No.64

由美グルメリン No.1‥『\en SPA!』 '08年冬 1月号にて来年の景気を予想させていただきました♪ “魯山人の器で贅を食す”『銀座 久兵衛』本店“魯山人尽くし”のひととき♪ “創業120年の老舗”『銀座寿司幸本店』冬の旬味三昧♪ 『源 吉兆庵』“クリスマス限定”「クリスマスロール」&「白雪しぐれ」♪
 
 金色の ちいさき鳥の かたちして 銀杏ちるなり 夕日の丘に ―与謝野晶子
 
暦ではまもなく“熊穴にこもる”「大雪」次候を迎える頃となり、この週末は「銀杏」の黄葉で、公園や街路樹の下一面が黄金色に輝く“黄の海”となりましたが、いかがお過ごしでしたか?
今年の冬は暖かくて、近所のプラチナ通りの「銀杏」も色付きが悪いと思っていたら、あっという間に“金色並木”に変わり、そして、ようやく「銀杏」が舞い始めたと思ったら、凩に、落葉が勝手気ままに舞い上がって、一瞬にして、あたり一面、“黄色の絨毯”が敷き詰められましたが、この美しい「銀杏紅葉」も、あと一日、二日ののちに“落葉日”を迎えるのでしょうね。
さて、「銀杏(イチョウ)」は、現在では、街路樹などにも使われているポピュラーな樹木のひとつですが、実は、その歴史は古く、一億五千万年以上昔の中生代・ジュラ期には、種類も豊富で、シダ植物などとともに、全盛を誇った樹木とされ、その後の氷河期に全滅したと考えられていましたが、中国南東部で、氷河期を生き抜いてきたわずかな種が、仏教の伝来と共に日本に渡来し、やがて各地に広がったとされる古代樹で、この歴史からも、生きている化石とも云われる地球上にたった一族一種の貴重な樹木です。
http://blowinthewind.net/aityou.htm
また、中国では、「イチョウ」の葉の形が鴨の足に似ていることから、「鴨脚(イーチャウ)」と呼ばれ、この中国名が転訛して、和名の「イチョウ」になったとされていますが、イチョウの仮名を慣用するのは江戸時代に 「一葉」 にあてたからで、その他では 「銀杏」 の唐音が転じたから説とか、また「ギンナン」の呼び名は、宋音の“ギンアン”の音便が由来とも云われ、別名の「公孫樹(こうそんじゅ)」は、「イチョウ」の漢名で、老木でないと実がならず、孫の代に実る樹の意とされています。
http://yamasemi.hp.infoseek.co.jp/ichou.html

ところで、「イチョウ」の葉が色づく訳とは、木々は冬に近づくと、葉を落とす準備のために葉と枝との間に離層(しきり)を作り、そのため、葉の光合成で出来た糖分が枝に回らず、葉の中に溜まり、その一方で、気温が低くなると、葉の緑色の色素(クロロフィル)が壊れてきて、その下に隠れていた黄色の色素(カロチノイド)が表面に出て色づくのですが、いづれにしろ、天の陽光を浴びて、黄金色に輝く幾千の“小さき鳥”ようなの扇が、ひらひらと宙を舞うのは、この季節限定の風雅さそのものですね。h
ttp://www.hana300.com/icyou0.html

 
銀杏散る   ブリキのかけら   撒くごとく  ―沢木欣一
 
それでは、今週は、黄金に輝く“銀杏並木”の落ち葉歩道を、カサカサ音を立てて歩けるようなよき一週間をお迎え下さいませ。
そして、“ブリキのかけら”のごとく撒かれた、“金色のちいさき鳥”のような黄金色の黄葉が舞う中、今宵も『由美』&『けんたうろす』へとあなた様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
 
2008年1号 『\en SPA!』“夜の女帝が見た”日本経済(秘)報告にて、
08年の景気を予想させていただきました。
http://spa.fusosha.co.jp/spa0008/ent_3345.php
 
♪“魯山人の器で贅を食す”『銀座 久兵衛』本店 
*中央区銀座8-7-6   
tel 03-3571-6523
http://www.kyubey.jp/
♪『銀座 久兵衛』本店5階 椿の間 “魯山人尽くし”
       
 
♪“創業120年の老舗”『銀座寿司幸本店』 
*中央区銀座6-3-8   tel 03-3571-1968
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000609029/M0013000995/
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♪『源 吉兆庵』“クリスマス限定”
*「クリスマスロール」1575円 
*「白雪しぐれ」6個入り 1785円 9個要り 2625円
 
 
 




















 
由美グルメリンNo.2‥【由美White Christmas party】♪ 山茶花咲く“冬晴れ”の『久邇CC』♪ 伊集院 静の“絵本”『ノボッチと木』&『峠の天使』発売中♪ 『すし処 きたむら』冬の味覚“セイコ蟹”&“活ヤリイカ”&“大間マグロ”♪ 銀座『福治』“大分豊後水道よりの天然ふぐ”づくし♪
 
いまははや   いろはもみぢも   冬木かな  ―山口青邨
 
暦では“鮭魚群がる”「大雪」も末候を迎えましたが、落葉が寒風に舞うこの週末はいかがお過ごしでしたか?
東京周辺では12月になると、木枯らしや、空っ風などの強い風が吹き、“いまははや”紅葉も終わり、落葉樹は木の葉を落として、本格的な冬を迎える準備をしていますが、そういった“冬枯れ”の木々が立ち並ぶ姿を「冬木立」と云い、歳時記では、「冬木」とは冬季の樹木の総称であり、落葉・常緑を問わないとしていますが、厳密に言えば、常緑樹でも冬の姿の木であれば「冬木」と云うそうで、ただ、“冬枯れ”とは言っても、「冬木」は、いわゆる枯れ木とは違い、冬もなお営々として力を蓄え、生命力を秘めている力強い木のことを云い、 たとえ、寒風に晒されても、折れることなく、しなやかに、来春の新芽の息吹を祈って、伸び続けている逞しい大樹を表します。

さて、この時季の東京では、真冬でもほとんど雪が降らないので、葉を落とした落葉樹の林は、隅ずみまで日の光が行き渡り、明るく感じられますが、まもなく迎える「冬至」の頃の「冬木立」の美しさはひと際で、木々たちは、木の葉の衣を脱ぎ捨てて、裸の姿で立ち並び、木々の梢が大空に自在の模様を描く姿は、いくら見てもあきることがありませんが、かの北原白秋が、「からまつはさびしかりけり」と詠んだのは、秋の“落葉松林”のことで、少し後の今の季節には、この“さびしかりけり”松の葉が、見事な金色に色づき、“落葉松林”全体が金色に包まれているかのごとくですが、夕陽を浴びて黄金色に輝く“からまつ”は、ほんの短い時期のみですから、今冬は、一瞬にして落ちゆく前に、是非この“かがやかりけり”の金色の葉を見てみたいものですね。http://www.01.246.ne.jp/~yo-fuse/bungaku/fuyuki/fuyuki.html

 
雲とほき   冬木の幹を   ゆさぶれり  ―三橋鷹女
 

それでは、街には「冬木」が厳然と立ち、枯れ葉がからからとむなしい音を立てて舞う季節となりましたが、こんな“雲とほく”澄んだ冬空を背に、“幹をゆさぶる”冬ざれの木々の、詩的な荒涼感を感じる中でも、今宵も、銀座のライトアップされた“冬木”の下で、あなた様のお越しを心よりお待ち申し上げております。そして、眠りながらも小さな芽を守って冬を越そうとしている「冬木」の芽の中の生命力に、そっと思いを馳せられるようなよき一週間をお過ごし下さいませ。

 

♪2008年1号 『\en SPA!』に登場しています。(中央画像)http://spa.fusosha.co.jp/spa0008/ent_3345.
 
♪伊集院 静先生の“絵本”『ノボッチと木』&『峠の天使』(アシェット婦人画報社)が発売されました。
http://www.ijuin-shizuka.com/news/index.htm
♪山茶花咲く“冬晴れ”の『久邇CC』
http://www.princehotels.co.jp/golf/kuni/index.html
 
 
♪銀座『すし処きたむら』 *中央区銀座4-3-2 槁ビルB1   tel 3564-3640
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000606195/U000210918

♪『すし処 きたむら』冬の味覚“セイコ蟹”&“活ヤリイカ”&“大間マグロ”
 
♪銀座『福治』“大分豊後水道よりの天然ふぐ” コース ¥30000〜
*中央区銀座5-11-13 幸田ビル3F tel 03-5148-2922 http://r.gnavi.co.jp/g997500/
 
http://www.kitchoan.co.jp/
♪『源 吉兆庵』12月の生誕記念菓子
“与謝野晶子”ごのみ & クリスマスBOX“彩苺”
 




















 

由美グルメリンNo.3‥--12月25日『由美White Christmas party』♪ “冬曇”の『東急セブンハンドレットクラブ』♪ 晴れの名誉“現代の名工”卓越技能賞受賞『三國清三』シェフ♪ “大間鮪づくし”銀座『なら本』♪

 
冬の夜の澄める月に雪の光りあひたる空こそ あやしう色なきものの
身にしみて この世のほかのことまで思ひ流され おもしろさもあはれさも残らぬ折なれ
                                   ―『源氏物語』朝顔より
 
では“冬生じ夏枯る”「冬至」を迎えましたが、今年最後の連休はいかがお過ごしでしたか?

キリンズは少し早い「クリスマス」を、四谷の閑静な一軒家『オテル・ドゥ・ミクニ』で過ごしましたが、窓から眺める真冬の“澄める月”の光りが、透明な美しい夜の色を醸しだし、いっそう風雅な気分に浸らせてくれました。

さて、『オテル・ドゥ・ミクニ』のオーナーシェフ・三國清三氏と言えば、この度、10月30日に厚生労働省が発表した、伝統工芸や工業技術、食品関係など各分野で優れた“卓越した技能”を持つ今年度の「現代の名工」150人のうちの一人に選ばれ、キリンズも年明けの祝賀会へと招待されておりますが、その技能功績の概要としては、「長年に亘り、フランス料理の技能の研鑽に努め、フランスの伝統的な調理法を用いながらも、日本の厳選した食材を取り入れ、日本的な表現にこだわる独特な調理を考案するなど、業界に大きく貢献している」とのことで、“三國ファン”のキリンズとしては、例の“フランスのタイヤ会社の赤い本”の評価に疑問を抱いていたところでしたから、なお更、この話題が嬉しく、また誇らしくてなりませんでしたが、ここで、少し2007年10月31日の読売新聞の三國氏のインタビュー記事をご紹介させていただきますと・・・

―三國シェフは最近、小学校に出向いては「1年に1回でいいから、日本の昆布でだしを取ったみそ汁を飲んで」と、和食の魅力を教えており、今回の受賞は、シェフとしてだけでなく、こんな“食育”が認められての受賞なのでしょうが、シェフ自身の生い立ちは、北海道の貧しい漁師の家に生まれ、料理の世界を志したのは「食いっぱぐれがないから」だそうで、中学卒業後、住み込みで働いた米穀店で食べたハンバーグのおいしさに感動し洋食を選び、「札幌グランドホテル」から「帝国ホテル」で修業し、あの村上信夫に師事したのち、村上氏の紹介で「在日スイス大使館」の料理長となり、その後、フランスへ渡り、例の“ミシュラン三つ星”の「トロワグロ」「オーベルジュ・ドゥ・リィル」で修行して帰国。1985年、東京・四谷に一軒家の洋館『オテル・ドゥ・ミクニ』をオープンし、現在に至りますが、シェフ自身が、この“食育”を始めたの99年からで、子供の頃から、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味を区別できるようにすることが、脳の発育にもよいのだとかで、“うま味”を教えるには、みそ汁が最適だという研究結果にも出合い、シェフ自身も、昆布だし、みそ、しょうゆなど、日本人にとって身近な食材が、味覚の形成に役立つことに驚いたそうで、今後、目指すのは、バターやクリームの代わりに、みそやしょうゆを使い、和食と融合したフランス料理で、「日本人だから出来るフレンチを作りたい」と、夢を熱く語っておりました。
http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_07103104.cfm
んな独創的なフランス料理に挑戦し続ける三國シェフですが、これからも様々な場所で食を通じて、多くの人々を楽しませ続けて欲しいと願っておりますので、どうか、今後とも応援のほどよろしくお願い申し上げます。
冬の夜に流るる星の白き尾はすこし久しく光りたるかな ―与謝野晶子
 
それでは、凛とした真冬の夜に“流るる星”は、“白き尾”を残して、“久しく光りたる”頃となりましたが、そんな“この世のほかのことまで思ひ流される”ような美しい“澄める月”の下で、今宵もどうか『由美White Christmas party』へと、あなた様のお越しをお待ち致しております。
 
   
♪Happy birthday to 希  20,Dec,2007
 
♪『東急セブンハンドレットクラブ』http://www.tokyugolf.com/700/
 
 
♪四谷の閑静な一軒家『オテル・ドゥ・ミクニ』*新宿区若葉1-18  3351-3810
http://www.oui-mikuni.co.jp/cgi-local/top/index.cgi
♪『オテル・ドゥ・ミクニ』三國清三オーナーシェフが、晴れの名誉“現代の名工”に選ばれました。
http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_07103104.cfm
 
 
♪“大間鮪づくし”銀座『なら本』*中央区銀座7-6-4 フィーラ銀座ビルB1  tel 3573-4000
http://www.naramoto.com/
 
 




















 
由美グルメリンNo.4‥今年は大変お世話になり厚くお礼申し上げます♪ “白一色”のいでたち 『由美White Christmas party』♪ 「Quintessence」No.4にキリンズが掲載されました♪ 『さかもと未明』「Manga Guide to Japan」♪ 『シェ イノ』での“クリスマス”♪ 『Giinz』チャリティーコンサート26, Dec, 2007♪ 『源 吉兆庵』“お多福面”&“福招来”♪
 
おのづからいはぬを慕ふ人やあるとやすらふ程に年の暮れぬる  ―西行
 
暦では“鹿角おつる”「冬至」次候となり、いよいよ今年も残すところわずかとなりましたが、この“年の暮”はいかがお過ごしですか?
本当に、光陰矢の如しとは言うものの、今年一年の月日は矢のように飛び去り、もしかしたら、掲歌のごとく、何も言わなくても、思いがけない方が訪れて下さるのでは・・・と、淡い期待を抱いて過ごしているうちに、いつのまにか今年も暮れてしまいました。
さて、「年末」や「年の瀬」というと、何やら慌しい雰囲気が感じられる言葉に思え、また「行く年」と言うと、一年間のする事を終えて新年を待っている様子や、過ぎ行く年を惜しむ気持ちが、この“行く”の中に感じられますが、上記「年の暮」には、自然とともに“暮れる”寂寥感が、1年の終わりに近い時期を、叙情的に表しているかのように思えますね。
ところで、この“年の暮”の使い方の中で、「暮れも押し迫る」とか、「暮れも押し詰まる」といった言い方をよく耳にしますが、この二つには微妙な違いがあるようで、先ず、「暮れも押し迫る」は「暮れに近くなること」で、一方、「暮れも押し詰まる」は「暮れの中でも、さらにその終わり(12月末)に近くなること」と僅かなずれがあり、「押し迫る」も「押し詰まる」も、ある事や時期が“近づいて来た状態”“間近になった感じ”を表す言葉なのですが、前者より後者の方が、“より差し迫った状態”“余裕のない感じ”を指し、それぞれ以下のような意味あいで使い分けられています。
「暮れも押し迫る」・・・・ 暮れに近くなること
「暮れも押し詰まる」・・・ 暮れの中でも、いっそうその終わり(大晦日)に近くなること
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13741168
 
ともかくも   あなたまかせの   年の暮  ―小林一茶
 
それでは、とうとう“暮れも押し詰まり”、“ともかくも”今年も何とか皆様に助けられて一年を無事に過せましたことと心より感謝申し上げますので、どうか、来年も変わらぬご交誼を賜りますようよろしくお願い致します。そして、「由美グルメリン」を一年間ご愛読いただきありがとうございました。
 
♪“白一色”のいでたち
『由美White Christmas party』
25, Dec, 2007
♪「Quintessence」No.4にキリンズが掲載されました。http://www.perrier-jouet.com/
 
 
 
♪『さかもと未明』「Manga Guide to Japan」http://blog.goo.ne.jp/sakamoto-mimei/
 
 
♪『シェイノ』での“クリスマス” ソムリエ伊東賢児氏
http://www.foodrink.co.jp/backnumber/200011/news0011f.html
 
♪『Giinz』チャリティーコンサート 26, Dec, 2007
http://www.giinz.com/
 
♪『源 吉兆庵』“お多福面”&“福招来”
http://www.kitchoan.co.jp/