No.84

由美グルメリンNo.1---【由美夏祭り】♪ “山百合”が風に揺れる優雅な様『カメリアヒルズCC』♪ “恋する女たち”レストラン&ワインバー銀座『アムルーズ』にて煌く銀座の夜景を眺める夕暮れ♪ 銀座の巨匠の“極旨料理”China Garden『銀座 麒麟』♪
 
涼しやと風のたよりをたづぬれば繁みになびく野辺のさゆり葉―「式子内親王集」夏歌

暦では“大雨時々降る”「大暑」末候となりましたが、「葉月」を迎えた週末はいかがお過ごしでしたか?
キリンズは、今週もメンバーコースの『カメリアヒルズCC』へとゴルフに出かけておりましたが、昨日はコース内の坂道に、そっと咲く「山百合」を見つけることができ、この大輪の花は、丈高く芳香を漂わせ、辺りを圧するような迫力を醸し出しておりました。

さて、「百合」の語源は、大輪の花が風に“揺れ動く”ことから“揺り”と言われ、緑陰で“揺れる”たびに芳香をふりまく様は清爽感に溢れ、一時でも晩夏の暑さをも忘れさせてくれるようですが、“涼風と百合”と言えば、遠く時代を溯り、掲歌の“深窓の皇女”「式子内親王」の御詠に想いを馳せずにはいられず、この歌は「涼しさを届けてくれた風の便り。その元を辿って行くと、野辺の繁みに靡いているさ百合の花に出逢った・・・」という意味ですが、ここでの“さゆり葉”とは、夏歌ですから、当然花が咲いていたと考えられ、きっと“風のたより”は「百合」の芳香をも届けていたことでしょうね。

そして、内親王のこの歌の“さゆり”は豪奢な「山百合」ではなく、おそらくは可憐な「笹百合」か、「姫百合」でしょうが、古来の和歌に詠まれた「百合」は大概このどちらかの花と言われています。

万葉集では大伴家持が“百合の歌”を四首詠んでいますが、すべて“さ百合”と詠んでおり、ここでの“さ”は接頭語で、特定の「百合」をしめす言葉ではないように思われ、また、「夏の野の茂みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものぞ―坂上郎女」での“姫百合”とは、沖縄や日本南部に多く見られる赤い百合ではなく、“可憐な・かわいい百合”という意味で、“姫”は愛らしく小さい意でしょうが、“秘め”と掛詞となるゆえ、夏草の陰に隠れるように咲く花として、「百合」は、秘めやかな恋心を託して歌に詠まれることが多かったことから、“姫百合”という言葉を使っていることと思われます。
そんな「百合」は、明治の頃になると、西洋の文学や美術、そして何よりキリスト教(白百合を聖母の象徴とする)の影響から、重要な文学的モチーフとして浮上しましたが、明治38年刊の合同歌集「恋衣」の登美子編「白百合」の冒頭を飾る「髪ながき少女とうまれしろ百合に額(ぬか)は伏せつつ君をこそ思へ」の一首は、伝統的和歌に於ける“秘められた恋”のシンボルとしての「百合」の香もかすかに漂わせていて、この“しろ百合”には、丈高く清痩な、純白の「鉄砲百合」こそふさわしく、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と、美人の姿を形容する言葉があるように、ゆらりと立つ品の良い美しい花姿は、他の夏花を圧倒する優雅さを感じさせます。
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/saijiki/yuri.html
それもがと今朝ひらけたる初花に おとらぬ君がにほひをぞ見る―「源氏物語」賢木
今宵は、“初花=百合”の浴衣にて、その花にも勝る美しい“いでたち”で、あなた様のお越しをお待ち申し上げておりますので、【由美夏祭り】もよろしくお願い致します。それから、アメブロ「銀座由美ママの心意気」も毎日更新致しておりますので、是非ご覧下さい。
http://ameblo.jp/ginzayumimama/
 
 
♪8月3日〜5日【由美夏祭り】&『源 吉兆庵』“マスカットシャーベット”
http://www.kitchoan.jp/index.htm
 
♪“山百合”が風に揺れる優雅な様『カメリアヒルズCC』
http://www.camelliahills.com

 
♪“恋する女たち”レストラン&ワインバー銀座『アムルーズ』
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10310941609.html
*中央区銀座6-5-17 銀座みゆき館ビル2F  tel 03-5537-0611
http://xn--cck5b2fvb3e.jp/
 
 
 




















由美グルメリンNo.2-----神野美伽さんとの「八月納涼大歌舞伎」観劇&新曲『お・ん・な』好評発売中♪ 赤坂の“隠れ家”『遊龍』究極の逸品“ツォンコウ”鱶鰭と葱の“特製たまり醤油煮込み”♪
 
朔日の   空を封きる   扇哉

“お盆週間”に入り、暦ではまもなく“蜩鳴く”「立秋」次候を迎える頃となりましたが、台風9号の接近が心配な週はじめはいかがお過ごしですか?『由美』&『けんたうろす』では、今週は“お盆休み無く”暦どおり営業致しますので、どうかこの“お盆週間”は、ゆったりと寛げる・・・そんな静かなる銀座へのご来店を心よりお待ち致しております。

さて、キリンズの先週末は8日土曜日に、“歌舞伎座さよなら公演”と題する「八月納涼大歌舞伎」の初日第二部へと、友人の神野美伽さんと出かけ、今朝は、そんな歌舞伎の華やかな幕開けの様子から、掲句に歌舞伎の“封切り”を詠んだ句を引用致しましたが、(今月の歌舞伎はやや遅い初日で、“朔日”からではありませんでしたが)歌舞伎座前の賑わいは、まさに「空を封きる・・・」という表現にふさわしく、大らかで気持ちのよいはじまりでした。
この「八月納涼大歌舞伎」は、“納涼”らしく演目に“怪談話”がそろっている夏の風物詩ですが、今回観た第二部は、三遊亭円朝の口演を原作に複雑な男女の心理を描く怪談噺「真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)」と「新歌舞伎十八番の内 船弁慶(ふなべんけい)」の出し物で、中でも「船弁慶」では、勘三郎が静御前と平知盛の二役を演じ、新歌舞伎十八番の松羽目物の大曲を、華やかな顔ぶれで上演し、面白さがいっぱい詰まった怪談話でしたが、キリンズは今週も歌舞伎座にて、今度は贔屓の中村扇雀演ずる第三部の「お国と五平」や、滝壷での早替わりがある「怪談乳房榎(ちぶさのえのき)」を観に行く予定ですから、人を驚かす事が大好き・・・という勘三郎の活躍が今からとても楽しみです。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2009/08/post_41.html

ところで、【神野美伽】・・・と言えば、新曲『お・ん・な』が好評で、今年の“秋のリサイタル”(9月4日(金)C.C.Lemonホール)や、年末に向けてのヒット曲となりつつありますが、この歌は、飲むほどに、酔うほどに、女の性(さが)に苦悩する自分自身を、やや愚痴っぽく語る・・・
そんな女の“酒場唄”で、「つくづく女ってやつは・・・」と、お酒に鬱憤を晴らしながらも、誰かに救いを求めて手探りしている女の哀しい心理を唄い描いた作品ですが、最後の「いやになるほど お・ん・な あ〜 おんなです・・・」の一節は、半ば諦めながらも、溜息まじりに“お・ん・な”心を唄い、そんなもっとも“おんな”っぽいひとり言を、この神野演歌は聴かせてくれます!
http://www.mika-shinno.ecnet.jp/index2.htm
http://www.kingrecords.co.jp/shinnomika/
http://www.geocities.jp/country_monkey_yamasan/osusumeenkabito-090719.html

幽霊の  正体見たり  枯れ尾花―芭蕉

それでは、神野美伽さんと「納涼歌舞伎」の“怪談話”を楽しんだ休日でしたが、“お盆”はきっと『由美』&『けんたうろす』へとお越しいただけますこととお待ち申し上げております。
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♪Happy birthday toめぐみさん
 
♪けんたうろす』8月のカクテル“情熱的な太陽”
 
♪「モエ・シャンドン ブリュットインペリアル]200ml ベビーボトル http://moet.jp/
 
♪「あと266・・・(8月8日現在)」歌舞伎座前で神野美伽さんと“カウントダウン”
♪「八月納涼大歌舞伎」http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2009/08/post_41.html
♪「歌舞伎座」近くの『演歌屋』で美伽ちゃんのポスターを発見!
 
♪『遊龍』の究極の逸品“ツォンコウ”鱶鰭と葱の“特製たまり醤油煮込み”
http://www.yulong.jp/
http://r.gnavi.co.jp/e394800/
♪赤坂の“隠れ家”『遊龍』にて、美伽さん&阿部淳一料理長と
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10274418970.html
 




















 

由美グルメリンNo.3-----風祭ゆきさんとの“誕生日ディナー”at『日本橋ゆかり』♪ 京での“お盆”「大文字焼き」&「勧修寺」&「伏見稲荷大社」♪ 由美ママ&奈美『カメリアヒルズCC』での“盆”のひととき♪

 
山の端に   残る暑さや   大文字  ―宋屋 
 
暦ではまもなく“濃霧昇降す”「立秋」末候を迎えますが、“お盆”はいかがお過ごしでしたか?
私は、父の誕生日祝いを兼ねて、両親とともに京都へと出かけておりましたが、今年も“京の夏の夜の風物詩”「五山の送り火」“大文字焼き”を観ることができ、“山の端”に「大」の文字が浮かび上がる期待と賛嘆の気配に満ちた中、京の夏の夜を彩る伝統行事を愉しむことができました。
♪「五山送り火」http://www.gozan-okuribi.com/
さて、今回の京都では、“蓮”が浮かぶ「勧修寺氷池園」で有名な『勧修寺(かしゅうじ)』へと出かけておりましたが、この寺は、900年に醍醐天皇が母(宇多天皇の妃)の菩提を弔うため創建された歴史ある寺で、寺号は天皇の祖父にあたる藤原高藤(たかふじ)の謚号をとって『勧修寺』と名付けられました。また、その庭園は、平安時代初期のものとされる“氷室池”を中心にした池泉回遊式庭園と、書院の南に広がる庭の二つから成っており、且つ周囲の山を借景し、庭の中に前方の山を取り込んで庭の風景が造られ、広大な自然美を愉しむ「池泉庭園」ですが、今の季節は“蓮池”越しに南大日山の稜線が迫り、醍醐の山々が望める奥行きのある空間が見事で、四季の自然美と人工の構成美を
兼ね備えた美しい景観を眺めることができました。http://www5e.biglobe.ne.jp/~hidesan/kajyu-ji.htm
♪江戸時代に京都御所から移植された“臥龍の老梅”
ともす火の   光や妙の   一字より  ―何有「新類題」
それでは、京にて荘厳にして壮大な“送り火”を観ながら、ご先祖様に感謝し祈りを捧げて参りましたキリンズをお盆明けの今週もよろしくお願い致します。そして、“法”や“妙”の一字からなる幻想的な“火”に想いを馳せ、頬にあたる京の夏の夜風の心地よさに浸り、心身ともにリフレッシュして参りましたので、きっとあなた様にも、このお盆の出来事などをお聞かせ願えますことと、今宵も『由美』&『けんたうろす』へのご来店をお待ち申し上げております。
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♪友人の風祭ゆきさんとキリンズ http://ameblo.jp/kazamatsuriyuki/
 
♪“お盆”の『カメリアヒルズCC』http://www.camelliahills.com
由美ママウエアhttp://www.fidragolf.jp/
 
♪『勧修寺(かしゅうじ)』の“蓮”&“睡蓮” 
http://www17.ocn.ne.jp/~quest/k_kajuji.html
♪『勧修寺(かしゅうじ)』“さざれ石”&「氷室の池」の“蓮”
♪『勧修寺(かしゅうじ)』の“蓮”&“睡蓮” http://www17.ocn.ne.jp/~quest/k_kajuji.html
♪「伏見稲荷大社」“千本鳥居”http://inari.jp/
 
♪“盆の美味三昧”『日本橋ゆかり』*中央区日本橋3-2-14
03-3271-3436
http://nihonbashi-yukari.com/
http://r.gnavi.co.jp/g322600/
♪『日本橋ゆかり』野永喜三夫三代目若主人と風祭ゆきさん
         




















由美グルメリンNo.4----NEW吉川晃司“ニューアルバム”『Double-edged sword』♪ 別府温泉郷&臼杵への旅・・・「国宝臼杵石仏」&“春日局が住んだ地”「二王座の歴史道」&臼杵の名家『小手川酒造』&『野上弥生子文学記念館』散策♪ 別府のシンボル「竹瓦温泉」&“コバルトブルーの美しさ”別府「海地獄」&「明礬温泉」“湯の花小屋”でのひととき♪
 
 しぐるるや   石を刻んで   仏となす  ―山頭火

暦では“綿の花しべ開く”「処暑」初候を迎えましたが、まだまだ残暑厳しい日中ながらも、朝晩の風に秋の匂いと心地よさを感じたこの週末は、いかがお過ごしでしたか?

キリンズの休日は、“綿の花”ではなく、街のあちこちから立ち上がる湯煙りの中で“湯の花”が咲く・・・『別府温泉』や、江戸時代、稲葉氏五万石の城下町として栄え、格式の高い武家屋敷が多く残る石畳の「臼杵」へと出かけ、徳川家光の乳母・春日局が暮らしたとされる縁の地付近の「二王蔵歴史の道」や、掲句のごとく、千年の時を経て今なお静かに佇む・・・国宝『臼杵石仏』を観て、美しい海と山に囲まれた『別府温泉郷』の自然と、「臼杵」の歴史を満喫して参りました。

さて、戦国時代、九州六カ国を治めたキリシタン大名・大友宗麟が永禄五年(1562)に、四方を海に囲まれた天然の要塞・丹生島に建築した丹生島城(臼杵城)のある「臼杵」とは、城を中心に商家が建ち並び、凝灰石の石畳や長屋門などが連なる風情ある城下町ですが、源氏の名門だったこの宗麟が移り住んで以来、南蛮との貿易や明との交易がはじまり、当時は、国内屈指の商業都市としても賑わい、今もその名残りから南蛮文化が香る素晴らしい景観の街です。

この異国情緒溢れる城下町「臼杵」では、老舗の名家『小手川商店』や、臼杵出身の女流作家・「野上弥生子文学記念館」などを見学の後、白いまなこ壁の商店が軒を連ねた趣ある雰囲気の中を、町八町から武家屋敷へとつながる二王座の石畳を歩き、曲がりくねった坂道のひと角ひと角を曲がるたびに、時を遡るようにして、古の時に巡り逢えました・・・ http://www.fundokin.co.jp/group/shoten/
そんな臼杵にて、凝灰岩の岩肌に木彫りの仏のように丸彫りされた千年の歴史を誇る“国宝”『臼杵石仏』の威容に、山頭火に句のごとく心を洗われ、『天然温泉うすき薬師の湯』では、黄金の如来像や菩薩像などが祀られた「臼杵大仏殿」金堂の“六観音”の神々しい輝きに心を奪われたキリンズでしたが、今回の「別府&臼杵」の旅は、本当に心静かな潤いある休日を堪能できたひとときでした。 
http://usuki-yunosato.com/recommend.html
http://www.city.usuki.oita.jp/sekibutsu/
http://usukisekibutu.hp.infoseek.co.jp/
散れば咲き   散れば咲きてし   百日紅  ―加賀千代女
それでは晩夏の緑溢れる庭に“百日”もの永い間、真紅に輝き群った「百日花」も、まもなく散り行き、葉月も残り少なくなりましたが、どうか葉月のうちに、『由美』&『けんたうろす』をよろしくお願い致します。そして、アメブロ「銀座由美ママの心意気」も毎日更新致しておりますので、是非ご覧下さい。 http://ameblo.jp/ginzayumimama/
 
 
 
 
♪“お揃い”の衣装にて・・神野美伽さんと由美ママ
http://www.mika-shinno.ecnet.jp/index2.htm
 
♪NEW吉川晃司“ニューアルバム”『Double-edged sword』
http://www.kikkawa.com/
http://www.universal-music.co.jp/kk/
http://www.youtube.com/ktube
 
♪“千年の時を経て、石仏は何を語るか・・・「国宝臼杵石仏」 
8月29日(土)「臼杵石仏火まつり」開催
http://www.city.usuki.oita.jp/sekibutsu/
http://usukisekibutu.hp.infoseek.co.jp
♪格式の高い武家屋敷が多く残り、凝灰石の石畳や長屋門などが立ち並ぶ「二王座歴史の道」
http://www.rurubu.com/Sight/detail.aspx?BookID=B4802530
http://www.usuki-kanko.com/
♪臼杵の名家『小手川商店』&「野上弥生子文学記念館」http://www.fundokin.co.jp/group/shoten/
♪明治12年創設“別府のシンボル”「竹瓦温泉」
http://www.city.beppu.oita.jp/01onsen/02shiei/04takegawara/takegawara.html
♪全国有数の“明礬の採取地”別府『明礬温泉』“湯の花小屋”http://www.myoban.jp/
♪“コバルトブルーの美しさ”別府『海地獄』
別府『海地獄』”大鬼蓮”&”睡蓮”
http://www.umijigoku.co.jp/ http://www.beppu-jigoku.com/
♪『天然温泉うすき薬師の湯』「臼杵大仏殿」金堂内の“黄金の如来像”神々しい輝き
http://usuki-yunosato.com/recommend.html




















由美グルメリンNo.5----Happy birthday to美伽!&神野美伽さん『リサイタル2009』at渋谷C.C.Lemonホール」9月4日(金)♪ “杉本 彩さんwith由美ママ”台湾でのひととき♪ 台北市『8号極品』“極品の鱶鰭”♪ サンフランシスコ『ASAIN ART MUSEUM』“細川家秘蔵の作品展”【SAMURAI】〜9月20日迄♪ “完全予約制”の隠れ家 銀座『寿司処 加納』での“美伽さん誕生日会”♪
 
魚群追ふ 鴎の群が 朝なぎの 海を変速 しつつ飛び行く―呉振蘭「台湾万葉集」

葉月最後の日曜日は、総選挙・・・一色で、台風11号とともに「民主党」の“強い風”が吹き荒れた日本列島でしたが、いかがお過ごしでしたか?私は、土曜日より友人の杉本 彩さんと一緒に「台湾」へと出かけておりましたが、昨夜は、旅行疲れもなんのその、深夜まで応援している先生方の当落の行方にヤキモキし、一喜一憂しながら結局朝まで眠れず、こうして朝を迎えてしまいましたが、政権がかわり、これからの日本に一抹の不安を覚え、国の行く末を憂いだ今朝でした・・・http://ameblo.jp/sugimoto-aya/entry-10332018715.html

さて、20年ぶりの「台湾」は、最近の“アジアンブーム”に乗り、距離的条件や物価などの手軽さも加わって、“食”や“お茶”を目当てにした日本人観光客も多いようですが、中でも台北は、気軽に食べられる屋台や、街の大衆食堂から高級レストランまで外食がとても発達している都市です。

また、“タイワニーズ”の若者は夜更かしをすることも多く、夜の屋台は“味”はさておき、活気に溢れていて、不夜城といわれる台北の街には、朝から晩までいろんな音が鳴り響いていますが、中華圏の人々の騒々しさとは、何処にいても、車のクラクションや、携帯の着信音が鳴る中を、台湾語と中国語が交じった早口な笑い声が耳に飛び込んで来る・・・そんな賑やかで明るい騒々しさですが、でもその分、“音”に対しては寛容な気がして、赤や朱色のネオン輝く街中で、中華文化のパワー漲る元気をもらえたように思います。

野分して 盥(たらい)に雨を 聞く夜かな  ―芭蕉
それでは、今日はこんな“二百九日目”の「野分」に悩まされる一日ですが、今宵は、一刻も早く「野分」が日本列島より去り行くことと願って、この葉月晦日にお会いできますことと楽しみにお待ち致しております。
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♪神野美伽さん&キリンズ http://www.mika-shinno.ecnet.jp/index2.htm
♪Happy birthday to美伽さん&【奈美さん誕生日会】9月2日(水)〜4日(金)
 
♪NEW神野美伽『お・ん・な』&9月4日(金)「渋谷C.C.Lemonホール」“2009リサイタル”
http://www.mika-shinno.ecnet.jp/index2.htm
http://www.kingrecords.co.jp/shinnomika/
♪展覧会【SAMUTAI】サンフランシスコ『ASAIN ART MUSEUM』
“細川家秘蔵の作品展” 〜Sep, 20, 2009まで 
http://www.asianart.org/Samurai.htm
 
♪杉本 彩さん&由美 at台湾
http://ameblo.jp/sugimoto-aya/entry-10332018715.html
 
♪“極品の鱶鰭”『8号極品』*台北市一江街8号一楼 
tel 2523-5588 fax 2523-3453
 
 
♪“完全予約制”の隠れ家 銀座『寿司処 加納』
*中央区銀座5-4-15 エフローレビル4F 3571-6081
http://www.ginzanoyoru.com/shopinfo/35716081/35716081.html
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10329706119.html




















みどりさんを偲んで・・・
 
君がさやけき 瞳の色も 君紅の 唇も 君が緑の 黒髪も またいつか見ん この別れ
みどりちゃん・・・
昨日、夕刻にあなたのお母さんより、6日の夜の10時にあなたが亡くなったことを聞き、一人部屋に戻ってから、そっと手を合わせお線香をあげました・・・
こうしている今でも『由美』で、あなたとともに過ごした幾年もの日々が思い出され、涙が止まりませんが、最後の半年は、あなたが嫌がるので、会いに行けなかったことが唯一悔やまれます・・・
2008年4月6日『平安神宮』にて・・・
お互いの干支“イノシシ”を祀る『護王神社』
みどりちゃん・・・せめて、もう一度だけ、あなたを『由美』に戻らせてあげたかった・・・
そしてあなたに、腕を通してない新調の“単”の着物を着せて、ヘネシーの水割りを片手にカラオケで、あなたの十八番、尾崎 豊の「I  LOVE  YOU」を唄わせてあげたかった・・・
あなたは、最後まで、作ったばかりのあの着物のことを気にしていましたね・・・
2008年4月14日
みどりちゃん・・・いいえ、ここでは通称だった「みどりんこ」と呼ばせていただきます・・・
本当は「みどりんこ」に、年上の私が先にお別れの言葉など言いたくありませんし、今日も夕方には『由美』のドアを開けて、「ママ、おはよう・・・」っと言いながら、出勤してくるように思えて、いまだにあなたが亡くなったことが信じられませんが、
できることなら、もう一度、あなたのその優しい笑顔を見せてほしかったです・・・
「みどりんこ」・・・あなたは、明るくいつも屈託の無い笑顔で、陽気な性格に思われていましたが、でも、本当のあなたの素顔は、寂しがり屋で、人のことを気にする“気にしい・・・”で、夜中にひとり落ち込みながらも、いつも無理に明るく振舞っていたのを私は知っていました・・・そして、そんなあなたの内面を知るたびに、いじらしさに身が震えていたのを憶えています・・・
「みどりんこ」・・・あなたは、人の言うことを聞かないうえ、思い込みが激しい頑固な一面もありましたが、でも、他の誰よりも『由美』が大好きで、他の誰よりもお客様のことを気にする優しい子で、いつも、お客様のわがままや、愚痴をまともに聞いてしまい、その一挙一動に振り回されていましたね・・・
2008年4月23日
「みどりんこ」・・・憶えてますか?
あなたとの出会いは、今から14年前・・・
お互いにまだ若かった24歳の10月で、翌日から勤める店が決まっていながら、紹介してくれたスカウトマンに『私、ここで働きたい・・・』と、ひと目で『由美』を気に入ってくれたことを、今でも忘れません・・・
それから、私たちキリンズの一員となり、あなたとの銀座生活が始まりましたが、毎日、夜中まで飲み歩くあなたの生活ぶりには、ずいぶんと心配させられましたが、酔っ払って転んで、二日酔いになりながらも、一日も休みことなく、いつも笑顔を振りまいてくれましたね・・・
ただ、あなたの部屋が泥棒に入られ、たった一日だけお店を休んでことには、心を痛めましたが、あなたの無事が何よりでした・・・
その後、あなたは防犯から高輪警察署前に引越し、3年前に白金台に引越した私が、毎日杉さんと自宅まで送るのが日課となりましたが、昨夜もあなたが住んでいたマンションの前を通り、二人であなたが、いつまでも手を振っている姿を思い浮かべました・・・
でも、そんな可愛い「みどりんこ」に、千葉出身のヤンキーファッションや、茶色に染めた髪型をうるさく注意したり、また、あなたが最初にくれた鉛筆書きの丸文字で書かれた手紙を、あまりの幼さに呆れてしまってごめんなさい・・・
少女からそのまま大人になったあなたにとっては精一杯でしたのに、その気持ちも分からずに、傷つけてしまったこと許して下さい・・・
それに「みどりんこ」と私の好みはまったく逆のことが多く、よくあなたには、「塩のかけすぎ!」と、体を気遣い注意していましたが、不健康なあなたの好みは、いつもしょっぱ過ぎて、出された料理に、さらに”塩”をかけていたのを、いちいちチェックしてごめんなさいね・・・
なぜなら、私は腎臓が悪いことから塩分制限を強いられていて、余計に気になっていました・・・
そして、「みどりんこ」・・・あなたの食事は、いつも小鳥のように食が細く、オヤジの酒のつまみ系“肴系女子”で、対する私は、今も体育会バリバリの健啖の肉食獣で、さらに、飲み物の好みも、「みどりんこ」は焼酎が好きで、私は臭い・・・からと一切飲まず、またブランデーは薄い水割りが好きで、私はいつもブランデーグラスにストレート!
「みどりんこ」は、日本酒は酔う・・・と言って飲まなかったけど、私は大のお米と葡萄酒好き女で、何もかも正反対でしたね・・・
でも、そんな、干支がひと回りも上で、しかも腎臓が悪い私が元気で、若いあなたが先にいなくなってしまうなんて、悔しくて悲しくて、本当に残念でなりませんが、でも去年の春、あなたに桜を観せてあげたくて、京都へ出かけたことが最高の思い出で、「みどりんこ」は、今もあの綺麗な桜の花のように、永遠に私の心の中で、咲いたままの姿で残っていますよ・・・
2006年5月15日    
最後になりましたが、「みどりんこ」・・・私は本当にあなたに感謝しています。
いつもそばにいて、キリンズの一員として『由美』を支えてくれ、その笑顔にどんなに癒されたことか・・・
また、私生活でも私のことを人一倍慕ってくれ、本当に姉のように想ってくれていましたね・・・
ただ、最後にあなたに十分なことができなかったことが悔やまれますが、どうかもう苦しまないで安らかに眠って下さい・・・
そして、私をはじめ『由美』の仲間や、お客様は、みんな「みどりんこ」が大好きだったことを、どうか憶えていて下さい。
そして、私が行くまで天国で、先に『クラブ由美』を開いて待っていて下さいね・・・
亡くなったお客様方を、迎えてあげてください・・・
さようなら「みどりんこ」、決してあなたを忘れません・・・
本当にありがとう・・・
2009年9月8日・・・【みどりんこへのレクイエム】
        
                                                   伊藤由美