No.91

由美グルメリンNo.1----青森弘前より『奇跡のりんご』木村秋則氏と三國清三シェフの“奇跡のコラボレーション”at『オテル・ドゥ・ミクニ』♪ 井上誠一氏“最後の遺作”雪景色の『笠間東洋ゴルフ倶楽部』♪ 銀座『寿し処 原だ』“鮪三昧”のひととき♪
 
プロフェッショナルとは・・・
技術も心も一緒に伴った人が、プロじゃないでしょうか?―『奇跡のりんご』木村秋則
弥生の声を聞き、暦では“草木萌え動く”「雨水」末候を迎えましたが、如月最後の日曜日はいかがお過ごしでしたか?
太平洋沿岸の各地では、南米チリの大地震で発生した津波が押し寄せ、この津波警報により避難された地域の方々には大変な一日でしたが、津波の規模が当初の予測を下回ったこともあり、何事も無く過ぎ去ったことを心よりお見舞い申し上げます。
キリンズの日曜日は、降りしきる雨の中を、井上誠一氏が設計した国内38コースの最後の作品とされる『笠間東洋ゴルフ倶楽部』 へと出かけておりましたが、ただこの地形と自然の美しさを生かした“名コース”も、あいにく雪景色の中でのプレーとなり、雪だるまになったボールを打つ冷たさとの戦いでしたが、でも雪による中断の後は、雨も止み、午後には晴れ間も見える天候へと変わり、何とか1ラウンドを終えることができました。
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10470356516.html
さて、そんな中、先週は貴重な“食体験”ができ、それは『奇跡のりんご』を実らせた木村秋則氏とフレンチの巨匠・三國清三シェフとの“奇跡”のコラボレーションディナーなのですが、この“奇跡のコラボ”を味わいに先週もまた贔屓のレストラン『オテル・ドゥ・ミクニ』へと出かけて参りました。
♪三國清三オーナーシェフと青森弘前の“奇跡のりんご”生産者・木村秋則氏
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10466881523.html
この木村秋則氏とは、NHKプロフェッショナル「仕事の流儀」(2006年12月7日放映)で紹介されましたが、“完全無肥料・無農薬”にこだわる自然栽培生産者で、これまで“りんご”の栽培に於いては、農薬や化学肥料に頼らず、自然の力を活かして育てる栽培農法は、不可能に近いとされてきましたが、しかし、木村氏はあえてその栽培農法に挑戦し、10年近くに及ぶ無収穫の時を乗り越えて見事に『奇跡のりんご』を実らせることに成功しました。http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/061207/index.html
ところで、なぜ木村氏は果敢にも、りんごを“完全無肥料”で作り始めたのでしょうか?
*先ずりんごを無肥料栽培で始めたきっかけは?
20数年前、たまたま入った本屋の棚の一番上にあった「自然農法論」で、それを手にして米を無肥料・無農薬で作ったことに強い刺激を受け、りんごでも出来ないだろうか・・・と思い立ち、元来勤勉で好奇心の旺盛な木村氏は、片っ端から農業関係の本を読みあさり、本格的に取り組みだすことに始まります。
*順風満帆に行ったのか?
それは苦悩と挫折の連続で、まったく先の見えないドラマの始まりでもあり、最初の年は前年の残留肥料のせいか順調だったものの、初夏になると葉が黄ばみ落葉を始め、この年は落葉した後、9月に花が咲き(本来花が咲くのは5月中旬頃)、10月に一口大の大きさと小梅のような実がなり、結局、その年のりんごはまずくて渋く食べられるものではなかったそうです。
それからの7年間は、葉は出てくるが花は咲かず、害虫と病気の闘いで、毎日毎日害虫取りの繰り返しでいくらとっても終らず、収入のない生活が続き、昼は自分のりんご園、夜は弘前の繁華街で働くという生活を余儀なくされ、そんな苦労の連続の中でようやく光明が見えはじめたのは?
絶望と極貧の中で死を決意し、ロープを片手に死に場所を求めて岩木山を彷徨ったとき、 ふと目にしたドングリの木で栽培のヒントをつかみ、「なぜ山の木に害虫も病気も少ないのだろう?」と疑問に思い、根本の土を掘りかえすと、手で掘り返せるほど柔らかく、この土を再現すれば、りんごが実るのではないか・・・?と考え、土の中が大事と大豆の根粒菌の作用による土作りを始め、早速、山の環境を畑で再現しました。
そして、ついにその翌年に奇跡が起こり、木村氏の畑一面を覆い尽くほどりんごの白い花が咲き乱れ、この豊かな実りを約束する希望の花咲く光景に木村氏は涙が止まりませんでした・・・・
http://www.cheziguchi.com/kimura.htm
そんな『奇跡のりんご』を彩るこの日の特別メニューは・・・???
この『奇跡のりんご』や『長谷川自然豚』などを使ったスローフードを提供する青森県弘前市のフレンチレストラン「レストラン山崎」考案の“奇跡のりんごの冷製スープ”に加え、青森県鯵ヶ沢町で養殖された日本最大の淡水魚とされるサケ科の“幻の魚イトウ”のクルスティヤン焼きや、農耕飼料を使わず、長谷川さんが長くじっくりと育て上げた“熟成自然豚”フィレのロティと、由美ママブログでも紹介した成田さんちの“完全無農薬・無肥料”の自然野菜をサラダ添えで、三國シェフ自ら、このめったに食べられない稀少な食材の“旨み”や“効能”を力説して下さり、こうして三國シェフvs 木村氏 vs 山崎 隆シェフによる“奇跡の豪華コラボ”の夜は更けていきました・・・
ちなみに『奇跡のりんご』は3年待ち・・・だそうですから、弘前まで「レストラン山崎」へと出かけるか、それとも気長に今から3年後・・・の予約をされてみてはいかがですか?
一歩ずつ、階段を登るように進んでいけば、必ず実りますよ・・・木村秋則
それでは、『オテル・ドゥ・ミクニ』にて稀少な食材を堪能し、戦略的要素豊富な『笠間東洋ゴルフ倶楽部』にて、久しぶりにゴルフを愉しんで参りましたキリンズを弥生もよろしくお願い致します。
 
 
♪【由美雛祭り】3月2日(火)〜4日(木)
♪木村秋則氏著書『奇跡のりんご』 http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=101775
 
♪『オテル・ドゥ・ミクニ』“奇跡のりんご”特別メニュー
http://www.oui-mikuni.co.jp/hoteldemikuni/
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10466881523.html

♪『ベルセルバGC』で総支配人を務める元木佳代子プロと http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10389233665.html
 
 
♪井上誠一の“名コース『笠間東洋ゴルフ倶楽部』
http://www.kasamatoyo.jp/
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10470356516.html
 




















由美グルメリンNo.2-----【由美White day party】“白一色”の装い♪ “医食同源”自然派ヌーベルシノワの“上海料理”!上海『小南国』銀座店♪ 『銀座久兵衛』新館で今田景久三代目若主人の“握り”を愉しんだひととき♪ 『築地さとう』極上の松阪牛ステーキと“マダカ鮑”ステーキを喰らった夜♪
 
 ひよどりの   こぼし去りぬる   実の赤き  ―蕪村
暦ではまもなく“桃始めて咲く”「啓蟄」次候を迎えますが、冷たい“霧雨”が降り続いた週末はいかがお過ごしでしたか?
この時季の雨は“花の生育を促す”「育花雨(いくかう)」とも呼ばれますが、昨日の雨は、細かく烟るように降り続くまさに「春霖」で、傘をさしても横から降りこんでくる様には、風流には程遠いのですが、思わず月形半平太の如く「春雨じゃ、濡れて参ろう」との台詞が浮かぶかのようでしたね。
さて白金台の森には様々な野鳥が棲み、この辺りは早朝から「ヒヨドリ」の飛来も多く、「ヒーヨ!ピーヨ!」と賑やかに鳴き声をあげ、飛びまわっている姿があちらこちらで見られますが、この鳥は掲句に詠まれているように、“赤い実”が大好物で、南天の他、メジロとともに梅や椿の花の蜜を吸うことで知られ、里山や公園、家の庭でもよく見られる身近な野鳥です。
また「ヒヨドリ」は、子飼いにすると人間に非常によく慣れるため、飼い主を見分けることもできるそうで、平安時代には貴族の間で盛んに飼われ、現在の競走馬のようにそれぞれに愛称が付けられたりして愛玩されたそうです。
ちなみに、鎌倉時代に編まれた説話集「古今著聞集」には、1172(承安2)年5月2日、後白河法皇の御所で行われた大掛りな「鵯合(ひよどりあわ)せ」の記事があり、これは「ヒヨドリ」の“鳴き声を競う”催しですが、当時、法皇の前で貴族らが左右に分かれて持参した鳥を披露し、その会場の華やかな様子は、居合わせた人誰もが感嘆したと伝えられています。
そして勝負の後は、歌や舞の競演となり、最後は「公卿以下、庭上に乱舞あり」の無礼講になった様子で、催しの目的はむしろこの“宴”だったのかもしれませんが、貴族がそれぞれの「ヒヨドリ」に「無名丸」「千与丸」「荻の葉」「は山」「おもなが」・・・などの愛称をつけて溺愛とも云える可愛がり方をしていたことは、これらの愛称からも伺えますが、今では騒々しいと言われることが多い「ヒヨドリ」も、このように時代が違えば、“鳴き声”の聴こえ方も違ったのでしょうか、この季節には、近所の庭に、梅や椿の花の蜜を吸いにやってくる「ヒヨドリ」の姿をしばしば見かけることから、今号では、毎日新聞「余録」(2010年3月7日朝刊)を参考に、そんな故事を振り返ってみました。http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20100307k0000m070088000c.html
ところで、「ヒヨドリ」の漢字は、“卑しい鳥”と書いて“ひよどり”と読み、句では多くの地方の通称である“ひよ”と読ませていますが、なぜ「鵯」は“卑しい鳥”なのでしょうか・・・?
秋になると山から食べものを求めて、里に出現するという「食意地」ゆえの“いやしい”説や、鳴き声の煩さが“卑しい”感じを助長させた説など様々ですが、思うに「ヒヨドリ」の鳴き声は、“ヒヨ=卑”とも聴こえ、それに“鳥”を付けて生れた漢字のように思われ、この時季は、長い口ばしで花
の蜜を吸う姿がよく見られますが、小柄なメジロと違い体長30センチ近い「ヒヨドリ」が、細い枝を揺らしながら逆さまにぶら下がり、小さな花に取りついている様は、“卑しい”よりもむしろユーモラスな光景で、これから先、花見の桜でも目を楽しませてくれそうなこの“花吸い”鳥たちの、競演が呼び寄せる春爛漫もいよいよ間近ですね。
ヒヨドリが   花見の宴に   おおはしゃぎ  ―虚心
それでは、「育花雨」が降り注ぎ、「ヒヨドリ」が梅や桃の“花見の宴”に“はしゃぐ”弥生の最中ですが、今週は11日&12日は“白一色”で装う【由美White day party】へと、あなた様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
 
 

♪“医食同源”自然派ヌーベルシノワの“上海料理”!上海『小南国』銀座店
http://r.gnavi.co.jp/e081700/
http://mm.visia.jp/xiaonanguo/
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10474003862.html

 
♪『銀座久兵衛』新館で今田景久三代目若主人の“握り”を愉しんだひととき
http://www.kyubey.jp/
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10474808194.html

 
♪『築地さとう』極上の松阪牛ステーキと“マダカ鮑”ステーキ
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10516585559.html

 




















 
由美グルメリンNo.3----「石の声を聴け」大津坂本“穴太衆積石垣”の伝統と技を真摯に受け継ぐ十五代目粟田純徳氏の“男の心意気”♪ 伝統のフレンチ京橋『シェイノ』黒トリュフ尽くしの“ホワイトデーディナー”♪ 東京駅から3分!『日本橋ゆかり』香住港“香箱蟹”とウニと鯛の切り身の“炊込みご飯”♪ 『福治』ミシュラン☆☆銀座『ふぐ福治』食べ納めの“豊後天然ふぐ”三昧♪ 銀座『源吉兆庵』「松涛」で岩手産奥州の極旨の黒毛和牛しゃぶしゃぶの宴♪
 
石の声を聴け・・・」“穴太衆積み(あのうしゅうづみ)”石垣の里 坂本
 
暦では“菜虫蝶と化す”「啓蟄」末候を迎える頃となりましたが、ホワイトデーの休日はいかがお過ごしでしたか?
私は花粉が飛散するあたたかな日曜日には、メンバーコースの『カメリアヒルズCC』へと出かけておりましたが、お陰で眼がやや痒かったものの、春のやわらかい日差しに包まれた中で、小鳥たちの囀りと春の花々の美を堪能できた休日でした
さて、そんな春うららかな中で、先週はまたひとつ素晴らしい方と出逢う機会に恵まれ、その方は滋賀県大津市坂本で、“穴太衆積み”と云う十五代を数える伝統ある石垣・石積造りの名工・粟田純徳氏ですが、今号ではこの自然石だけを用いて堅牢な石積みを築造する技能衆“穴太衆”について少しご紹介させていただきます。
♪『穴太の石積』平野隆彰著 http://www16.ocn.ne.jp/~ahum/publish/ano.htm
激動を経て、静寂を味わう比叡山麓に位置する大津市「坂本」は、古くから延暦寺の門前町として栄え、比叡山の守護神である山王総本宮日吉大社をはじめ、天海大僧正造営の日吉東照宮、天台真盛宗総本山西教寺、歴代天台座主の住居だった滋賀院門跡、江戸期の名庭園をもつ数多くの延暦寺里坊など、豊富な史跡と自然が息づく静かな佇まいの町として知られていますが、この地には古来より息づく“石積職人”「穴太衆」が存在します。
「穴太衆」とは、室町時代の末頃この「穴太」に居住し、延暦寺の土木営繕的な御用を勤めていた人々がこう呼ばれましたが、江戸時代初期には、織田信長の安土城石垣の荘厳さに魅了された全国の諸藩主に呼ばれ、各藩の城石垣の普請に貢献しました。
http://www.rekihaku.otsu.shiga.jp/jiten/data/050.html
この“穴太衆積み”とは、自然の趣をそのままに造形美と堅牢さを極めた作風ですが、大小の整形していない自然石を巧みに積み上げたこの優雅な石積みは、地震国・水害国の日本にあって何百年もの風雪に耐え、堅固さを保つことから、城の石垣に適し、また芸術的とも云える美しい先を描いた安土城築城以降にはいっそうの高い評価を得て、今も残る名城・大城の大半がこの“穴太衆”の手に依ると云われているほどです。そんな歴史を誇る“穴太衆積み”の石垣が美しい「坂本」の街は、比叡山の東玄関として通り過ぎてしまうには、あまりにももったいない景観で、里坊や神社や古い民家の石塀などには、この伝統の造形美の石垣が見事に調和し、風格ある佇まいを見せてくれていますが、このように時を越えて脈々と受け継がれる秘伝の技と“心意気”のおかげで、ここ「坂本」には今も堅牢にして美しい石垣が平成の世に残されています。(*坂本観光協会TEL077-578-6565)
http://www.turuya.jp/sakamoto/
http://www.sakamoto-cable.jp/area/sakamoto.html
安土城築城から400有余年・・・鍛え抜かれた匠の心・・・
今、十五代を数えて今日に継ぐ、古式特技法「穴太流」の“石の声”を是非、機会ありましたら安土城築城以降の各地の城・・・
―江戸城・駿府城・名古屋城・二条城・大阪城・伊賀上野城・篠山城・広島城・高知城・熊本城・金沢城・彦根城の十二城と日光東照宮・・・etc にてお聴き下さいませ。そして“穴太積み”の素朴で力強い美しさや、そのシンプルな構造の中に息づく石工のひとつひとつの仕事に映える“石の心”と“先人の心”を真摯に受け継ぐ、十五代目粟田純徳氏の「男の心意気」をこれからも応援いただけますこととよろしくお願い致します。
http://www.geocities.jp/awata_i/
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10480643293.html
それでは、春の花々を愛で木更津の自然と親しみリフレッシュして参りましたキリンズを、今週もよろしくお願い致します。
そして、桜の開花が早まりそうな暖かさの今週ですが、きっと桜の花が咲く前にまたお会いできますことと今宵も『由美』&『けんたうろす』へのご来店を心よりお待ち申し上げております。
 
 
♪“白一色”のWhite day party
 
♪伝統のフレンチ京橋『シェイノ』“ホワイトデーディナー”
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10480713663.html
 
♪東京駅から3分『日本橋ゆかり』
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10472333585.html
 
♪『福治』ミシュラン☆☆銀座『ふぐ福治』食べ納めの“豊後天然ふぐ”三昧
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10485603627.html
 
♪銀座『源吉兆庵』「松涛」で岩手産奥州の極旨の黒毛和牛しゃぶしゃぶの宴
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10513951455.html
 




















由美グルメリンNo.4-----祇園白川“枝垂れ桜”観桜♪  “難病をカミングアウト!”『神様は、いじわる』byさかもと未明♪ 「不幸な猫を減らすためにできること!」動物愛護問題に真剣に取り組む杉本 彩さんが『CREA Cat 3』に登場♪ ミシュラン三年連続“三ッ星”『銀座小十』春の味覚の饗宴♪

 
かにかくに 祇園はこひし寝るときも 枕の下を 水のながるる  ―吉井 勇
 
暦では“雀始めて巣くう”「春分」初候を迎えましたが、春の三連休はいかがお過ごしでしたか?
私は「東山花灯篭」で賑わう京都へと出かけておりましたが、京都では祇園から、石畳に映える仄かな露地行灯の“灯り”と“花の路”を歩き、今年も薄紫の夜空を背景に照らし出された円山公園の「祇園枝垂桜」の観桜に参りましたが、この“幽玄の桜”はまだ“一分咲き”ながらも、自身を誇示するがごとく周りを圧倒する迫力で聳え立ち、春の夢を彩る幻想的な世界を演出しておりました。
さて、円山公園から八坂神社を詣で、四条通から祇園町の小路を歩くと、祇園新橋の京町家の町並みが連なり、石畳の道の白川沿いには桜並木がありますが、この風情あるお茶屋と“桜”の雅薫は、夜には“さらなり”で、格子戸から漏れる灯に、ほの白く浮かび上がる“夜桜”にはいっそうの艶っぽさが漂います。
そしてこの桜の名所としても知られている「祇園白川」の川沿いには、掲歌の「かにもかくにも・・」と祇園をこよなく愛した歌人・吉井勇の歌碑があり、歌碑のある場所は、明治の祇園を代表する名妓であった磯田多佳女の茶屋「大友(だいとも)」のあったところですが、この名物女将“お多佳さん(1879-1945)”とは、かつては“文芸芸妓”と云われ、父は舞鶴田辺藩の武士・喜間太で、舞、三味線の他に、絵、歌、俳句などを嗜み、上記「祇園歌人」吉井勇の他、夏目漱石、谷崎潤一郎、高浜虚子、長田幹彦、尾崎紅葉などの文人や、画家の藤田嗣治、横山大観、浅井忠などとの幅広い交流があり「大友」は戦前の文化サロンとなっていました。
今回の京都では、この白川の岸辺に佇む吉井 勇の“お多佳さん”を偲ぶ歌碑に祈りを捧げて参りましたが、この歌碑を花吹雪を降らすかのように覆う“枝垂桜”はもうすでに咲き始めていて、京町家の紅柄格子が連なる風景の中を、お茶屋へ向かう舞妓さんが歩く姿を見かける度に、ここにあるものすべてから京都情緒を感じ取ることができ、いっそうの風雅を醸し出しておりました。
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10487308882.html
ところで、京都・・・と云えば杉本 彩さんの出身地ですが、船越英一郎さん&彩さん主演の日本テレビ「松本清張生誕百周年スペシャル」【書道教授】が今宵21時より放映されますから、ご覧いただけたら幸いです。(*3月23日(火)21:00〜23:18 4ch)
この【書道教授】は「松本清張百周年記念」の“スペシャルドラマ”で、船越氏演じる川上克次が、タイプの違う4人の女性たちとの関係をきっかけに、破滅への道へと転落していく展開で、主人公の転落の軌跡を描いたサスペンスですが、いつもは犯人を追う立場の役柄の多い船越氏が、今回は追い詰める側から一転、追い詰められていく男を演じるらしく、“とことん追い詰める”彩さんの妖艶な勇姿?をどうかご期待下さいませ!http://www.ntv.co.jp/seichou100
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10465072599.html
 
春の川を   隔てて男   女かな  ―夏目漱石「多佳女に詠んだ句」
それでは、東京でも街の桜の蕾は桃色に染まり、早く桜が咲き始めましたから、どうか春の匂い立つ香りに包まれて、“初桜”を満喫できるようなよき一週間をお過ごし下さいませ。そして弥生のうちに、また『由美』&『けんたうろす』へのご来店を心よりお待ち申し上げております。
♪『神様な、いじわる』
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166607259
♪不幸な猫を減らすためにできること!動物愛護問題に真剣に取り組む杉本彩さんが
『CREA Cat 3』に登場しました!
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10486429172.html
http://www.bunshun.co.jp/mag/extra/cat/index.htm

 

♪「かにかくに祇園はこひし寝るときも枕の下を水のながるる」吉井 勇の歌碑を覆う“枝垂れ桜”
 
♪ミシュラン三年連続“三ッ星”『銀座小十』春の味覚の饗宴 
http://www.kojyu.jp/
http://r.gnavi.co.jp/g996500/
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10486668693.html
 




















由美グルメリンNo.5----“木蓮”と“辛夷”咲く『小金井CC』♪ 祇園白川?“区民の誇りのシダレザクラ”♪ 懐かしいレトロな高級感!六本木『瀬里奈』春の味覚三昧♪
 
一弁の   はらりと解けし   辛夷かな  ―富安風生 
暦では“雷声を出す”「春分」末候を迎える頃となりましたが、弥生最後の週末はいかがお過ごしでしたか?
私は『小金井CC』へ“観桜”のゴルフへと出かけておりましたが、あいにく春分明けの“寒の戻り”で、桜はまだ蕾のまま咲きとどまっており、でも代わりに“桜”を待つ間に咲く、地球上で最古の花木“木蓮”や“白木蓮”が華やかに咲き誇り、また“辛夷”も、白い花を梢いっぱいに花を開かせ、青空を背景に“一弁のはらりと解けし”風雅な様を眺めることができました。
さて、“辛夷(こぶし)”と言えば、壇ノ浦で敗れ、山奥に逃れた平家の落人たちが、早春の朝、山一面に真っ白に咲く“辛夷”の花を源氏の白旗と勘違いして、「もはやこれまで・・」と自刃した平家の悲しい落人伝説が頭をかすめますが、この花は早春、冬枯れの山野で他の木々に先駆けて、伝説のごとく、山一面に見間違うほどの白い花を咲かせることから、別名を「田打ち桜」「種蒔き桜」とも云い、その開花が春の農作業の目安になっている地方もあるほど遠くからも眩しく輝きを放ちます。
また「辛夷咲くあのふるさとへ帰りたい・・」という歌の一節にもあるように、“辛夷”の花が咲くと北国にも春が来るのでしょうが、この花と似て非なる花、同じモクレン科の“白木蓮”との違いをご存知ですか?
先ず、“辛夷”は果実に“にぎりこぶし状”のデコボコがあり、これが“こぶし”の名前の由来とされ、 花弁が細く6枚に分かれ花は全開します。一方、“白木蓮”は花の形が蓮華に似て、香りが蘭に似る事から付けられた名で、その花容は外側の3枚の顎片が、色も形も白い花弁に似て9枚の花弁ように見えますが、花は開ききらずに上向きでまとまったような形で開きます。ちなみに簡単な見分け方としては、“辛夷”は開いた花の根元に小さな葉っぱが付いてますから、是非、この時季には気高い花香を漂わせ、気品のある花姿で咲き立つこの二つの花を見比べてみてはいかがですか?
花辛夷   月また花の   ごとくあり  ―飯田龍太
それでは、純白の花を咲かせ、清美という形容にふさわしい佇まいの“白木蓮”が散り、いよいよ春の主役“桜”が満開を迎える頃となりました。
今週は「花見」を楽しみながら、弥生のうちにまた『由美』&『けんたうろす』へのご来店を心よりお待申し上げております。
そしてまもなくご案内をさせていただきますが、卯月6日よりは『由美開店“満”二十七周年祭』“春祭り”へと、どうかお越しいただけますことと楽しみにお待ち致しております。
♪「かにかくに祇園はこひし寝るときも枕の下を水のながるる」―吉井 勇歌碑
♪『小金井CC』春風に「一弁のはらりと解けし辛夷かな・・・」&咲き始めた“桜”