No.56

由美グルメリン No.1‥-“希”ひと足早い春休み at HAWAII ♪ “鮨我独創”白金台『すし兆』♪  『源 吉兆庵』春の彩り♪ “一日一組”限定 新富町 てんぷら『佐が和』♪
 
しき島の やまとごころを 人とはば  朝日ににほふ 山ざくら花 ―本居宣長
 
暦では、まもなく“雷声を出す”「春分」末候を迎えますが、今週は、月曜からのこの陽気のお蔭で、“桜”が一斉に咲き始め、週末がまさに“見頃”のようですが、いかがお過ごしですか?
ただ、この週末はやや雨模様との予想で、東京での“桜”の“見頃”は、週明けとなる様子ですが、こうしている午後も暑いくらいで、このままでは“桜”の開花はいっきに進んでしまいそうで、今はただ、少しでも長く咲いていてくれるのを願うばかりですね。
さて、一般に“サクラ”と言われているものは、バラ科サクラ亜科のサクラ亜属に属するもので、サクラ亜科の中には、ウメ、モモ、アンズ、スモモなどもありますが、植物学上の分類によれば、“サクラ”の野生種は中国西南部を中心に約30種あり、東アジア以外では、ヨーロッパから西シベリアにかけて3種、北米に2種あると云われています。
また、日本の山野に自生する“サクラ”には、ヤマザクラ(山桜),オオヤマザクラ(大山桜),カスミザクラ(霞桜),オオシマザクラ(大島桜),マメザクラ(豆桜),エドヒガン(江戸彼岸),チョウジザクラ(丁字桜),ミヤマザクラ(深山桜),ミネザクラ(峰桜)の9種類がメインで、野生種と園芸品種とを含めて約300種以上の桜があり、今やその数は、新品種の発見や交配種が作り出されたりして年々増えていて、“桜好き”な日本人を裏付ける数字でもありますね。
そんな多種類の“桜”の中でも、“桜前線”の基準に使われる桜は、本州から北海道南部にかけては「染井吉野」、北海道東部では「千島桜」、南部と東部を除く北海道では「オオヤマザクラ」、そして沖縄では「カンヒザクラ」ですが、このことからも、“桜前線”のスタートの場所で見られる“桜”は、沖縄の「寒緋桜」ということになり、この「カンヒザクラ」は、またの名を「ヒカンザクラ(緋寒桜)」とも言い花の色が濃いのが特徴ですが、最近では、よく似た名前の「ヒガンザクラ(彼岸桜)」と区別するために、「カンヒザクラ」と呼ぶことが増えてきて、沖縄では、本島北部の八重岳、名護城、今帰仁城址などが「寒緋桜」の名所ですが、八重岳では1月上旬頃に咲き始め、“桜”の花の下で成人式を祝う年も多いそうです。一方、“桜前線”のゴールで見られる“桜”は、北海道と本州の高山部に分布し、北方領土にもあると云われる「タカネザクラ(高嶺桜)」や「千島桜」で、寒冷地の雪や風に耐えるため、成長してもあまり背が高くならず、毎年5月中旬から下旬頃に花を咲かせますが、ここの“桜”が咲くと、ニュースではよく「桜前線が終点に着いた」という言い方がされますが、ただ、確かに“桜前線”の東の端では
あるものの、北海道や本州には、この地よりも、“桜”が遅く咲く場所が何ヶ所もあり、本州では信州の北アルプス(栂池、穂高、乗鞍岳など)、南アルプス、八ヶ岳連峰(蓼科山、北横岳など)、関東北部(那須連山、尾瀬付近など)、東北地方(八甲田、八幡平、早池峰山、月山など)などの高地で、5月から7月にかけて「タカネザクラ」が見られ、また、北海道ではアポイ岳、夕張岳、斜里岳、羅臼岳、利尻岳などにも「千島桜」が自生しているそうです。
ちなみに、日本で一番遅い“花見”が行なわれる場所は北海道東川町旭岳温泉が有名で、標高1200mほどの場所の「千島桜」は、毎年6月上旬から7月上旬頃に花が咲き、開花に合わせて地元の人たちがジンギスカンで“花見”を楽しみますが、こちらの“桜”は1978年に植えられたもので、冬場は雪囲いをして桜を守っています。 http://homepage3.nifty.com/~tabi/c83/sakura2.htm
http://www.rurubu.com/entame/04spring/unchiku/
 
したたかに   水を打ちたる   夕桜    ―久保田万太郎
 
それでは、今年はいったい何種類の“桜”に出逢うことが出来るのでしょうか、今週末はそんな想いを心に秘め、野や山に“花見”に出かけたく思っておりますので、どうかあなた様も満開の“桜”の下で、よき週末をお過ごし下さいませ。
 
 

♪白金台“プラチナ通り”の一角 『すし兆』
港区白金台5-15-1 アド白金台 B1F   tel 5793-3555
http://www.akasaka-sushicho.com/shirokanedai/index.htm

 
♪ひと足早い“春休み”  希 at HAWAII

 
 
♪“一日一組”限定 新富町 てんぷら『佐が和』
*中央区新富1-5-8
 
 




















 
由美グルメリンNo.2‥『けんたうろす』4月のCocktail “桜花爛漫”♪ 「神野美伽」“演歌一本勝負”♪ 『源 吉兆庵』4月の生誕記念菓子“上村松園ごのみ”♪ 恵比寿の一角“隠れ家レストラン”焼肉『喜福世』♪ 松阪牛&神戸牛“チャンピオン牛”の店 『築地さとう』♪
 
咲き満ちてこぼるる花もなかりけり  ―虚子
 
暦ではまもなく“燕来る”「清明」初候となりますが、満開の桜と“花の杯”に酔った週末は、いかがお過ごしでしたか?
昨日の東京では、まるで初夏のごとく陽光が降りそそぎ、汗ばむほどの暖かさでしたが、桜花爛漫と咲き誇るこの美しい“桜”の花を見るたびに、本当に様々な出来事が甦り、また今年も、春の宵の”花の宴”『由美開店周二十六年祭』(4月9日〜13日)を迎える頃となりました。
さて、今年は暖冬のために、“早咲き”などと様々な開花情報が飛び交った“桜”の花ですが、人生の門出とも言える入社式や入学式まで、こうして“咲き満ちて”くれて、今日もこの栄えある喜びを、いっそうの艶やかさで彩ってくれていますが、今号ではそんな日々一喜一憂する“桜の盛り”について調べてみました。
古くは、鎌倉時代の「徒然草」で見る“桜”は、「花の盛りは、冬至よりも百五十日とも、時正の後、七日とも言へど、立春より七十五日、大様違はず」(徒然草 第百六十一段)と記されていて、「立春より七十五日」は、大体4月20日前後になるので、ここで述べている“花の盛り”とは、“桜の花”を指し、現在の“桜の盛り”に比べるとやや遅い気がしますが、今でこそ“桜”といえば、「ソメイヨシノ」を指すことが多いようですが、「ソメイヨシノ」は江戸末期に誕生した品種ですから、この「徒然草」の“桜”は多分「八重桜」を称していて、この「八重桜」とは、元は「山桜」から変化したもので、花は大きく“一重の桜”に比べ優艶な趣が感じられる花ですが、“桜”の中ではやや“遅咲き”で、 「ソメイヨシノ」や「シダレ桜」が散ったあとに「八重桜」が咲きますから、やはり「徒然草」での“桜”は、「八重桜」かと思われますね。
ところで、「江戸名所花暦」という文献によると、当時の“花見の名所”は、「東叡山 上野 当山は東都第一の花の名所にして、彼岸桜より咲出て一重八重追々に咲つつき、弥生の末まで花のたゆることなし」とありますが、江戸時代は、現在のように、ほとんどが「ソメイヨシノ」ということはなく、様々な種類の“桜”が、次々と少しずつ時期をずらしながら咲いていたことが伺え、その分“花見”を長く楽しめたようですが、上記文献には、上野東叡山の“桜”のスケッチもあり、それぞれのに「彼岸」「三吉野」「水上」「旗桜」「山桜」「楊貴妃」「都」「浅黄」「虎ノ尾」「犬桜」と十品種の“桜”の名が書かれ、これらが次々と時期をずらして咲き誇り、今よりも多くの“桜の盛り”を、楽しめたことが想像できます。
また、江戸庶民が出かける“花見の名所”といえば、向島界隈の墨田堤か飛鳥山で、「本郷も金安までは江戸のうち」といって、今の本郷三丁目あたりまでは江戸のうちで、そこから先はもう江戸の郊外となり、もちろん、上野の東叡山も“花見の名所”の一つには違いなかったのですが、ここは将軍家の息のかかった寛永寺の境内で、歌舞音曲にも制限がある上、暮れ六つ(午後6時頃)閉門で締め出される聖域だったため、昔は今の上野とは違い上品な“花見の名所”だったので、やはり、多くの庶民が気安く花見に出かけたのは向島や飛鳥山でした。
http://www.tenki.jp/skr/arekore/index.html
その他では、今では無くなりましたが、品川の御殿山も“桜の名所”のひとつで、芝、増上寺の鐘が鳴ると、春の風とともに御殿山まで響いて来て、その鐘の響きで満開の“桜”が、風もないのにハラハラと散るという情景が想像できるかようですね。
 
さくらさくらさくさくらちるさくら   ― 種田山頭火
 
それでは今週は、山頭火のごとく想いで、“さくらさくらさく”“さくらちるさくら”・・・と、いつしか時の過ぎ行く中で、ただ一つ変わらぬままに、花を咲かせ続けるそんな“桜”を慈しんで、この麗しい満開の“桜”の下で、ご一緒に儚い“春の夜の夢”を見ていただけますこととご来店を心よりお待ち致しております。
そして、“桜”に纏わる様々な想い出とともに、この春の宵は、あなた様と『由美』での想い出話などを、語り合えますことと楽しみにお待ち申し上げております。
 
 
 

♪『けんたうろす』
4月のカクテル“桜花爛漫”
♪神野美伽『演歌一本勝負』
 *4月10日(火)のNHK「歌謡コンサート」では、
話題の“雪簾”を唄います♪
http://www.kingrecords.co.jp/shinnomika/
 
 
♪松阪牛&神戸牛“チャンピオン”ステーキの店 『築地さとう』
♪『築地さとう』 *中央区築地4-2-9 tel 3541-2929
http://r.gnavi.co.jp/g014000/
 
♪恵比寿 焼肉レストラン『喜福世』
*渋谷区恵比寿南1-16-11 ABC WACOビル3F tel 5704-8768
http://r.gnavi.co.jp/g753700/
 
 
 




















 

由美グルメリンNo.3‥『由美開店26周年祭&春まつり』♪ 『ペリエ・ジュエ』“ベル エポック”パーティ at マンダリンオリエンタル東京♪ 旬の“美味探究”銀座 すし処『きたむら』♪ “春の魚彩”銀座 寿司『なら本』♪

 
花は西から東から ここも散りしく アスファルト
桜吹雪に狂う足どり 桜咲く国 さくらさくら
          
花はささやく くれないの 夢にほころぶ シャンデリア
桜吹雪の晴の舞衣   ―水府はん
 
昨日東京都心では、季節はずれの春の“なごり雪”が降り、“花冷え”の中での雪景色となりましたが、遠くに春雷が響き渡った宵は、いかがお過ごしでしたか?

せっかくの“花”も、この昨夜の雨風で散ってしまい、“桜花”が舗道に散りて踏まれるたびに、“花”の過ぎたる後の佗しさに駆られますが、ひらひらと“桜吹雪”が舞う様には、ますます惜春の思いが募り、“桜”とともに様々なことが想い出されますが、『由美』では、そんな“晴れの舞衣”の美しき4月に、お陰様で、開店26周年の春を迎えられることとなりましたので、どうか来週は、『由美開店26周年祭&春まつり』へのご来店を心よりお待ち申し上げております。

さて、“さくらさくら”と、いつ咲くかいつ咲くかと騒いだ“桜”も、いつしか散り行き、早“葉桜”の頃となりましたが、この「葉桜(葉ざくら)」は、実は夏の季語で、一般に“葉桜”と呼ばれる時期とは、満開の頃の淡い薄紅色一色であった“桜”が、花びらが散り始め、同時に若葉が芽吹き始めて新緑の葉の色が混ざり、遠目にくすんで見える時期から、桜の花びらが全て落花し、めしべ・おしべが残って樹木全体に赤みが残っている頃までで、或いは、樹木全体が新緑の葉で瑞々しく艶を帯びた状態で覆われる頃までを指しますが、この時期の艶を帯びた“桜葉”の美しさは、未だ春愁を引きずっているような初夏の気分が鮮やかに感じられますね。
また、桜の開花状態と同様に“葉桜”でも、“葉”と“花”の割合を示す言葉がありますが、満開以降は「舞い始め」で、以後「六分葉桜」「七分葉桜」「八分葉桜」「九分葉桜」のように呼ばれ、今はまだ「三分葉桜」くらい状態ですが、いつのまにか“桜の雲”が“桜の絨毯”に変わっている通りを眺めるのも、この“葉桜”の時季の風雅なるもののように思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%89%E6%A1%9C#.E8.91.89.E3.81.96.E3.81.8F.E3.82.89
 
ちる花はかずかぎりなしことごとく光をひきて谷にゆくかも ― 上田三四二
 
それではこの週末は、少しでも風が吹けば、残り少ない“花びら”がはらはらと落ちる・・・、そんな“ちる花”に想いを馳せ、舞い落ちてくる桜の“花びら”の数ほどの幸せが、あなた様に降りそそぎますようにとお祈り致しておりますので、これからの清々しい季節の到来を喜べるようなよき週末をお迎え下さいませ。
 

 

♪『ペリエ・ジュエ』“ベル エポック”パーティ
at マンダリンオリエンタル東京  3, April, 2007
 
♪旬の“美味探究”銀座すし処『きたむら』
*中央区銀座4-3-2 槁ビルB1  tel 3564-3640
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000606195/U0002109180/
 
♪“春の魚彩”銀座『なら本』
*中央区銀座7-6-4 フィーラ銀座ビルB1 tel 3573-4000
http://www.naramoto.com/

 
 




















 
由美グルメリンNo.4‥【由美開店26周年祭“春祭り”】♪ “Again”幻の九絵料理”大阪・江戸堀『九絵家』♪ 京都・平安神宮“八重紅枝垂れ桜”♪ 琵琶湖疎水“インクライン”の桜トンネル♪ 円山公園“枝垂れ桜”の夜桜♪
 
清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき  ―与謝野晶子
 
暦では、まもなく“雁水へ帰る”「清明」次候を迎えますが、“花まつり”の週末はいかがお過ごしでしたか?
キリンズの週末は、満開の一重の桜が散りかけ、“枝垂れ桜”の濃い色が目立ち始めていた京へと出かけ、冴えわたる月の下、艶やかな魔性の女性のように、観る者すべてを魅了する「円山公園」の美しい“夜桜”を眺めて参りました。
この京の春の夜の“桜”は、満月に向かって花が咲くといわれていますが、祗園円山の“枝垂れ桜”は、樹齢60年を越えているにもかかわらず、いよいよ美しさに凄みが増し、桜色の夜空を焦がす篝火とともに妖艶な姿を浮かび上がらせ、まるで幽玄の世界へ誘い込むが如くでしたが、この“枝垂れ桜”の花姿は公園の中央に、見事、四方八方どちらから見ても貫禄いっぱいに咲き誇り、本当に惚れ惚れするほどの美しさでした。
さて、今回の“京都花見散策コース”は、先ず、神苑の門をくぐった途端、空を覆う“紅枝垂八重桜”に、四姉妹の感嘆の声があがる谷崎潤一郎の「細雪」で有名な「平安神宮」へと向かい、南神苑・西神苑・中神苑・東神苑と廻り、まだ南神苑の“紅枝垂れ八重桜”の満開には、やや早いかったものの、約300本・約20種類の絢爛豪華な“桜”の饗宴をゆっくりと愉しみ、次に、京都の水運の歴史を語り継ぐインクラインの“桜のトンネル”を抜け、さらに、神宮道を南に下り、清水まで京の歴史街道が続く途中、京都で一番古い「円山公園」へと辿り着き、ライトアップされた巨大な“枝垂れ桜”の更なる美しさに、見惚れたひとときでしたが、この“円山の夜桜”は、冒頭で与謝野晶子が「こよひ逢う人みなうつくしき」と詠んだことでも知られる有名な“桜”です。
ところで、与謝野晶子は、美的感覚の優れた与謝蕪村の句が好きだったそうですが、、もちろん、芭蕉の句もたくさん読んでいたのでしょうが、「しばらくは花の上なる月夜かな」などの句と、この歌の描く世界が、似通っているのが面白く、桜は満月が近づくにつれて、花を咲かせると言うことから、西行の如く想いで、“満開の桜”と“満月”を眺められるとしたら本当に最高の情景ですね。そんな芭蕉の句は、江戸の桜の名所「上野」。一方、晶子の歌は、京都の桜の名所「円山公園」辺りで、この二つはたとえ時代や場所は異なっていても、互いに「美」に出会えた幸福を素直に詠っていて、このように“散る桜”を詠った名句・名歌に比べ、“満開の桜”を詠んだものは少ないのですが、それは、“桜”は、すでに存在そのものが、助けを必要としない「美」であるからなのでしょうね。
ただ、冒頭の“祇園桜”の“満開”と“満月”とはなかなか一致しませんから、当時は、祇園一帯にあった遅咲きの“八重桜”や“山桜”のことかもしれず、今のこの「円山公園」の“枝垂れ桜”は、先代の樹齢250年の老樹が惜しまれて枯死したのち、“桜守り”によって植樹された二代目の「祇園枝垂れ桜」です。
http://www.melma.com/backnumber_12972_3159522/
http://www.asahi.co.jp/rekishi/04-06-10/01.htm
http://www.ryokan-yachiyo.com/ryokan-kyototrip/ryokan-travel-maruyamasakura.html

http://kamenoashioto.blog52.fc2.com/blog-entry-26.html
 
咲き満ちてさくら淋しくなりにけり      ―常世田長翠
 
それでは今週は、4月9日より13日まで【由美開店26周年祭“春祭り”】を催しておりますので、いつのまにか、“さくら”は“淋しくなりにけり”と、爛漫と“咲き満ちた”ときは過ぎてしまいましたが、どうか、あなた様に少しだけお褒めいただき、共にお祝いいただけますことと、ご来店を心よりお待ち致しております。そして、今宵この日のためにと、咲かせた『由美』の“桜”は、まもなく満開となりますから、その“花びら”で祝いの“花杯”を挙げていただけますことと楽しみにお待ち申し上げております。
 
♪【由美開店26周年祭“春祭り”】
4月9日(月)〜13日(金)
 
♪京都 琵琶湖疎水の“桜”
♪京都・岡崎“インクライン”の“桜トンネル”
♪平安神宮“紅枝垂れ桜”
 
♪『平安神宮』“神苑” http://www.heianjingu.or.jp/
 
♪『円山公園』“枝垂れ桜”の大樹 http://www.kobemap.com/sakura/s_data/009.html
 
 
 

♪幻の九絵料理”大阪・江戸堀『九絵家』
*大阪市西区江戸堀1−27−8 昭和江戸堀ビル1F 06-6448-6720

 
 




















 
由美グルメリンNo.5‥お蔭様で“26周年”『由美開店26周年“春祭り”』♪ “伝統のフレンチ”京橋 『シェ・イノ』“春の味覚”♪ “春分明けのふぐ”銀座 『ふぐ福治』♪
 

春宵一刻値千金
花有清香月有陰
歌管楼台声細細
鞦韆院内夜沈沈 ―蘇軾「春夜」より

 

暦では、“雁水へ帰る”「清明」次候を迎えましたが、色鮮やかな花々が咲き開き、すべてが輝きはじめる絢爛の春の、こんな午後はいかがお過ごしですか?
『由美』ではお蔭様で、若いみどりが辺りを覆うこの“翠靄”の「4月11日」に無事、“開店26年目”の“記念日”を迎えられましたことと心よりお礼申し上げます。
ただ、今年は、爛漫と咲き誇る美しい桜の樹の下での“記念日”とはなりませんでしたが、思えば、『由美』での25年間は、艶やかに輝く桜の花の下での想い出ばかりで、この“26回”の大切な春のひとときを、一年一年と月日を重ねる中で、あなた様と共に過ごせましたことと感謝致しております。
そして、これからも何年何十年と、ご一緒に、この同じ桜の花を観る事が出来ても、今宵の桜は今宵だけのもので、もう二度とは同じ桜に出逢えないのですから、どうか、新しい花の“想い出”が作れますことと祈っております。
さて、春の淡い緑や黄色の芽をふいた木々が光るようなこの時季を、中国では「翠靄(すいあい)」(“緑の靄”や“霞”が、山々を覆う4月であるという意味)と呼びますが、今の季節には、ぴったりの言葉で、とくに桜の散り終えたあとは更なりで、山や野の春は、まだ形や色の定まらない草木の生命そのものの明るさに満ち、まさに冒頭の「春夜」の如く、春の宵はほんの僅かな時間が千金もの値打ちがあるように思えます。(毎日新聞 4月3日「余録」より)
また、この歌は、“春の夜の静かな情趣”を詠じた詩で、下記、王安石の「夜直」と共に、“春夜”を詠じた詩では双璧と称せられていて、清らかな花の香りが漂う中、月は朧に霞む情景が浮かんできて、、何とも云えぬ風情が感じられますね。
http://www2.ttcn.ne.jp/~hillmountain/kansinosekai/kansi12.htm
 
金爐香尽漏声残
翦翦軽風陣陣寒
春色悩人眠不得
月移花影上欄干 ―王安石「夜直」より
 
それでは、絢爛の時に煌めき、花達はすべて咲き誇るこんな“春夜”は、どうか『由美26周年祭』へのお越しを心よりお待ち申し上げております。
そして、“黄金の香炉”の“香”の、微かな花の香を乗せた風に誘われながら、今宵もきっとあなた様とお会いできますことと楽しみにお待ち致しております。
 
 
 
 
♪京橋『シェ・イノ』 
*中央区京橋2−4−16 明治製菓本社ビル 1F tel 3274-2020 
http://www.manoirdinno.com/chef_index.html
 
♪銀座『ふぐ福治』
*中央区銀座5-11-13 幸田ビル3F   tel 03-5148-2922
http://r.gnavi.co.jp/g997500/
 




















 

由美グルメリンNo.6‥“由美周年祭”には沢山のお祝いをいただきありがとうございました♪ “由美卒業”長い間ご苦労さま『奈々子さん』〜4月27日迄♪ 『けんたうろす』“9th ANNIVERSARY”4月18日〜20日♪ 『細川護熙 数寄の世界展』4月19日〜30日迄 at日本橋高島屋♪ ♪『伊集院 静』“新刊”【MODERTY】by ランダムハウス講談社♪ “紅枝垂れ桜”で知られる桜の名所『平安神宮』♪ 日本画壇の大家・竹内栖鳳の旧私邸“高台寺”『ザ・ガーデン・オリエンタル』♪

 
目の星や  花を願ひの  糸桜  ―芭蕉
 
先週の『由美開店26周年祭』には、数多くのお客様にお越しいただき、また沢山のお祝いをいただき、心よりお礼申し上げます。
お蔭様で、盛況のうちに『由美26周年祭』を終えることができ、本当に、感謝と感激の気持ちでいっぱいですが、今週はまた続いて恐縮ですが、4月18日(水)〜20日(金)と今度は姉妹店『けんたうろす』の“9th ANNIVERSARY PARTY”を開かせていただくこととなりましたので、どうか『由美』と共に、是非今週は『けんたうろす』へも、ご来店いただけますようよろしくお願い致します。

さて、キリンズの先週末は、“お祭り”後の銀座の喧噪から離れ、また先週に引き続き、京へと“花見”に出かけておりましたが、今回は「平安神宮」の“紅八重枝垂れ桜”を観ることができ、谷崎潤一郎の「細雪」にも登場するこの桜が見事に満開で、空を見上げると、水色の空から、まるでピンクの“星”が降りそそぐかの如くで、辺り一面を桃色に染め上げておりましたが、この“枝垂れ桜”とは「彼岸桜」の“枝垂れ形”のことで“糸桜”とも呼ばれますが、冒頭の芭蕉の句は、七夕の星の代わりに、そんな春の“目星の花”、この“糸桜の花”に願いをかけようという思いが伝わってくるかのようですね。

ちなみに、京都の「府の花」“枝垂れ桜”の種類は、「エドヒガン」と同じ白い色の“糸桜”と呼ばれる“枝垂れ桜”と、紅色が濃い“紅枝垂れ桜”、そして八重咲きの“紅八重枝垂れ桜”などがありますが、「平安神宮」の桜の素晴らしさは、まさにこの“紅八重枝垂れ桜”にあり、池泉回遊式庭園や、茶亭や橋殿を配した庭園は、それは優雅で美しく、水面に花影を映した“枝垂れ桜”の妖艶さは、一瞬、息をのむほどの眩さで、春の陽の光に輝いておりました。
http://www.kobemap.com/sakura/s_data/043.html
ところで、こんな晩春の余韻の最中、桜の花の終わりとともに淋しいお知らせですが、12年の長きに亘り勤めてくれた『奈々子さん』が、この4月末日を最後に、“銀座”を引退することとなりましたので、どうか残り二週間の間に、きっと奈々子さんに会いにいらして下さいますこととお待ち致しております。
そして、12年間の思い出話しなどをご一緒に語り合い、あなた様から餞のお言葉などをいただけたらありがたく存じます。
 
花にあかぬなげきはいつもせしかども今日のこよひににる時はなし―「千人万首」在原業平
 

それでは、いつの時も、桜の花を眺めれば、いくら見ても見飽きず、長い溜息をつくものですが、今宵ほどその嘆息を深くした時はない・・・と、過ぎ行く春に想いを馳せて、葉桜がそよ風に揺れるこんな風雅な宵は、どうか『由美』&『けんたうろす』へお越しいただけますようご来店を心よりお待ち致しております。

 
♪長い間“お疲れ様”奈々子さん 4月27日(金)まで。
 
♪ 『KENTAUROS』「柳原新店長」 “9th ANNIVERSARY” 
*中央区銀座8-4-23 クレグラン銀座ビル1F tel 3574-8882
 
 
♪『細川護熙 数寄の世界展』4月19日〜30日迄 at 日本橋高島屋8F
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/event2/index.html
♪『伊集院 静』“新刊” 
【MODERTY 松井秀喜つつしみ深い生き方】 by ランダムハウス講談社
http://www.ijuin-shizuka.com/news/index.htm
 
♪『平安神宮』“神苑の桜”
http://www.heianjingu.or.jp/
 
♪竹内栖鳳の旧私邸『ザ・ガーデン・オリエンタル』*京都市東山区八坂通下河原 東入八坂上町366
TEL. 075-541-3331
http://www.thegardenorientalkyoto.com/




















 
 

由美グルメリンNo.7‥『けんたうろす』“九つ目の誕生日”♪ 4月11日OUT! 『吉川晃司』【TARZAN】♪ “日本一予約の取れない”イタリア料理店『ラ・ベットラ・ダ・オチアイ』♪ “祇園流おもてなし”京のおばんざい『真理福』♪

 
くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる ―子規
 
暦上では、まもなく“葭始めて生ず”「穀雨」初候を迎えますが、「穀雨」の到来に合わせたかのように月曜から冷たい“春雨”が降り続いた今週はいかがお過ごしですか?

今週はこの“春雨”の所為で、一日中煙ったような景色が広がり、青空を隠し続ける灰色の雲に、恨めしい目を向けていましたが、今日あたりからようやく、やや薄曇の中にも、青空も見えはじめて、この週末は、桜の季節から新緑へ、春の色彩が最も豊かになる風景を愉しめそうですね。

さて、春はもともと「穀雨」の恵みに出会う季節と云われ、「穀雨」とは、百穀の種の生長を助け、花芽・木の芽を出させる雨のことで、田畑を潤して苗木の活着や種蒔きには好まれる反面、この雨が続くと「菜種梅雨」と呼び、さらに長引くと「木の芽梅雨」と疎まれることもありますが、この「菜種梅雨(なたねつゆ)」」とは、3月下旬から4月上旬にかけて、“菜の花”の咲いている時期に降り続く“長雨”を表しますが、この名の由来は、“菜の花”をはじめ様々な花を“催す(咲かせる)”という意味からで、「春霖(しゅんりん)」や「催花雨(さいかう)」という別名もありますが、「催花」が同音の「菜花」に通ずることから、「菜花雨」→「菜種梅雨」になったという説もあり、雨が降るたびに、“菜の花”の甘い香りが漂ってきそうな名前ですが、また、単に「春雨」と云うのも、この頃の雨を指して言う場合が多く、月形半平太の名台詞「春雨じゃ、濡れてゆこう・・」も、草木の芽を張らせ花を咲かせる柔らかい“春の雨”だからこそ、粋に聞こえますね。
このように、春から夏にかけては、植物にとって成長を促す大切な“長雨”が降ることから、この時季の雨には植物の名前が付いているものが多く、「菜種梅雨」の季節が終わると、5月初旬は「たけのこ梅雨」、そして、5月中旬からは「卯の花くたし」。そのあと、梅の実の熟す頃に本格的な「梅雨」がやってきますが、“雨”で季節の移り変わりを感じてみるのも風情があっていいものですね。
http://jp.fujitsu.com/family/sibu/toukai/kisetsu/sai/sai0403-01.html
http://tenki.www.infoseek.co.jp/Tenki?pg=tk_topic_tue.html&sv=TE&svx=301300&svp=SEEK
http://www.nikkeibp.co.jp/news/life07q2/531040/
 
唄はねば夜なべさびしや菜種梅雨   ―森川 暁水
 
それでは、肌寒い「菜種梅雨」の“さびしさ”に泣かされた今週でしたが、明日からは、桜の桃色から“菜の花”の黄色へ、そして陽光映える緑へと、色も季節とともに移り変わりつつある「穀雨」を迎えますが、どうかこの週末は、“菜の花”の向こうに、生まれたての若葉を愛でられるようなよき週末をお過ごし下さいませ。
 
 
♪4月27日まで“奈々子さん”
 「長い間お疲れ様でした・・・」
 
♪4月11日OUT! 『吉川晃司』【TARZAN】 http://www.kikkawa.com/
 
♪“祇園流おもてなし”京のおばんざい『真理福』
*中央区銀座6−8−6 木の実ビルB2 03-3571-2255
http://g.pia.co.jp/shop/83605
 
♪“日本一予約の取れない”イタリア料理店 銀座1丁目『ラ・ベットラ・ダ・オチアイ』
東京都中央区銀座1-21-2
tel. 03-3567-5656 
http://g.pia.co.jp/shop/13737
http://www.elle.co.jp/atable/data/rguide/show.php?id=288

 

 




















 

由美グルメリンNo.8‥いよいよ“卒業奈々子さん♪ “晴耕雨読”『細川護熙作品集』&「数寄の世界展」♪ 色彩豊かに春の花咲く『小金井CC』♪ 『歴史を歩く No.3』♪ 江戸前寿司の伝統を受け継ぐ『寿司幸本店』の“春の旬魚”♪

 
をしめども春のかぎりの今日の日の夕暮にさへなりにけるかな―定家八代抄
 
暦ではまもなく“霜止み苗出ず”「穀雨」次候を迎えますが、「ゴールデンウイーク」が間近に迫った今週はいかがお過ごしですか?
『由美』では“9連休”のお休みをいただきますが、姉妹店『けんたうろす』は“暦どおり”に営業させていただきますので、どうか連休の谷間に銀座へとお出かけの際には、是非、『けんたうろす』へとお立ち寄りいただけますようよろしくお願い申し上げます。

さて、既にメールにてご連絡させていただいておりますが、キリンズのメンバー『奈々子さん』が、この4月27日をもちまして、いよいよ銀座を引退することとなり、これまでの皆様の長年のご贔屓には心より感謝申し上げます。

思い起こせば、春は“別れ”の季節なのでしょうか、この季節にはこれまでに何度も、身を切られるような切ない想いで、大切な友との“別れ”がありましたが、出会いがあるからこそ“別れ”があるのでしょうが、そのたびに嘆き悲しみ、一時的な淋しさに胸を焦がしてきましたが、今回のような身近な人との“一時の別れ”は“永遠の別れ”ではないので、12年間の長い時間を共に過ごし、こうして転機が訪れ、“別れ”に至った『奈々子さん』へは、心からの感謝と惜春の感慨をこめて、皆で、笑顔で送ってあげたく思います。
冒頭の歌は、そんな“をしめども”に、“春の名残り”と“別れ”とを掛け、惜しんでも時を留めることが出来ず、とうとう春の最後の今日という一日の、夕暮にさえなってしまったのだなぁ・・・と、“春の果”の寂寥の思いに駆られて詠まれた歌ですが、長い時の流れの中で、楽しいこと悲しいこと辛いこと嬉しいことを共に過ごしての”別れ”とは、単なる悲しいだけの“別れ”とは違い、互いに得るものが多く、感じるものも多い“別れ”なので、どうかこれからの『奈々子さん』の新しい旅立ちの幸せを祈っていて下さいませね。http://www.niji.or.jp/home/hara001/mame50.htm
そして、緩やかに春の風が流れて、小鳥達の囀りが軽やかに耳元に響く午後、青空には薄い雲のベールがかかる下を、八重桜の花びらが舞い、別れを惜しみつつ春は尽く・・・そんな春の終わりに、心をこめて、ひとこと「ありがとう」と伝えたく思いました。
 
いつもそばに居てくれ、支えてくれてありがとう。
落ち込んだときや悲しいときには優しい言葉をありがとう。
嬉しいときは共に喜び、また悩んでるときは共に悩んでくれて、
あなたからは、潤いを心にいっぱいいただきました・・・本当にいっぱいいっぱいありがとう。     
http://www.geocities.jp/kanna_poem/sakuhin/ariga.html
http://aurasoul.vis.ne.jp/_toukoujou_toukoujou/18374.html
 
それでは、春の花が流れ、行く春に“別れ”を惜しみつつ、まもなく『奈々子さん』とはお別れです。どうか卯月暮れぬうちに、『由美』へとお越しいただけますことと、あなた様のご来店を心よりお待ち致しております。そして、こんな儚い春の宵のひとときは、最後に『奈々子さん』へ、餞の言葉でもいただけますこととお待ち申し上げております。
 
 
 
♪“晴耕雨読”『細川護熙作品集』by 新潮社刊
♪細川護熙「数寄の世界展」〜4月30日迄
 at 日本橋高島屋8階
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/event2/index.html
♪『歴史を歩く No,3』 by 新人物往来社刊
http://www.jinbutsu.co.jp/
 
♪色彩豊かに春の花咲く『小金井CC』♪
 
♪創業120年の老舗の“江戸前寿司”銀座『寿司幸本店』の“春の旬魚”
*中央区銀座6-3-8 tel 3571-1968
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000609029/M0013000995/
 




















 

由美グルメリンNo.9‥お疲れ様!“奈々子さん”♪ イスラエル大使からの“INVITATION”独立記念祭 at ニューオータニ♪ 完全予約制の“隠れ家”銀座 寿司処『加納』♪ 『Straigth,6月号』バー&レストラン【ボンサルーテ】“究極のトマト尽くし”コース♪

 
春の夕(くれ)  たえなむとする   香をつぐ  ―蕪村
 
暦ではまもなく“牡丹花咲く”「穀雨」末候を迎えますが、“行く春”を惜しむ「春の夕(くれ)」はいかがお過ごしですか?
皐月を待つ間のこの「春の夕(くれ)」とは、初夏というにはまだ薄ら寒い日もあり、しかし晩春にはやや暑い日もあり・・・桜もとうに終わって、そして藤が今まさに爛漫として咲き誇る中で、 蝌蚪の尾が短く目立たなくなっているのを見かけると、ふと「春愁」の気分に襲われるかのようですね。
さて、この「春愁」“春の愁い”とは、なかなか風流の感のある季語に思えますが、実は、微妙な感覚にも通じていて、その微妙さを詩的に表してみると、〈春愁とは「春のそこはかとない哀愁、物憂い気分を云い、春は人の心が華やかに浮き立つ反面、ふと悲しみに襲われることがある(角川版歳時記)〉ような気分のことで、思わず、「春よ行かないで!」と叫びたくなり、草萌えて、鴬鳴いて、櫻の花が開いて散って、そして心を騒がせた春も、もうすぐ過ぎ去って行きますが、こんな惜春の想いでの「春愁」とは、まさに愛惜の念の一入で、過ぎ去る春を惜しむ詠嘆の気持ちが溢れているように思います。
http://www23.big.or.jp/~lereve/saijiki/8-2.html
http://zouhai.com/cgi-bin/g_disp.cgi?ids=19970321,19990224,20030223,20040322,20050319&tit=%8Ft%8FD&tit2=%8BG%8C%EA%82%AA%8Ft%8FD%82%CC
ところで、「春の暮」は文字通り、春の“夕暮れ時”を指し、「春の宵」と同じ意味にとられそうですが、「春の暮」は夕暮れ時以外に、春の“季節の終わり”を指す時にも使い、一方、宵は元々「暗がり」を指す言葉で、「夜」と同義でも用い、現在では夜に入ってから間もない時間帯を表しますが、この「春の宵」という言葉は、「春の暮」や「春の夕」よりは浪漫的なニュアンスが感じられ、ちなみに北宋第一の詩文の大家、蘇軾の「春夜」に 「春宵一刻値千金」(キリンメールNo.436に掲句)という詩句がありますが、ここから「春の宵」という季語が生まれたとする説もあるようで、冬の間は足早に通り過ぎた道も、暖かい「春の宵」に通ってみると、全く違った風情が感じられ、つい、ゆっくりと歩きたくなるような気がしますね。
 
春宵の   この一刻を   惜むべし  ―虚子
 
それでは、今宵、四季の中 でも最も絢爛で美しく、楽しい時期であるこの「春宵」に、過ぎ去る春とともに、ひとりの友「奈々子さん」が旅立ちます。
この別れは、目にするもの全てが 感慨の種になり、春の新鮮な美しさをもう一度留めたいという気持ち以上に切なく、今はただ「春愁」の“そこはかとない哀愁”に心が沈んでしまいそうですが、でも、これが決して最後と云うわけではないので、「We only part to meet again・・・また会うための別れ」を、餞の言葉として、この「春の暮」は、別の道を見つけて旅立つ友を、皆で笑顔で見送りたく思います。そして『奈々子さん』へ12年間の長い間本当にありがとう・・・と、心よりの感謝をこめてお別れしたく思います。どうかよきゴールデンウイークをお迎え下さいませ。(『けんたうろす』は、5月1日&2日は営業致します)
 
 
♪イスラエル大使からの“INVITATION”独立記念祭 at ニューオータニ  
24, April, 2007
http://www.israel.emb-japan.go.jp/
♪“数万年前の積雪”『南極の氷』
 
♪完全予約制の“隠れ家”銀座 寿司処『加納』 
*中央区銀座5-4-15 エフローレビル4F
tel 3571-8177
http://www.ginzanoyoru.com/shopinfo/35716081/35716081.html
 
♪『Straight,6月号』“ワンランク上”の銀座ワシントンホテル内【ボンサルーテ】
♪バー&レストラン【ボンサルーテ】“究極のトマト尽くし”コース♪
http://www.bonsalute.com/
http://www.ginza-wh.com/
http://www.fusosha.co.jp/straight/index.html