No.54

由美グルメリン No.1‥-『由美節分祭』♪ 『けんたうろす』2月のカクテル“LOVE ROMANCE”♪ 『神野美伽』3月座長公演「女将さん奮闘記」 at 間垣部屋“女将さん修行”♪ 「お疲れ様!知香ちゃん」at 京橋『シェイノ』での晩餐♪
 
節分の   春日の巫女の   花かざし  ―五十嵐 播水
 
新しい年が明けたばかりかと思っている間に、早や1月が“行き”、如月を迎えましたが、明後日は「節分」、そして4日は「立春」で、暦の上では春となりますが、冬晴れの中での、この“冬の暮”は、いかがお過ごしですか?
俳句では、この「節分」の時季の季語としては、<春近し・春隣り・明日の春>など、近づいてくる“春を待つ”気持ちを詠んだり、また“冬に名残りを惜しんで”<冬の名残り・冬の別れ・冬送る・冬終る・冬の果・冬去る・>などと、去り行く冬の“うつろい”を様々に表現していますが、中でも「冬尽く」には、特に北国に於いては、長かった冬がようやく尽きて去っていくという、湧き上がるような喜びが感じられ、一方の南国では、「冬の名残り」をやや惜しむ思いがあるかのように思えます。
また<冬の夕べ・冬の宵・寒暮>などと、時空の流れを微妙な語感で表したりしますが、この「冬の暮」の“暮”と、“夕”“宵”との違いは、“暮”には明暗が明確に感じられ、“夕”には時刻の移ろいが見え、そして“宵”には、夜に重点をおく“華やぎ”が情景としてみられるような気がしますが、日本には、このように一日一日をただ過ごすだけでなく、こうした四季の節目には、それぞれの“待つ季節”があるから幸せですね。
さて、そんな春がすぐそこまで来ている冬も終わりの“春隣り”に『由美』では、3年余り在籍した“知香ちゃん”が、無事に“卒業”し、キリンズはこの3年間を思い出し、与謝野晶子の「みだれ髪」の歌から、「紺青を絹にわが泣く春の暮やまぶきがさね友歌ねびぬ」と―「紺青」の歌を贈って、旅立ちの餞としましたが、どうかあなた様にも、この“友”の“冬の暮”の旅立ちを陰ながら見守っていただきたく存じます。そして“やまぶきがさね”がよく似合う“友”が、いつの間に大人びたことを思いつつ、夕暮に“泣いた春”
の一日を、いつまでも忘れないことでしょう。
 
水槽に   大亀うかび   春隣り  ―飯田龍太
 
それでは、この季節を分ける“春隣り”に、“亀”もまもなく冬眠から目を覚ますことでしょうが、今宵1日&2日の『由美節分祭』には、初春にふさわしい“やまぶきがさね”の、華やかな“襲目(かさねめ)”の和服に、“花かんざし”を挿し、あなた様のお越しをお待ち致しておりますので、どうか八人の“年女”と共に、ひと足早い“豆撒き”をご一緒していただけますことと楽しみにお待ち申し上げております。そして“山吹襲”の表と裏の“色あわせ”のように響きあいながら、邪気を払い、今年一年の福を呼び込めますようお祈り申し上げます。
 
 
 
♪2月1日&2日『由美節分祭』&『けんたうろす』2月のカクテル“LOVE ROMANCE”
 
♪『神野美伽』3月4日〜25日大阪・新歌舞伎座“座長公演” 
間垣部屋にて“女将さん修行”
右より 共演「赤井秀和」&「神野美伽」&「間垣親方(元横綱・二代目若乃花)」
http://www.oricon.co.jp/news/entertainment/41710/
♪「お疲れ様!知香ちゃん」 at 京橋「シェイノ」にて“最後の晩餐”
♪京橋『シェ・イノ』*中央区京橋2−4−16 明治製菓本社ビル1F 
tel 3274-2020 
http://restaurant.ikyu.com/rsDatas/rsData100500/r100199/r100199v.htm
http://www.manoirdinno.com/chef_index.html
 
 
 
 




















 
由美グルメリンNo.2‥和装でお迎えした“節分祭”♪ 神野美伽“新曲”『番屋』♪ 京都・錦市場直送の新鮮な京野菜の本格的懐石料理『松濤』“粋”♪ 大分豊後水道の“天然ふぐ” 銀座『ふぐ福治』♪
 
ひさかたの あまのかぐやま このゆうべ 霞たなびく 春立つらしも―柿本人麻呂
 
2日4日は“春立つ”「立春」を迎え、降りそそぐ太陽の光からは、春の気配がいっそう強く感じられた週末でしたが、この「寒明け」の月曜日は、いかがお過ごしですか?
「立春という声を聞くと心に春の暖かさが住みつく感じで、空をゆく雲の色、野をわたる風のひびきも急にやわらいできたように思える」と言ったのは、俳人・水原秋櫻子ですが、今日のこの「寒明け」の午後は、ポカポカと暖かくて、まるで秋櫻子の如く、春の歓びを満喫できるような一日となりましたね。
さて、暦上での“春”は、「立春」から「立夏」(5月6日頃)までの間のことで、“春”は「早春」「闌旬(らんしゅん)」「晩春」の3つに分かれますが、「立春」以降の寒さは、冬が残していったものとして、「余寒」といい、「残暑」の対語で、寒が明けてからの寒さのことを表し、したがって、この「余寒」は、春の季語ですが、今号ではそんな春が少しずつ“うつろう”季語について触れてみることにしました。
先ず、この「寒明け」の季語は、道縁にも少しずつ緑が見え始め、おおいぬのふぐりが、可憐な花を開かせる・・・この春の先駆けのような今の時季を「草萌える」とか「下萌」と云いますが、「いぬふぐり」はそのまま季語となり、このような季節感を「二月尽」といい、「余寒」の頃を過ごして、爛漫の春を迎える心躍るような気持を表しています。

また一方では、“春”の恩恵に授かりつつ、油断していると、突然の如く「寒の戻り」に襲われ、再び冬に逆戻りといった日を「冴返る」とか「余寒」と言いますが、そんな日でも日中には春を感じさせるような風「東風」(こち)が吹くこともあり、菅原道真の有名な歌に、「東風吹かば、にほいおこせよ梅の花、主なしとて春を忘るな」と、この季節の情景を自身の思いを重ね合わせて見事に詠っています。
そうしていよいよ本格的な“春”となりますが、明るく輝くような春の光の中を吹き渡る風は、時には眩く光るように感じることもあり、そんな情景を「風光る」と云い、そして殺風景だった山々にも、少しずつ色が戻り始め、沸き立つような季節を予感しますが、そんな山の感じを「山笑う」と表現します。

そして“春”の明方は、早やウグイスが鳴き始める「春暁」で、日中は「うららかな」日が続き、さらに「春昼」、「春の暮」、「春の宵」、「春の夜」と続きますが、そんな中でも、ビバルディーの「四季」の中の“春”に表現された一日は、目まぐるしい季節の変わり目を見事に表現していて、おなじみの[第1
楽章]では、「春風」の穏やかな一日が、「春雨」や「春嵐」に変わり、また突然の「春雷」に驚かされたり、まるでその情景が目に浮かぶかのようですが、この「四季」は[第2楽章」では、ゆったりした曲へと変わり、楽譜のパートでいうと、ヴァイオリン(ソロ)が眠る山羊飼い、ヴァイオリン(第1・第2)が、木 の葉のささやき、ビオラが吠える犬を表しますが、[第三楽章]に入ると、全体的に華やかな感じの曲となり、途中で転調して“さび”に入るところが絶妙で、華麗に“春”の変化を表していますが、ちなみ
に、この「四季」の譜面には、恐らくビバルディ自身がつけたであろう詩文が散見されているそうで、興味のある方は、この機会に調べてみてはいかがですか?
http://www.interq.or.jp/classic/matui/midi/3_m_data/com_arr/vi_fs_sp.html
http://www2.kct.ne.jp/~monohito/kigo.html
 
霞立つ春の初めを今日のごと 見むと思へば楽しとぞ思ふ―「万葉集」第二十巻
 
それでは、この「寒明け」の“春の初め”には、ビバルディの「四季」の“春”を聴きながら、今宵も「万葉集」の如く「霞が立っている春の初めを、毎日見ようと思うのは、何て楽しいことなのでしょう・・」と、そんな想いで、あなた様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
 
 
 

♪ 新曲『番屋』1月24日発売 by キングレコード
http://www.kingrecords.co.jp/shinnomika/
http://www.geiei.co.jp/profile/sinnnomika/sinnnomik.html
 
 
♪『源 吉兆庵』銀座店 “松濤” http://www.kitchoan.co.jp/
* 中央区銀座7丁目8-9 電話 03-3569-2361
♪京都・錦市場直送の新鮮な京野菜の本格的懐石料理『松濤』“粋”
 
♪大分豊後水道の“天然ふぐ” 銀座『ふぐ福治』
♪ふぐ『福治』 東京都中央区銀座5-11-13 幸田ビル3F  tel 03-5148-2922
http://r.gnavi.co.jp/g997500/
 
 
 




















 

由美グルメリンNo.3‥『由美St,Valentine's day Party』♪ 「Disco K2〜Kikkawa Koji Dance Remix Best」 2007.1.31 OUT!♪  『麒麟山酒造』“大吟醸入り”生チョコ♪ [Ryu-Itadani] at 表参道ヒルズ“City and Things”〜2月28日迄♪ “春の食材”のイタリアン『TANTO TANTO eleganete』銀座店♪

 
年の内に 春は来にけり 一年を
       去年とやいはむ 今年とやいはむ―在原 元方「古今和歌集」
 
暦では、まもなく“うぐいす鳴く”「立春」次候を迎える頃となりましたが、三連休前の“春うららか”な週末はいかがお過ごしですか?

今年の「立春」は、暦の都合上で“年内立春”でしたが、冒頭の在原元方(業平の孫)の歌は、「年が明けないうちに春が来てしまったので、年が明けてからは、一年の内である立春から大晦日までの間を去年と言おうか、それとも今年と言おうか・・・」という戸惑う気持ちを詠ったもので、ここに出てくる「立春」とは、二十四節気のひとつで、日照時間が最も短い「冬至」から数えて、「小寒」「大寒」「立春」と4番目に当たる節気のことですが、旧暦の一年は、約29.5日の“月”の周期から決められていて、12ヶ月は約354日となるため、ある年の「立春」を一月一日とすると、翌年の「立春」は一月一日より約11日先の日付になってしまい、年毎に季節のズレが大きくなることから、旧暦では、約3年に一度“閏月”といって一ヶ月をまるまる増やすことにより調整していました。

しかしどうしても、“閏月”がある年は一年の日数が約29.5日延びるため、結果として一年間に、1月と12月に2度「立春」が来てしまう年もあり、また“年内立春”の翌年は、年内に次の「立春」が来なかったり、年の終わりに「立春」が来たりすることも時々で、このように「古今和歌集」の巻頭歌に採用されて、歌に詠まれるくらいの“年内立春”ですが、実はそれほど、珍しいことではなくて、暦日と「立春」との絡みから考えてみると、「正月元日」と「立春」が重なる“歳旦立春”の方が珍しく、暦の使われ始めた「万葉集」の時代から遡ると、19年に1回のペースで生じていることが分かりますが、次の直近はいつ頃か、「こよみのページ」で検索すると、2019年(新暦2月4日)と2038年(新暦2月4日)が“歳旦立春”となります。http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/sub/72kou.htm
参考までに、ここ数年の“年内立春”の日付を並べてみますと・・・
2000年「立春」(旧暦12月29日)、2002年「立春」(旧暦12月23日)、2005年「立春」(旧暦12月26日)、そして今年の「立春」は旧暦12月17日で、だいたい2年に1度は“年内立春”となることが分かりますが、それにしても今年の“寒中”から“寒明け”までは、“春”の訪れを待つまでもなく暖かくて、「立春」の声と同時に“春”といった感じですが、今年の「旧正月」は、まだ先の2月18日なので、一年の始まりである“春”は来たものの、本当はまだ年は明けていないのですね。
http://www.milord-club.com/Kokin/uta0001.htm 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%8B%E6%98%A5

 

年の内の   春ゆゆしきよ   古暦  ―蕪村
 
それでは、古人の暦にこだわれば、まだ“ゆゆしき”事態の「年内立春」ですが、どうかこの連休は、野原に“春”の花を愛で、ふきのとう・うど・たらの芽・ふき・せり・わらび・ぜんまいなどの、香り豊かな“春菜”を食せられるようなよき“初春”の週末をお迎え下さいませ。
 

   
 

♪『麒麟山酒造』“大吟醸入り”生チョコ
 http://www.kirinzan.co.jp/

 

♪[Ryu-Itadani] at 表参道ヒルズ“City and Things”〜2月28日迄 
http://marunouchigallery.com/

♪「Disco K2〜Kikkawa Koji Dance Remix Best」 2007.1.31 OUT!
http://www.kikkawa.com/
 
♪『TANTO TANTO elegante』
中央区銀座5-8-17 ワールドタウンビル3F tel 5537-1312
http://r.gnavi.co.jp/g188302/
http://www.lemondedesgourmet.co.jp/shop/tanttantEle/
♪“春の食材”のイタリアン 『TANTO TANTO elegante』銀座店 葛西光雄マネジャー
     
 




















 
由美グルメリンNo.4‥“St, Valetine's day Party” at『由美』♪ 銀座8丁目“東京トラッド”の店「グラヴィタス アンド グレイス」“OPEN”♪ 早春のひととき『GC成田ハイツリー』♪ 満開の“梅”『東京都庭園美術館』♪ 厳選された最上の“鱶鰭” 魚翅海鮮酒家『筑紫楼』恵比寿店♪
 
春の夜梅の花をよめる   「春の夜の やみはあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やはかくるる」―凡河内躬恒
 
暦ではまもなく“魚氷にあがる”「立春」末候となりますが、“梅の花”の“香”が匂い立つ、早春の三連休は、いかがお過ごしでしたが?
キリンズの建国記念日は、“春の香”に誘われて、白金の森の一角「東京都庭園美術館」へと行き、紅や白に“思いのまま”可憐な色合いで咲く“梅の花”を愛で、その優雅な香りと清楚な花姿を愉しんで参りましたが、この日の白金台の“春の夜の闇”では、寒風の中を、あたり一帯に“梅の香”が漂い、いち早く春の訪れを感じさせておりました。
さて、“梅”は元は中国からの渡来木ですが、中国では正月明けて直に咲くことから、「百花初見」とか「百花元始」と呼ばれ、古くから「春を呼ぶめでたい花」として重宝されてきましたが、この“梅”が日本に伝来したのは、今から約1500年前頃で、遣唐使の小野妹子らによって伝えられたとされ、江戸時代には、すでに300種以上の“梅”があったと言われています。また古代の歌人には、“桜”よりこの“梅”の方が人気で、「万葉集」に於いては“梅”100首に対し、“桜”40首が詠まれており、その後、平安時代の「古今集」では、“桜”100首に対し、“梅”20首へと変わってしまいましたが、“桜”は散り際を、“梅”には昔を思い出させる“香り ”があるのでしょうか、白金の森の“梅の香”は、今でも昔のままの“香り”で咲き誇っているかのようでした。
そんな遥か万葉人にも愛された“梅”は、その名も風雅なものばかりで、南高、道知辺(ミチシルベ)、春日野(カスガノ)、暁枝垂(アカツキシダレ)、浮牡丹(ウキボタン)、御所紅(ゴショベイ)、薫の雪、光輝(コウキ)、楊貴妃、蝶の羽重(ハガサネ)、幾夜寝覚(イクヨネザメ)、紅千鳥(ベニチドリ)・・・ など数多く、中でも“輪違い梅”「思いのまま」は、八重咲きで、花の色は白・淡紅・紅色・絞りなど、“枝による咲き分け”となるため、この名が付られていますが、まるで“梅”に寄せる日本人の深い想
いと、王朝文学の世界に迷い込んだような“雅”な趣きが感じられるかのようで、素敵な響きですね。
http://www.umeya-farm.co.jp/info/syurui.html
 
月夜に 梅の花を折りて と人のいひければ 折るとてよめる
「月夜には それとも見えず 梅の花 香をたづねてぞ  知るべかりける」―凡河内躬恒
 
それでは、今宵はこんな“春の夜”にあやかり、“白梅”の着物にてあなた様のご来店をお待ち申し上げておりますので、たとえ“月夜”の光にまぎれても、どうか“梅の花香”を頼りに、『由美』へとお越しいただけますこととお待ち致しております。
 
♪2月13日〜15日“St, Valetine's day Party” at『由美』
♪早春のひととき『GC成田ハイツリー』 http://www.hightree.co.jp/top.html
♪“乙女椿”と満開の“梅”『東京都庭園美術館』
http://www.teien-art-museum.ne.jp/
 
"NEW"銀座8丁目 “東京トラッド”の店
「グラヴィタス アンド グレイス」"OPEN"♪

♪『GRAVITAS&GRACE(グラヴィタス&グレイス)』
*中央区銀座8-5-4
http://gravitasandgrace.com/home.html
http://www.world.co.jp/news/brand/2007/0206.html
 
 

♪厳選された最上の“鱶鰭” 魚翅海鮮酒家『筑紫楼』恵比寿店
♪『筑紫楼』恵比寿店 *渋谷区恵比寿32山京ビル1・2F  TEL/FAX. 03-3760-0016
http://www.tsukushiro.co.jp/ebisu/page_01.html

 




















 
由美グルメリンNo.5‥艶やかな“和の装い”『由美Valentin's day Party』♪ 『神野美伽』“まいどおおきに”浪花演歌集 2/21OUT! ♪ 「瞬間ダイエット美人」田中玲子著♪ 『源 吉兆庵』雛菓子“ひいなあそび”♪ 新潟・十日町の豪農を再現した店『銀座うかい亭』“黒トリュフコース”♪ “薬膳料理”と極上の“鱶鰭”『XING-FU』銀座本店♪
 

思ひきり朱着てバレンタインの日     ―岩佐 こん

 

先週、銀座では恒例の「バレンタインパーティー」を終えて、17日(旧暦12月30日)の「大晦日(大つごもり)」も過ぎ、そして昨日18日は旧暦の元旦となり、新しい年を迎えましたが、この雨雲に隠れた“つごもり”の週末は、いかがお過ごしでしたか?
今号では、この「春節」前日の「大晦日」にちなんで、古くは「日本書紀」にも見られる“つごもり”という歴史ある言葉を調べてみることにしました。
さて、“つごもり”=「晦日(かいじつ)」とは、“みそか(三十日)”とも読み、月の30番目の日、つまり30日のことを指していて、そこから転じて月の末日を「晦日」、さらには1年の最終日を「大晦日」と言いますが、元は、陰暦の“月隠(ごも)り”の意からの発生で、ただ、“みそか”が「30日目」を表すのに対して、“つごもり”の方は、特定の日数で表されず、元々、この“月ごもり”の旧暦30日は、“新月”だったことから、月の出ない日のことを“つごもり”と呼んだことに由来しています。
ちなみに新暦の場合での「大晦日」の“月の出”は、12月31日が“新月”になる確率は30分の1程度とされていて、 近年に於いて、この“つごもり”という言葉を、滅多に耳にする機会も無くなった ことも相成り、今では“みそか”での“月隠(ごも)り”は、古典のみの風雅のように思えますね。
ところで、旧暦では、月の満ち欠けを基準に、月の初めを決めているため、その月が何月かは二十四節気を元に決め、月の初めの日を“ついたち”と言いますが、この語源は“つきたち(月立)”の音便からで、つまり、“新月”になり月が見え始める時の“新月”になった瞬間を含む日を、“ついたち(一日)”と決めましたが、新暦の現代では、月初めを“ついたち”と呼ぶことはあっても、月末のことを“つごもり”と呼ぶことは稀で、はたして、どうしてこの“つごもり”だけ廃れてしまったのでしょうか・・・
古典を親しむ私としては、やや物足りない気がします。
http://www.ne.jp/asahi/kagero/nikki/97/12g/diary30.html
http://www.milord-club.com/Kokin/uta0133.htm
http://www.eonet.ne.jp/~pilehead/osaka_word/text/honbuntuma.htm
 
人垣に   春節の龍   起ち上がる   ―小路 紫峡 
 
それでは、先週、すでに「春一番」が吹き、「初雪」が未だ見られないまま“春節”を迎えましたが、 昨日“春節”の東京は、雨の中、「東京マラソン」の“人垣”の沿道に、“龍”ならず傘の波が沸き立ち、賑やかに旧正月を迎えましたが、この様子では“寒の戻り”もなく、まだまだ雪が降らないまま暖かい陽気の一週間となりそうですから、どうか早春の柔らかな日差しの中で、道端や近所の公園に野の花を愛でられるようなよき一週間をお過ごし下さいませ。
 
 
♪『神野美伽』〜まいどおおきに〜“浪花演歌集” 2月21日発売 by キングレコード
http://www.kingrecords.co.jp/shinnomika/ http://www.geiei.co.jp/profile/sinnnomika/sinnnomik.html
♪「瞬間ダイエット美人」田中玲子著 by レイビューティヘルス研究所 http://www.rey.co.jp/
♪『源 吉兆庵』 雛祭“ひいなあそび”の詰め合わせ
http://www.kitchoan.co.jp/
 
 
♪『銀座うかい亭』 
*中央区銀座5-15-8 時事通信ビル1階  
tel 03-3544-5252
http://www.ukai.co.jp/ginza/index.htm
♪「銀座うかい亭」新潟・十日町の豪農
(総ふき漆の貴重な家屋)を再現した店内
♪“黒トリュフコース” \36750〜 & “松葉蟹”焼き
   
*黒トリュフのスライスで混ぜた“黒トリュフご飯”
 
♪“薬膳料理”『XING-FU』銀座本店 *中央区銀座6-9-9 かねまつビル6F tel 3289-4245
http://www.xingfu.co.jp/
http://r.gnavi.co.jp/a337800/
 




















 

由美グルメリンNo.6‥春を告げる“金衣公子”色の装いのキリンズ♪ 創業120年の老舗の“江戸前寿司”銀座『寿司幸本店』の旬魚♪ 銀座・すし処『きたむら』の“春魚”♪ 銀座『ふぐ福治』のふぐ以外の“旬味”♪

 
春眠不覚暁  処処聞啼鳥  夜来風雨声 花落知多少―「春曉」孟浩然
 
暦では、まもなく“霞始めてたなびく”「雨水」次候を迎えますが、梅の香と小鳥の囀が“春を告げる”暖かな午後はいかがお過ごしですか?

冒頭の漢詩「春曉」では、夢うつつの中、小鳥の囀る声にしばし目覚めながらも、また寝入ってしまう・・・そんな春のけだるい寝覚めを詠ったものですが、まさにそのとおり春の朝は(昼も)眠いもので、こうしている今も、柔らかな日差しにうとうと・・・と、つい眠気に誘われてしまうようですね。

さて、今号では今まさに満開に咲き誇る“梅”にちなんで、その“梅”とともに“春を告げる鳥”として、古くから歌や句に親しまれている「鶯」と、古典との交わりを調べてみることにしました。
日本では、古くは「万葉集」に、霍公鳥(ほととぎす)についで多くの歌に詠まれているこの「鶯」ですが、「万葉集」に於いては、上記のように“梅”とのセットで詠まれることが多く、また“鴬鳴くも”というフレーズが多く詠み込まれ、昔から“春の鳥”の代表とされてきましたが、「鶯」の別称は様々で、代表的なものでは、早春、“梅”の咲く頃に囀り始めることから名付けられた「春告鳥」が有名ですが、その“囀り”からの謂れも多く、“ホーホケキョ”を「法法華経」と聞きなして「経読鳥」とか、“ケキョケキョケキョ”と続けて鳴く場合を「鶯の谷渡り」と表したり、またその年に初めて聞く“囀り”を「初音」と云いますが、この「初音」は「鶯」の“初音”をさす慣わしとなっていて、一方、「鶯」でも、冬に“チッチッ”と鳴くのは「笹鳴き」で冬の季語ですが、その他の季語では、「花見鳥」「においどり(香鳥・匂鳥)」「ほほきどり(法吉鳥)」「ひとくどり(人来鳥)」「きなもどり(黄粉鳥)」「ももちどり(百千鳥)」「どどめ鳥」「うたよみどり(歌詠鳥)」「うぐいす(黄鳥)」「きんい(金衣)」「きんいこうし(金衣公子)」「きんえちょう(金衣鳥)」 「流鶯」「鶯笛」などと呼ばれ、このように古代よりいろいろな異称で親しまれてきました。
ところで、「中華名物考」(青木正児著)に「鶯はウグイスに非ず」という文章を見つけましたが、中華では、実をいうと古代に「鶯」といったのは、いわゆる“ウグイス”ではないらしくて、古来中国の漢詩等では“コウライウグイス”のことで、「本草綱目」によると、「黄鳥は一に黄鶯、また楚雀・倉庚(そうこう)などと呼ばれ、立春後、すぐ鳴き出して、麦の黄ばむころ最もよく鳴き、その声は円滑で、機を織るようである」と記されていて、これはだいたい“ウグイス”に当てはまりますが、実はその形色が違っていて、これには、体毛は黄色で、羽及び尾に黒毛があって相間て、黒い肩、尖った嘴、青い脚、とあり、“体毛は黄色”以外は一つも“ウグイス”には該当していません。
また、「鶯」の漢字 「鳥+鶯」からも、“栄”=榮は、木のまわり全体を取り巻いて花が咲くのように、「周囲を取り巻く」という意味を含み、このことからも「鶯」とは、のどのまわりを丸く“取り巻いた”模様のある鳥でなくてはならず、つまりヒワやウソなどのことを指し、それを昔は「鶯」と呼び、また倉庚(ソウコウ)とも呼んでいましたが、ちなみに、杜甫の「江南春絶句」に、「千里鶯啼?映紅」と、「鶯」の一字が見られますが、ここでの「鶯」は、やはり日本の“ウグイス”とは違って、もう少し大きく黄色く黒く、“ギャーギャー”と激しく鳴く鳥とされていて、それが日本の“ウグイス”と同じとして解釈されたことによって、かえって日本人の感性に適した詩となり、「千里鶯啼?映紅」の情景は、遥かに広がる江南の地に、春の「鶯」の鳴き声が聞こえてきて、若葉の緑が、紅い花に照り映えている・・・そんな春爛漫な様子を、この優雅なる“ウグイス”の存在によって、いっそう際立たせているかのように思います。
http://ww81.tiki.ne.jp/~nothing/kanji/q/q_012.html
http://plaza.umin.ac.jp/~linglan/weblog/cat3/
http://park15.wakwak.com/~pchaiku/saijiki/haru/uguisu.htm
梅花見にこそ来つれ、とうたひて・・・
「うぐひすの  影ぼし見えて  初音哉」 ―高井几董 
 
それでは、この週末はゆったりと「春眠不覚暁」と寝覚め、午後には、几董の如く想いで、“梅の花の匂いに誘われて、うぐいす”や“メジロ”が鳴く近郊の梅林へと出かけられるようなよき早春の週末をお過ごし下さいませ。
そして、今宵は“鶯色”の“金衣”の装いにて、あなた様のお越しをお待ち申し上げておりますので、どうか如月の内に、またお目にかかれますことと楽しみにしております。
 
♪“金衣公子”鶯色の装い
 
♪銀座 すし処『きたむら』*中央区銀座4-3-2 槁ビルB1  tel 3564-3640
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000606195/U0002109180/
♪“あわび茸”と杉山 衛ご主人 ♪創業120年の老舗の“江戸前寿司”銀座『寿司幸本店』の旬魚
 
 
♪銀座 すし処『きたむら』*中央区銀座4-3-2 槁ビルB1  tel 3564-3640
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000606195/U0002109180/
♪すし処『きたむら』 “春魚”と「麒麟山」“古辛”      
 
♪銀座『ふぐ福治』“ふぐ以外”の旬味   
*中央区銀座5-11-13 幸田ビル3F
tel 03-5148-2922
http://r.gnavi.co.jp/g997500/
 




















 
 

由美グルメリンNo.7‥紅梅咲く『小金井CC』♪ 如月“着更衣月”の寒の戻り『カメリアヒルズCC』♪ 『Straght,4月号』特集【もてなす銀座 恋する銀座】に“銀座通の8人”のとして『原だ』&『源 吉兆庵』を紹介しました♪ “春の旬”味彩 京橋『シェイノ』でのフレンチ♪

 
紅梅の   燃えたつてをり   風の中    ―松本 たかし
 
“寒の戻り”に、思わず上着を着なおすような寒さに襲われた“如月”(着更衣月)最後の週末は、いかがお過ごしでしたか?

キリンズは“冴え返る”寒さに震えながらも、土曜日は、野山に暖かな陽光が煌く中を『小金井CC』へ、そして日曜日は、強風に揺れるアクアラインを渡って、袖ヶ浦に位置する『カメリアヒルズCC』へと、続けてゴルフに参りましたが、ただ、この二日間は、晴天の恩恵に授かったものの、“寒の戻り”の寒さだけではなく、寒風に煽られた花粉の飛散にも悩まされた週末で、こうしている今も、激しい目の痒みと、鼻水やクシャミに苦しんでおりますが、この早い花粉の発生のお蔭で、どうやら雪の降らないまま“如月”も、このまま終わりそうですね。

今号では、“如月”の末ということもあり、中国での二月の異称でもあるこの“如月”の由来を調べてみました
さて、“如月”とは、そもそも中国最古の辞典「爾雅(じが)」の中の「釈天」に、“二月を如となす”とあり、 漢字自体は、そこからの発生とされていますが、しかし中国では、“如”の一字は“きさらぎ”とは詠まれず、読み方は、のちに日本で作られたもののようで、この詠み方の由来は実にいろいろあり、先ず、上記“寒の戻り”で、一度は脱いだ“衣”を“更”に“着”なおす「衣更着(きさらぎ)」説。次に、寒い冬から春に向かって草木が生き返り、新しい芽を吹く「生更ぎ」説や、草木の芽が張り出す「草木張月(くさきはりづき)」説とか、或いは、だんだん陽気がよくなることから「気更来」などがあり、更には燕が来る頃であるから「来更来(きさらぎ)」とか、その他にも「梅見月(むめみつき)」「木目月(このめつき)」「木芽月」「雪消月」「初花月」などの別称もあり、旧暦の二月は、新暦では三月頃にあたることに加え、梅の花が咲く時期であることも相まって、春を待ち望む気持ちが伝わってくる呼び名が多いような気がします
ところで、“如月”だけでなく、花見の時期にもこの“寒の戻り”があることも多く、せっかく野外での楽しい宴も、寒さに震える事態が起こることもしばしばですが、この頃の寒さは、桜の花に擬えて“花冷え”と表現され、また、新緑のシーズンの“寒の戻り”には、“若葉寒む”と云う言葉があり、六月の北海道では、ライラックの花が満開になる頃の肌寒い日を、ライラックの別名の“リラ”から、“リラ冷え”と表現される事もあり、日本では、このように“寒の戻り”と同じように、寒さがぶり返すことを、その季節ごとに違った言葉で表わす風雅が存在しますが、これらの言葉のひとつひとつは、それぞれの季節になぞらえて、その寒さの表現が変わって行くかのように思えますね。
http://www.fururu.net/keyword/%B4%A8%A4%CE%CC%E1%A4%EA
http://weather.livedoor.com/mame/4-10.html
 
三ヶ月は   そるぞ寒は   冴かへる  ―小林一茶
 
それでは、草木が着実に春に向けての準備を始めている月“如月”(生更ぎ)も、今週半ばで終わりとなり、まもなく弥生を迎えますが、どうか3月1日・2日はひと足早い『由美雛祭り』へと、そして5日〜7日は『真美さん誕生日会』ですので、きっとあなた様にご来店いただけますこととお待ち申し上げております。
 
 
♪3月1日&2日『真美さん誕生日会』
 
♪『カメリアヒルズCC』キリンズ
http://www.camelliahills.com/
♪“寒の戻り”と強風に晒されながらも咲き誇る『小金井CC』の見事な“梅”
 
 
♪『Straght,4月号』特集【もてなす銀座 恋する銀座】に
“銀座通の8人として『原だ』を紹介しました。
http://www.fusosha.co.jp/straight/index.html
♪P.50〜51『原だ』神野美伽さんと
http://www.fusosha.co.jp/straight/index.html
♪P.52〜53『源 吉兆庵』“松濤”
の大好物のぜんざいを【恋する銀座】にて紹介しました。
http://www.geiei.co.jp/profile/sinnnomika/sinnnomik.html
http://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/performance/200703.html
♪『原だ』“由美スペシャル”握り & 『源 吉兆庵』“ぜんざい”
http://www.kitchoan.co.jp/

*寿し処『原だ』中央区銀座6-9-13 第1ポールスタービル2F tel 3575-4007
 
♪“春の旬彩”のフレンチ
*中央区京橋2−4−16 明治製菓本社ビル 1F tel 3274-2020 
http://restaurant.ikyu.com/rsDatas/rsData100500/r100199/r100199v.htm
http://www.manoirdinno.com/chef_index.html
♪京橋『シェ・イノ』井上 旭オーナーシェフ