謝し祈りを捧げたキリンズを今週もよろしくお願い致します。
そして、壮大であるがゆえに、“法”も“妙”も一文字ずつ消えてゆく・・・、そんな幻想的な“火”に想いを馳せ、そっと夏の終わりを感じられるような、よき一週間をお過ごし下さいませ。 |
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由美グルメリンNo.4‥-----【神野美伽】in「椿山音楽祭」 8月29日(金)♪ 再び来院“細川三斎公建立”「大徳寺」塔頭『高桐院』♪ 京都最古の禅寺『建仁寺』♪ 銀座
寿し処『原だ』清水焼に映える“旬魚”♪ 銀座の裏路地でくつろげる“隠れ家”『四季旬菜 かん』♪ |
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荻吹くや 崩れ初(そ)めたる 雲の峰 ―正岡子規 |
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暦では“綿の花しべ開く”「処暑」初候を迎え、朝晩に少しずつ秋の気配が感じられるようになりましたが、風が心地よいこんな朝はいかがお過ごしですか?
私は先週末、再び京都「大徳寺」の塔頭「高桐院」に参詣し、細川三斎公の手で建立された名茶席「松向軒」の幽玄な黒壁を眺め、ゆったりと瞑想に耽って参りましたが、あんなに暑かった京の空も、見上げるとあの雄大な“雲の峰”も崩れ初め、“荻”の葉が風にそよぐ中、だんだんと“秋の雲”の景色に変わる風雅な様を愉しみました。
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さて、掲句の“荻吹く”とは、「荻の葉を揺らす風がたてる音」のことで、古より、“荻”の艶やかで潤いのあるこの葉は、秋の風を受けて気持ちの良い音を奏で、「そよ」「そそや」と表わされていましたが、読みの“ヲギ”は、神または霊魂を招くという“ヲグ”からの由来とされ、古代の人々は初秋に吹く“荻葉風(おぎのはかぜ)”に神の声を聞いたとされていました |
また、秋風にそよぐ“荻の群生”は、しばしば歌に詠まれ、“荻”というと“秋の風”を連想させてきましたが、古典に於いての“荻”は、「秋はきぬ年もなかばに過ぎぬとや荻吹く風のおどろかすらん(千載230)」の寂然法師の歌が知られ、この歌は、元は古今集の「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかねぬる」という藤原敏行の名歌を踏まえた歌なのですが、秋の到来を日常の生活感覚で捉え、「年も半ばに過ぎぬとや」の一節に、季節の変化から年月の経過に、より深い感性があるように思えますが、この透明な“秋の風”が“荻の原”を吹き流す美しさは、思い思いに立ち返りし、静かな“秋の音”を届けてくれるような気がしますね。http://www23.big.or.jp/~lereve/saijiki/170.html |
ところで、秋は様々な音を楽しむ季節でもありますが、今週28日(木)29日(金)は“目白の森で響き合う美しい調べ”と題する「椿山音楽祭」”へと、是非お出かけいただけませんでしょうか?
この“自由で爽やかな音楽を贈る”「椿山音楽祭」の最終日29日の大トリは、友人の『神野美伽』さんが、ラテンギターの大御所・アントニオ古賀氏と、独自の音楽世界を創造するピアニスト・小原孝氏とのジョイントコンサートで、幅広く豊かな音楽をラインアップしたステージとなる模様ですが、ここでは、単なる“演歌歌手”としてではなく、“シンガー”として、ジャンル超えた自由と情熱を表現し、「素晴らしい音楽を残す」という使命感から、『クラシックからは「トルコ行進曲」、ラテン音楽から「キエンセラ」、スタンダードナンバーでは「朝日のあたる家」を。そして演歌から「酒は涙か溜息か」など、古今東西の名曲を、趣向を凝らしたアレンジでカバーする』バラエティに富んだステージを展開するようですので、どうか今年デビュー25周年を迎える『神野美伽』の新しい音楽世界の創造を楽しんでいただけますようよろしくお願い致します。
http://news.walkerplus.com/tokyo/machi/200807/00000199/ |
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風の音や 汐に流るる 荻の声 ―幸田露伴 「露伴全集」 |
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それでは、初秋の“風の音”から、秋を知らせる“荻の声”が聞こえる頃となりましたが、どうか今週はそんな“ささら荻”が風に吹かれるまま、しなやかに翻り裏返り、一瞬、仄白い葉裏を見せつつ作り上げる瑞やかな紋様を愛でられるようなよき一週間をお過ごし下さいませ。 |
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♪由美&美伽 『八月納涼大歌舞伎』観劇 20, Sep, 2008 |
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