No.58

由美グルメリン No.1‥【由美紫陽花祭り】♪ 『けんたうろす』6月のカクテル“青梅雨の雫”♪ “NEW”『霞が関アーバンクリニック』♪  「関節リウマチの最新治療」 by西岡久寿樹♪ 友利あらた『キレイをつくる朝の習慣』♪  “鮨我独創”白金台『すし兆』評判の“野菜のにぎり寿司”♪
 
六月の   空高々と   神の杉   ―都甲 憲生
 
水無月に入り、暦上ではまもなく“蟷螂生ず”「芒種」初候を迎えますが、初夏の爽やかな風が肌に心地好い、週はじめはいかがお過ごしですか?
“六月”と言うと先ず、何を思い浮かべるでしょうか・・・?「紫陽花」「蛍狩り」、また「梅雨」などが、この時季の季節感を表す言葉として知られていますが、『由美』ではこの“梅雨入り”に先立ち、【紫陽花祭り】を催すこととなりましたので、今週は、是非『由美紫陽花祭り』へのお越しをお待ち申し上げております。
さて、「梅雨」の頃ともなると、何となくモノトーンな色彩になりがちな日本の風土にあって、淡い「紫陽花」の色調が、大地に鮮やかに映りますが、「紫陽花」といえば、今でこそ「梅雨」のを連想する代名詞のような花ですが、実は、古の人々にはあまり好んで詠まれず、『万葉集』に、この「紫陽花」が扱われるのは、僅か2首のみで、その後、平安文学にはその名は見えず、色が変わることが心の変節と結び付けられ、道徳的でないとされて、近世までは“目だたない花”のひとつにすぎませんでした。
やがて、この“目立たない花”は、近代では詩歌に多く詠まれるようになりましたが、しかし「蕪村春秋」によると、蕪村には“紫陽花の句”は一句も見当らず、「紫陽花」は色彩からみても蕪村好みの花に思えてならないのですが、かの芭蕉にも“紫陽花の句”は二句にすぎず、江戸時代、どうして「紫陽花」が俳句の対象として人気がなかったのか、不思議に思えますが、一方、同じ江戸時代でも、オランダ商館の医師として、日本に滞在したシーボルトはこの花に魅せられて、初めて見た花に愛しい人の名を付け、愛人「お滝さん」の名に因んで学名の一部に「オタクサ」の名前を入れ、「Hydrangea Otaksa」とし発表しましたが、この名は後に彼によってヨーロッパに紹介された「紫陽花」の学名にもなっているのは有名な話ですね。
http://park14.wakwak.com/~naga/ajisai/ajisai.htm
http://www.melma.com/backnumber_31740_59765/
ところで、「アジサイ」の名は“藍色が集まったもの”を意味する「あづさい(集真藍)」が訛ったものと言わていますが、漢字表記に用いられるこの「紫陽花」とは、元は唐の詩人「白居易」が、別の花(多分ライラック?)に名付けたもので、それを平安時代の学者・源順が「アジサイ」に、当てはめたことから誤って広まったとされ、「白居易」の名づけた「紫陽花」は、中国の招賢寺にあった名の知れぬ山樹に咲く花で、色は紫、芳香を放つ仙界の麗花であったそうです。
 
紫陽花や   はなだにかはる   きのふけふ ―正岡子規
 
それでは、古来より花色の変化から「移り気」や「心変わり」と思われがちな「紫陽花」ですが、今週は、そんな「紫陽花」の、もうひとつの花言葉“元気な女性”のごとく、今宵もあなた様をお迎え致したく思っておりますので、どうか【由美紫陽花祭り】へのご来店を心よりお待ち申し上げております。そして、“ひたむきな愛情”や“家族の結びつき”を象徴する花とも云われる「紫陽花」の数多くの花びらが寄り添う様を、きっと『由美』にてご覧いただけますようよろしくお願い致します。
 
 
♪『けんたうろす』6月のカクテル“青梅雨の雫”& 【紫陽花祭り】ご案内
 
♪“NEW”『霞が関アーバンクリニック』
http://www.tmedical.net/
 
♪「関節リウマチの最新治療」by 西岡久寿樹

http://www.marianna-u.ac.jp/ims/soudan/syoukai.htm
http://www.marianna-u.ac.jp/ims/soudan/syoukai.htm
♪友利あらた『キレイをつくる朝の習慣』
 
http://arata1107.exblog.jp/5420231/
http://www.sakurakai1107.com/
 
 
♪“鮨我独創”白金台『すし兆』 *港区白金台5-15-1 アド白金台 B1F  tel 5793-3555
http://www.akasaka-sushicho.com/shirokanedai/index.htm
 
 




















 
由美グルメリンNo.2‥『椿山荘』“ほたるの夕べ”開催中♪ 長い伝統に培われた二万坪の庭園「椿山荘」の中の雅なる佇まい『料亭 錦水』“蛍会席”♪ 
 
夕されば 蛍よりけに燃ゆれども 光見ねばや人のつれなき―「古今和歌集」紀友則
 
暦では「芒種」初候を迎え、まもなく「墜栗花(ついり)」となりますが、こんな曇り空の週末はいかがお過ごしですか?
「墜栗花(ついり)」とは、または「栗花落」とも書き、「芒種」後の最初の「壬(みずのえ)」の日で、栗の花が墜ちると梅雨が来る”ことから、古くは“入梅”のことを「ついり」とも言いましたが、“梅雨入り”を風雅に「墜栗花」と書くことで、昔の人は自然を実によく見ていることと感心致しますね。
さて、『由美』では【紫陽花祭り】を開催致しておりますが、キリンズの今週はそんな中、都会を別世界と感じさせる「椿山荘」の庭園にて、ひっそりと咲く“紫陽花”と、“蛍”観賞へと出かけ、季節とともに移ろう自然の息吹と、幽玄の世界を満喫して参りましたが、この「椿山荘」は遥か南北朝の時代より、“椿の自生する景勝の地”「つばきやま」として名高く、江戸初期には、芭蕉がこの地を好み「竜隠庵」に4年間暮らしたことや、浮世絵版画で名高い安藤広重が作品
「名所江戸百景」の中で紹介している事などからして、その素晴しさが伺える景勝地です。
その後、この景勝地が、「椿山荘」と名付けられたのは明治時代で、時の元勲・山県有朋公爵がこの地に居を構えて、“つばきやま” にちなんで名付け、以降「椿山荘」は、築庭に優れた山県公爵や、のちにその意思を受け継いだ藤田平太郎男爵により、名園として造りられ、それが現代に受け継がれたものです。
現在の「椿山荘」は、建物はすっかり近代風になったものの、今なお、明治の元勲の重厚な雰囲気を漂わせ、約2万坪に及ぶ林泉廻遊式庭園には、平安の歌人・小野篁(たかむら)所縁の三重塔をはじめ、歴史偲ばせる文化財の数々が随所に配置されており、廻遊すると全てを鑑賞できるよう造られていますが、その園内の一角に、閑静な佇まいをみせる数寄屋造りの『料亭 錦水』の素晴らしさは格別で、どの部屋からも“泉石池水”のせせらぎが聞え、さらにこの季節は、初夏の夕暮れに飛び交う“蛍”の雅なる風趣に富んだひとときを愉しむことができました。
http://www.nextftp.com/nagaty/web/talk02.htm
http://www.bunny.co.jp/guide/chinzan.html
 
もの思へば沢の蛍もわが身より あくがれ出づる魂かとぞ見る―和泉式部
 
それでは、この週末は、平安の歌人・和泉式部のごとく“貴船詣”は叶わなくとも、「椿山荘」にて無数の“蛍”の飛び交うのを眺め、その“蛍”に自身の心情をそっと歌に託して祈れるような優雅な週末をお迎え下さいませ。(漆黒の闇に小さな光を発し、美しく舞うゲンジボタルを鑑賞できる「椿山荘」“ほたるの夕べ”は、6月下旬頃まで愉しめます。
http://www.chinzanso.com/news/index_sp_hotaru.html
http://www.bunny.co.jp/guide/chinzan.html
 
 
 
♪長い伝統に培われた二万坪の庭園の一角に、閑静な佇まいをみせる数寄屋造りの『料亭 錦水』
 
 
 
 
 
 




















 

由美グルメリンNo.3‥“稲光”の『久邇CC』♪ 四谷の閑静な一軒家のフレンチ『オテル・ドゥ・ミクニ』♪ 「椿山荘」の名園の木立のさらなる奥の一角にひっそりと佇む【木春堂】での“富士山の溶岩で焼く”石焼会席♪ 『椿山荘』都心の名園で“蛍”の乱舞が見れる“ほたるの夕べ”〜25日まで開催中♪

 
蛍火の   今宵の闇の   美しき  ―虚子
 
突然の強い雨や落雷など不安定な天候の週末でしたが、いかがお過ごしでしたか?

キリンズの日曜日は、曇り空の下、「久邇CC」にてゴルフを楽しんでいましたが、突然の大雨と“雷警報”で中断を余儀なくされ、散散の休日でしたが、ただ、その前日の土曜日
には、一週間早い「父の日」を兼ねて、都会のオアシス『椿山荘』の名園へ、“蛍”の観賞へと出かけ、お蔭で“闇”の中で無数に飛び交う“蛍”の“美しき”を眺めることができました。

さて、No.451号に続いて、冒頭に“蛍”の句を掲げてみましたが、“蛍”は古くより「万葉集」をはじめ、数多くの詩歌に詠まれ、“蛍”の字が付く言葉も多く、「蛍火」や「蛍の光」は、淡い光から転じて、小さく消え残った火の喩えですが、「蛍二十日に蝉三日」などは、旬の時期が短いことの喩えとして使われ、かつて“蛍狩り”は夏の夜の風物詩でもありました。
また、「螢雪の功(けいせつ の こう)」の由来は、中国の晋の時代、車胤(しゃいん)という青年が、貧し く、油を買うことができなかったので、“蛍”を集めてその光で勉強し、出世することができたという故事に基づいたものとされ、和名の“ほたる”は「火垂る(ほたる)」から起こった名称思われます。
ところで、“蛍の歌”といえば、古くは和泉式部、近代では窪田空穂、斎藤茂吉らの歌を思い浮べますが、「夫木和歌抄」巻八夏は「染河蛍」「水上蛍」「蛍火乱風」など様々な
“蛍の歌”を集め、また「閑吟集」には、「我が恋は、水に燃え立つ蛍、水に燃え立つ蛍、物言わで笑止の蛍」といった強烈な歌もありますが、何と言っても有名なのは・・・♪ほう、ほう、ほたる来い、あっちの水はにがいぞ、こっちの水は甘いぞ、 ほう、ほう、ほたる来い♪の江戸時代から親しまれている「ほたるこい」という童謡で、昔は“ほたる狩り”のときに歌われていたそうですが、私たちにも、幼き頃の初夏の夕暮れ時、川辺や水田で仄かに光はじめる“蛍”の乱舞が思い出されて、郷愁の念を呼び起こしてくれる歌の一つに挙げられますね。
http://www.bioweather.net/column/ikimono/manyo/m0606_1.htm
 
蛍篭   昏ければ揺り   炎えたたす  ―橋本多佳子
 
それでは、古来より日本人の心に浸透したそんな“蛍”を、今年の初夏は、夕涼みに「ほたるこい」の歌を口ずさみながら、幻想的な“ほたる観賞”と洒落てみてはいかがでしょうか?そして、「椿山荘」の名園の清流のせせらぎだけが聞こえる闇の中で、小さな灯りを“炎えたたす”蛍の不思議な光を眺められるようなよき一週間をお過ごし下さいませ。
 

 
♪“久邇カントリークラブは新しく生まれ変わります” 
『久邇CC』
http://www.princehotels.co.jp/golf/kuni/index.html
 
♪四谷の閑静な一軒家のフレンチ『オテル・ドゥ・ミクニ』*新宿区若葉1-18 tel 3351-3810
http://www.oui-mikuni.co.jp/cgi-local/top/index.cgi
 
♪『椿山荘』【木春堂】“富士山の溶岩で焼く”石焼会席
*文京区関口2-10-8 TEL 03-3943-1101
http://www.chinzanso.com/restaurant/mokushundo/
http://r.gnavi.co.jp/g062900/
♪「椿山荘」の名園の木立のさらなる奥の一角にひっそりと佇む【木春堂】
 
♪『椿山荘』都心の名園で“蛍”の乱舞が見れる
“ほたるの夕べ”〜25日まで開催中
http://www.chinzanso.com/news/index_sp_hotaru.html

 
 




















 
由美グルメリンNo.4‥KIKKAWA KOJI LIVE 2007 CLUB JUNGLE TOUR "TARZAN!"】6月16日&17日at 渋谷C.C.Lemonホール♪ 『FOUR SEASONS HOTEL』“Summer Information 2007”♪ 『越後・叶家』恵比寿店“八海山と叶家が送るJazzの夕べ”♪ 恵比寿橋の一角“ナポリの石焼ピザ”『Ristorante e Pizzeria IVO』♪
 
  家人に 恋過ぎめやも かはづ鳴く 泉の里に 年の経ぬれば:―「万葉集」石川廣成
 
14日はようやく中国・近畿・東海の各地方が梅雨入りし、昨年より約一週間遅れの“梅雨入り”となりましたが、いかがお過ごしですか?
冒頭の「万葉集」の歌は、“かはづ”鳴く“泉の里”にいて、“家人(家族)”をいとおしく思う気持ちを籠めて詠んだ歌ですが、この6月17日は「父の日」ですから、この機会に是非、家族団欒の週末をお迎え下さいませね。
さて、何処からともなく“蛙の合唱”が聞こえて来ると、関東地方でも、もうすぐ“梅雨入り”となりますが、この「蛙」については最近、輸入された“ウシガエル”から、世界的に猛威を振るっている伝染病のツボカビ症が見つかったと言うニュースを耳にし、今後は、日本の「蛙」にも伝染する怖れがあるらしく、来年は“蛙の合唱”が聞けるのだろうかと、今から絶滅の不安に駆られていますが、それ以上に、「蛙」の存在は、食物連鎖の根幹を担っており、「蛙」が居なくなると同時に、それを捕食する鳥類なども大打撃をうけるそうです。
また、食用としての「蛙」は、縄文時代から古代人の身近なタンパク源として重宝され、縄文土器にもその姿が描かれていますが、古典では、「万葉集」に上記の他、“かはづ”の名で20首詠まれ、この当時は“かえる”を“かはづ”と呼び、現在の“河鹿蛙(カジカガエル)”のことを指したのでしょうが、“かはづ”は川の清流に棲息し、初夏から秋にかけて、雄が澄んだ美しい声で鳴くことから、古来より人々に愛されて、“ヒキガエル”は“谷蟆(タニグク)”と呼ばれていました。
ところで、“蛙の句”では、芭蕉の有名な「古池やかはづ飛ぴこむ水の音」の句がありますが、この句は貞享三年(1686)43歳の松尾芭蕉が、江戸深川の「芭蕉庵」で興行した“蛙の句”ばかりを集めた「二十番句合せ」の際詠んだ句で、このときの句は仙化編『蛙合』(閏三月奥)として刊行され、この会で芭蕉はすでに、「蛙飛びこむ水の音」の下句を得ていましたが、初五字を考えつかないので、一番弟子の宝井其角に相談したところ、「万葉集」の“かはづ”と“山吹や”の組み合わせから、“山吹や”と置いてはどうかとの案に、芭蕉は納得せず、“古池や”と冠したと言う話が伝わっていますが、このように、江戸時代の作句の過程で、この時代でさえも、“山吹”と“かはづ”という万葉以来の伝統が、色濃く影を落としていたことがわかりますが、その“カハヅ(河鹿)”も最近では、すっかり、その鳴声を聴かれなくなり、近郊では箱根か伊豆長岡辺りの清流まで出かけなければならず、淋しいことですね。
http://gloweb.chiikikagaku.co.jp/rotary/90416.html
 
かはづなく ゐでの山吹 ちりにけり 花のさかりに あはまし物を―「古今集」
 
それでは、この週末は、雨の中、“散る山吹”の向こうを流れる清流に、華やかに鳴く“かはづ”の群れを、そっと眺められるような自然と親しめるよき週末をお迎え下さいませ。そして、まだこれから、伝染病が心配な日本の「蛙」たちですが、その鳴声は古くより、ウグイスやホトトギスなどの鳥の声とともに、「万葉集」の美を構成し、さらには、“山吹の花”と取り合わせることによって、季節の風情をいっそう豊かに彩ってきた生き物ですから、どうか一日も早く、生態系を大きく狂わせる絶滅の危機から、救って欲しいと切に願っております。http://www.geocities.jp/kitahiko501326/geodiary.html
 
 
♪イルカ『真冬の天使』
http://www.fujitv.co.jp/charity/iruka/index.html
♪『FOUR SEASONS HOTEL』“Summer Information 2007”
ほたる舞う伝統の庭園へ
http://www.fourseasons-tokyo.com/
 
♪SOLD OUT【KIKKAWA KOJI LIVE 2007 CLUB JUNGLE TOUR "TARZAN!"】
6月16日・17日 at「渋谷C.C.Lemonホール(渋谷公会堂)」
http://www.kikkawa.com/
http://www.tkma.co.jp/tjc/kikkawa/
 
♪恵比寿駅東口『越後・叶家』
【kanou-ya & 八海山 presents 2007 Summer Jazz Festival】
*『越後・叶家』恵比寿店 *渋谷区恵比寿4−3−1 クイズ恵比寿2F
tel 5791-3355
http://www.kanou-ya.com/kanouya/
http://r.gnavi.co.jp/g781110/
♪〜八海山と叶家が送る日本酒とJAZZの競演〜Bass 塩田哲嗣 http://norishio.oops.jp/
Sax 太田剣(オオタ・ケン) Drums ダリル・グリーン Piano キャシー・ハーレイ
 
♪恵比寿橋の一角の“一軒家”『Ristorante e Pizzeria IVO』
『リストランテ ピッツェリア イヴォ』 *渋谷区広尾1-6-10 tel 5793-3121
http://gourmet.yahoo.co.jp/0006711144/M0013016818/
 
 




















 
由美グルメリンNo.5‥“OPEN”日本橋の文化・歳時記を表す和菓子『日本橋屋長兵衛』本店♪ 【KIKKAWA KOJI CLUB JUNGLE TOUR "TARZAN"】6月16日&17日at 渋谷C.C.Lemonホール♪  『日本橋屋長兵衛』“本店竣工記念会祝賀会”atマンダリンホテル東京♪ 「Chelsea LIVE」 at水道橋・東京倶楽部 ♪
 

今年また   うやむやに梅雨   はじまりぬ   ―鷹羽狩行

 

暦では“梅の実黄ばむ”「芒種」末候となりましたが、「父の日」の休日はいかがお過ごしでしたか?
キリンズの週末は、友人の歌手『吉川晃司』の「CLUB JUNGLE TOUR“TARZAN”2007」と題するコンサートに、「渋谷C.C.Lemonホール(旧渋谷公会堂)」へと出かけ、デビューから現在に至るまでの23年間、変わらぬスタンスを貫き続け、なおかつ“カッコよさ”を保ち続ける『吉川晃司』の魅力を、二日間に亘り十分に楽しんむことができた休日でした。
その『吉川晃司』が、今回のツアーで唄うアルバム新作『TARZAN』は、精力的なシングルリリースを経て、前作から約4年ぶりとなるオリジナル・アルバムで、ダンスロックンロールをベースにしたエモーショナルなビートで、過去最高にメロディアスな作品に仕上がり、これまで〈ジャングル〉〈サバンナ>と、だんだんと野性的なイメージを広げていった中で、最後に〈ターザン〉となって、森の中をパーッと飛んで渡るような、瞬発力溢れるエキサイティングな曲を中心に構成され、時代を綴ってきた稀有なアーティスト『吉川晃司』ならではの素晴らしい作品となりました。http://www.hmv.co.jp/product/detail/2518854
さて、そんな“TARZAN”の「渋谷C.C.Lemonホール」でのコンサートは、ダンスビートを強調した「Tarzan」「プレデター」から始まり、「サバンナの夜」や往年のヒット曲を唄った後、バラード曲「One World」では、アッパーなビートのみならず、ドラマティックなバラードに於いても、彼の音楽性の威力を存分に発揮して、さらに、新曲「Baby Jane」では、吉川自身の音楽的ルーツの一つとも言えるビートを取込む事によって、近年、アプローチし続けているソリッドなギターとロックとが見事に融合し、常に孤高であり続ける『吉川晃司』というジャンルをよりいっそう深化させ、ステージから神々しいまでの輝きを放ち、アンコールまでの約2時間半、観客は皆総立ちで、吉川描く“TARZANワールド”に魅了され続けておりました。
どうか、そんないつまでも変わらぬダンディリズムで、男の美学に“こだわり”続けるシャイで粋な“サムライ”『吉川晃司』を、これからも是非応援いただけますようよろしくお願い致します。
http://www.kikkawa.com/ http://www.tkma.co.jp/tjc/kikkawa/
http://www.tokuma-shouten.jp/shop/item_detail?category_id=5244&item_id=58713
ところで、この6月15日に、日本橋室町の一角に、「日本橋」の文化・歳時記を和菓子で表す総合和菓子ブランド『日本橋屋長兵衛』本店が開店致しましたので、どうかお近くにお出かけの際には、日本橋三越・新館前の中央通りに面したこの和菓子店へと、お出かけいただけますようよろしくお願い申し上げます。そして江戸時代の伝統と新しさ、“和”と“洋”が融合し、匠の趣向を凝らした創作和菓子を、是非この機会に食していただきたく存じます。
 
梅雨めきて   木々の緑の   深さかな   十河恭子
 
それでは、ようやく“梅雨めきて”きた今週ですが、どうか今年の“梅雨”も、“うやむに”“はじまりぬ”ことと祈って、今週も『由美』&『けんたうろす』へのご来店を心よりお待ち申し上げております。
 
♪「Chelsea LIVE」 26, JUN, 2007
at 水道橋 東京倶楽部 tel 3293-6056
http://blog.goo.ne.jp/sakamoto-mimei
♪【KIKKAWA KOJI LIVE 2007 CLUB JUNGLE TOUR "TARZAN"】http://www.kikkawa.com/
6月16日&17日at 渋谷C.C.Lemonホール
http://www.tkma.co.jp/tjc/kikkawa/
 

“OPEN”♪『日本橋屋長兵衛.』江戸時代よりの“日本橋”の文化・歳時記を表す和菓子店 ♪『日本橋屋長兵衛』本店 *中央区日本橋室町1-6-2 tel 3242-3030
*「源 吉兆庵グループ」http://www.kitchoan.co.jp/
 
♪『日本橋屋長兵衛』“本店竣工記念会祝賀会” at マンダリンホテル東京 15, JUN, 2007
 




















 

由美グルメリンNo.6‥“森田芳光監督”映画『サウスバウンド』今秋公開♪ 奥田英明著『サウスバウンド』♪ 『とてつもない日本』麻生太郎著♪ 「椿山荘」の2万坪の庭園に包まれた『料亭 錦水』♪ “北山杉”気品と風格『銀座 久兵衛』別館♪

 
霍公鳥 来鳴五月の 短夜も ひとりし寝れば 明しかねつも ―柿本人麻呂
 
6月22日は、“乃東枯る”「夏至」となりますが、真夏日が続く今週はいかがお過ごしですか?

さて、「春分」の日からだんだんと“夜”は昼より“短く”なり、明日、「夏至の日」が一年中で最も“夜の短い”「短夜」で、東京では、最も夜の長い「冬至」よりも4時間50分ほど“短い夜”となりますが、俳句では、古くから「日永」は春、「短夜」は夏、「夜長」は秋、「短日」は冬と、決まっていて、それは、冬から秋にかけては、日の伸びるのを喜び、また、夏から秋にかけては夜の長くなるのを楽しんだ生活感情からきているものなのでしょうが、この“夏”の季語でもある「短夜(みじかよ)」とは、実は、遥か万葉の時代から長く深く親しまれてきた言葉でもあります。

「万葉集」の中での、この「短夜」は、冒頭の人麻呂の歌にも詠まれ、「ホトトギスがやって来て鳴き声が聞こえるようになる五月、闇が支配する夜も、夏ともなればすっかり短くなりましたが、愛しいあなたが来てくれず、独りで過ごす寂しい夜はなかなか明けないものです・・・」と、この当時の季節感は、今の感覚と多少違っているものの、「短夜」のはずなのに、なかなか“明けない”もどかしさを表していますね。
また、「古今和歌集」夏歌には、「夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ(清原深養父)」と、夏の夜は短いので、まだ宵のうちと思っていたらもう明けてしまい、月は西の山に隠れるひまもなく、いったい雲のどの辺に宿っているのでしょうか・・・と、風流に“月”と“短夜”を詠んだ歌がありますが、この歌の詞書には、「月のおもしろかりける夜、あかつきがたによめる」とあり、実際に、清原深養父自身が、月を愛でながら、夏の夜空を一晩中眺めていた様子が伺えるようですね。
さらに、“夏の月”は春、秋、冬と違い短く、夜がかなり更けてから東の空に出る“有明の月”と呼ばれていて、この“月”は、「まだか、まだか」と気を揉みながら待ち続けて、やっと姿を現わしたと思ったら、すぐに朝の光に消えてしまう“儚い月”で、この歌には、そんな夏の「短夜」の月を、惜しむ気持ちが機知を凝らして表わされていて、このように平安人が抱いた“月”への想いは、“月”を愛でるために夜を徹したり、“月”への愛惜の心情を和歌に仕立てたり、現代人のそれとは比べ物にならないほど強かったことを如実に表わした一首といえるでしょう。

ちなみに、清原深養父は、平安中期を生きた人物で、官吏としては不遇でしたが、歌人として名を馳せ、四十一もの歌が「勅撰集」に採られており、この清原家は文才に恵まれた家系だったようで、「日本書紀」の編者である舎人親王は深養父の先祖で、第四十二番の作者である清原元輔は孫、第六十二番の作者であり「枕草子」を記した清少納言は曾孫に
あたりますが、余談ですが、「枕草子」第一段は、「夏は夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。 蛍の多く飛び違ひたる、また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。雨など降るも、をかし。」と記されていて、まさに今の季節感をそのままに表していますね。
http://www23.big.or.jp/~lereve/saijiki/166-2.html
http://members.at.infoseek.co.jp/jsjtm/hyaku36.html
 
短夜や   まりのやうなる   花の咲    ―小林一茶
 
それでは、今週は再び「椿山荘」の2万坪の庭園に佇む『料亭 錦水』にて、「枕草子」の如く、“蛍の多く飛び違ひたる”さまを、静かに眺めることができたキリンズですが、どうかそんな「夏至」の“短夜”には、銀座にても“まりのやうなる花の咲”風雅を愉しめますことと、今宵もあなた様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
 
 
♪“お薦めの一冊”『とてつもない日本』
http://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/610217/
♪“映画化決定”『サウスバウンド』
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200506-05/index.html
♪ "coming soon"“森田芳光監督作品”
サウスバウンド』今秋公開!
 
 
♪「椿山荘」の2万坪の庭園に包まれた『料亭 錦水』
♪「椿山荘」料亭『錦水』夕月の間  “蛍会席”
*文京区関口2-10-8  tel 3943-1111
http://www.chinzanso.com/restaurant/kinsui/
 
♪“北山杉”気品と風格『銀座 久兵衛』別館
♪銀座『久兵衛』別館 *中央区銀座8-7-6 tel 3571-6523
http://www.kyubey.jp/
*“四代目”今田景久氏      
 




















 
 

由美グルメリンNo.7‥“日本で最初に塩とレモンで食べる天ぷらの店” 銀座『由松』♪ 谷崎潤一郎の“指定席”のあるカウンター 京料理『たん熊 北店』本店♪ 京都・高台寺“和の伝統美とモダンさが見事に融合した京料理旅館”『よ志のや』♪

 
卯の花を 腐す霖雨の 始水に 寄る木積なす 寄らむ児がも ―大伴家持
 
暦ではまもなく“菖蒲花咲く”「夏至」次候となりますが、空梅雨の最中、「霖雨」に濡れた日曜日はいかがお過ごしでしたか?

キリンズは、樹木の青さを引き立てる“青梅雨”の中、滋賀の「ジャパンエースゴルフ倶楽部」へとゴルフに出かけましたが、朝からの“梅雨豪雨”にハーフで上がり、冒頭の家持の歌の如く、「卯の花腐たしの霖雨」に泣かされた休日でしたが、この「霖雨(りんう・ながあめ)」とは、何日も降り続く雨を表し、「霖」の文字には“恵みの雨”という意味も含まれていますが、お陰で昨日の“雨”は、今年の“空梅雨”の枯渇した大地に“恵み”の潤いを与えているかのようでした。

さて、「万葉集」には、“雨を詠んだ歌”は100首(但し、雨の情景だけでなく、雨に喩えた歌も含む)を超え、よく登場するのは「雨」「時雨」「春雨」「小雨」などで、表現上、「雨な降りそね(雨よ、降らないで)」というのも5首ほど出てきますが、その後の“雨を眺める歌”のほとんどは、小野小町の「花の色はうつりにけりないたづらに我が身よにふるながめせしまに」に影響されているものが多く、この有名な古歌は、「眺め」と「長雨」、「降る」と「経る」という掛詞によって、雨と時間の関係を日本語の情緒性に強く定着させたかもしれず、このように、“雨”と言う歌語には、人生を振り返ったり、永遠のような深遠な時間感覚を帯びたものも多くあり、“時間を眺める”ものは、そのなかの一つのように思えます。

また、「玉葉集」には“雨にことよせて恋の心を詠む”「寄雨恋」と言う題名の歌もあり、古くは「万葉集」巻七の「春相聞」「秋相聞」の部、及び巻七の「譬喩歌」の部に「寄雨」の類題があり、すでに“雨”を“涙”に喩える例もありますが、古人たちは“雨”の情景に、自身の心情を照らし合わせ、しみじみと感じ入り、変化に富んだ美しいことばを作り出してきました。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/5106/sub209.htm
http://www6.airnet.ne.jp/manyo/main/
 
夏まけて 咲きたるはねず ひさかたの 雨うち降らば 移ろひなむか ―大伴家持
 
それでは、“梅雨闇”の下、雨に濡れた紫陽花が、街を青紫色の彩りで飾ってくれていますが、この“梅雨”によって、そっと咲いている“はねず(朱華)”の花の色が、色褪せてしまうかもしれないので、どうか“はねず色”のように移ろわないで、今宵もきっと『由美』&『けんたうろす』へのご来店を心よりお待ち申し上げております。
 
 
 
 
 
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♪京料理旅館 高台寺 『よ志のや』 *京都市東山区高台寺北門前通下河原鷲尾町528
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 風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける ―藤原家隆
 
今年も半年の折り返しとなり、六月三十日は、半年間の罪穢れをはらい、夏を無事に過ごしたいという願いをこめた古来よりの神事「夏越の祓」ですが、梅雨曇の週末はいかがお過ごしですか?

この「夏越祓(なごしのはらえ)」とは、「水無月の祓え」ともいい、古くは平安時代から、夏に流行する疫病から身を守るためや、また、知らず識らずのうちに犯して身についた罪・穢れを、自分自身の身代わりとなる「人形(ひとがた)」に託し、種々の災いを吹き移し、身も心も清々しく、本来の姿を取り戻して、夏も元気で健康に過ごそうとする神事ですが、平安時代にはすでに、京都「上賀茂神社」にて、夏の風物詩であったというのが冒頭の歌からも分かり、作者は藤原定家と同時代の公卿・歌人である藤原家隆ですが、この古歌は「百人一首」にも収められています。
また、半年間の穢れを払うのみならず、長寿を祈る行事でもあったようで、「拾遺和歌集」の巻五 夏“読み人しらず“の中に、「水無月の夏越の祓する人は千年の命延ぶといふなり」と言う歌があり、これは“六月祓”の歌として有名ですが、参拝者は、この古歌を唱えながら、社殿の前の茅の輪を左回り、右回り、左回りと3回通り抜けて無病息災を祈ります。

ところで、東京でも最近、和菓子店の店先に「水無月あります」の貼り紙が目に付くようになりましたが、京都では古くより、六月三十日に「水無月」と云う和菓子を食べる風習があり、この「水無月」とは、葛や外郎(ういろう)で出来た三角形の生地の上に邪気を祓うとされる“小豆(あづき)”を載せたもので、“小豆”は、「氷室」から切り出された氷についた砂粒を表しているそうで、ちなみに、昔はこの日に、御所では「氷室(ひむろ)」の氷を取り寄せ、氷を口にして暑気を払いましたが、「氷室」とは、冷蔵庫の無い時代、冬にできた氷を地下など涼しいところを利用して、夏まで保存しておく所のことで、当時は、“氷室の氷”を口にすると、夏痩せしないと信じられていて、臣下にも氷片が振舞われていたようです。しかし、庶民にとっての“夏の水”はとても貴重で、ましてや氷など簡単に口にできるものではなかったので、そこで、宮中の貴族にならって“氷”を模った菓子が作られるようになり、こうして「夏越の祓え」の日には“氷”に代わって「水無月」が食べられるようになりました。
http://www.iz2.or.jp/rokushiki/6.html
http://recipe.gnavi.co.jp/behappy/0406/
 
筏下ろす 清滝川に 澄む月は 棹に触らぬ 氷なりけり ―俊恵法師「千載和歌集」
 
それでは、 この週末の六月晦日には、そっと「水無月」を食し、“六月祓”の歌を唱えながら、感謝の気持ちをこめて“茅の輪”をくぐり、近所の寺社にお参りしに行きた思っておりますので、どうかあなた様にも、新しい季節を迎えるこの大きな節目「夏越の祓え」を、健やかに迎えられますよう心よりお祈り申し上げます。
そして、梅雨晴れの合間に、季節の花を愛でられるようなよき週末をお過ごし下さいませ。
 
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