No.45

キリンシスターズ グルメリン No.1‥雪の霊峰“御嶽山”登山♪ “江戸の面影”木曽路『妻籠宿』&『奈良井宿』♪ 日本三大美林のひとつ“森林浴発祥の地”『赤沢自然林』♪ 木曽川の激流が創り上げた奇勝“浦島伝説”『寝覚の床』♪ 
 
谷川の 音には夢も むすまじを 寝覚の床と 誰名づくらん ―近衛摂政
 
暦では“夏の立つがゆへなり”「立夏」を迎えましたが、最終日5月7日以外は好天気に恵まれた今年のゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?
キリンズのゴールデンウィークは.「立夏」の夏の気配をよそに、江戸時代より中仙道を中心として栄えた「木曽路」の宿場町を訪ね、中央アルプスの山々に囲まれた森林と、木曽川上流の美しい自然の景観の中で、都会の喧噪を忘れ、久しぶりにリフレッシュした休日を過ごしました。
http://www.kisoji.com/kisokoiki/tokusyu/060204gonbei.html
さて、幼少の頃から避暑地として、両親と共に慣れ親しんだ「木曽路」の避暑地『木曽駒高原』ですが、この春(H18年2月4日)より、ようやくの念願が叶い、中央道伊那ICより、木曽谷と伊那谷を結ぶ 「権兵衛トンネル」(国道361号・塩尻市〜南箕輪村4470m)が開通し、初めてこの長いトンネルを通り抜けることが出来、東京から僅か2時間半で「木曽福島町」へと着きましたが、この「権兵衛峠」とは、元は江戸時代に、木曽谷神谷(現木曽町日義)の「古畑権兵衛」によって開かれたのが始まりで、古くから伊那谷から木曽谷への“米の道”として重要な役割を担ってきた険しい峠です。
そんな「権兵衛峠」のトンネルの開通によって、今まで以上に賑わいを見せていた「木曽路」の各宿場町でしたが、その「木曽谷」を見下ろす雄大な“霊峰”『御嶽山(3067m)』には、山頂付近がまだ深い雪で覆われていた所為か、さすがにこの時期には登る人もなく、御岳ロープウェィスキー場にて滑る人々を横目に、雪道を八合目の「女人堂」まで辿り着いたキリンズでしたが、八合目・2045mの雲上の大パノラマは、見事で、雪稜に映える真っ青な空の中で浮かび上がる「乗鞍岳」や「槍ヶ岳」「穂高岳」までをも見渡せ、まさに壮観のひとことに尽きまし。
http://www.ontakerope.co.jp/green/
ところで、「木曽八景」と数えられる景勝地のひとつに、浦島太郎伝説で名高い『寝覚の床』がありますが、この『寝覚の床』とは、巨大な花崗岩が、木曽川の激流で刻まれてできた自然の彫刻の岩群のことで、列車の車窓からも一望できるその壮大さは、古くから冒頭の句の如く、中山道を訪れた文人・歌人などによって、句に歌に多く詠まれてきましたが、この巨大な岩の“寝床”にて、竜宮城から戻った浦島太郎が玉手箱を開け“寝覚た”と云われ、中央の岩の上には、浦島太郎が弁財天を残したとされる「浦島堂」が建ち、寝覚山「臨川寺」には、浦島太郎が使っていたとされる釣竿が所蔵されています。
http://www.nhk.or.jp/nagano/eve/isan/2005/050831.html
http://www.avis.ne.jp/~hinoki/page3_1_1_1.html
 
白雲や   青葉若葉の   三十里   ―正岡子規
 
それでは、中仙道「木曽路」にて、自然を思いっ切り満喫してきたキリンズを、連休明けもよろしくお願い致します。そして今週は、この連休の出来事などを、是非お聞かせ願えますこととご来店を心よりお待ち 申し上げております。
 
 
♪『けんたうろす』5月のCockatail “Elf”
 
♪雪の登山
♪雪の中から“八合目”石標
♪雪で埋もれた“道標” http://www.ontakerope.co.jp/
♪八合目“女人堂”から頂上を望む <http://www.kisoji.com/>
♪江戸情緒の町並み『妻籠宿』 http://www.dia.janis.or.jp/~tumago/
♪『奈良井宿』木曽川に架かる檜製の太鼓橋  http://www.shinshu-tabi.com/narai.html
♪日本三大美林のひとつ“森林浴発祥の地”『赤沢自然林』
<http://www.shinshu-tabi.com/akazawa.html>
♪『赤沢自然林」 http://www.shinshu-tabi.com/akazawa.html
♪浦島太郎が“寝覚た”『寝覚の床』
   
♪岩の上の「浦島堂」
♪必死の岩登り”『寝覚の床』
http://www.avis.ne.jp/~hinoki/page3_1_1_1.html
 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.2‥“天空より富士を描く”『鎮目守治』絵画展 〜5月16日まで at銀座松屋♪  いよいよ公開“森田芳光監督作品”映画『間宮兄弟』5月13日〜恵比寿ガーデンシネマ他♪ 『神野美伽』新曲「日本の男」♪ 日本橋・西洋料理『島』♪ 
 
「パリに住む鎮目守治氏の名は、おそらく日本でよりも、MORI SHIZUMEとして
欧米で広く知られている。 慶応義塾大学経済学部でヨット部の熱血主将であった
彼は、太平洋をヨットで渡り、アメリカで物理学を学んだ後に絵に目覚め、フランスで
修行して現在の国際派画家としての地位を確立した。 
―池田眞朗(慶応義塾大学法学部教授)  人間「鎮目守治」への賛歌より
 
連休明けの今週は、低気圧や前線の通過で、やや肌寒く、朝方の雨などと愚図ついた天候が続きましたが、今日午後からは、曇りがちながらもようやくの晴れとの予想で、こんな初夏の一日はいかがお過ごしですか?
キリンズの今週は、そんな風薫る5月に似合う“鮮やかな色合いの絵画展”「鎮目守治」展へ行き、“天空より富士を描いた”優美な作品の数々を鑑賞し、富士山上空よりの幻想的な世界へと浸って参りました(銀座松屋 7階美術画廊 〜5月16日(火)まで。 tel 3567-1211 )
さて、キリンズ旧知の「鎮目守治」氏とは、冒頭の“賛歌”のごとく、日本よりも欧米で名を馳せられた画家で、誰もが先ず、氏の人生を知り驚嘆されることでしょうが、青年の心と自由な翼を持った画家”「鎮目守治」氏について、今号は少し書かせていただくことにします。
「鎮目守治」氏は、三田ヨット倶楽部によると、1950年代初頭に、当時慶応大学ヨット部OBとしてワタリドリ号(米国人4名同行)に乗り込み、堀江青年よりも4年前に、セーリングによる初の太平洋横断に成功しますが、そのまま日本には戻らず、米国に定住したためマスコミの話題にはのぼりませんでしたが、その後サンフランシスコ大学やスタンフォード大学で物理学を勉強したのち、今度は物理学者の道から、美術の世界へと転身し、カリフォルニア美術大学から、フランス・パリの国立美術学校に学ばれ、1959年よりパリに移住し、画家としての地位を確立なさいました。また画家として名声を得る傍らでは、ヨーロッパ日本自動車工業会・初代パリ事務所所長としても、華々しく活躍なされ、キリンズとは、その自工会・パリ所長当時からご懇意させていただいております。

そんな「鎮目守治」氏が、この度三年ぶりの凱旋をなされ、今回は「日本」の象徴である富士山に挑み、“天空より富士を描く”と、上空から眺めた新しい視点で富士山を描きました。

 
「パリでは、日本の自動車工業会の仕事もして、当時のクレッソン首相の日本たたきに
真っ向から反論して男を上げたこともある。・・・困難にぶち当たった時、人の真価がわかる。
並みの人間ならば、たじろぎ、逃げるところを、私の知る限り、彼は常に、迷わず『立ち向かう』
ことを選択してきた。」―人間「鎮目守治」への賛歌より
 
どうか「鎮目守治」氏描く、富士山頂を中心に置いたその大胆な構図、精密な描線、そして輝く太陽と鮮やかな色づかいの作品の数々を、きっとこの機会にご覧いただけますこととよろしくお願い致します。そして世界の都市を45年間に亘って描き続け、その自由で型破りな画風で、欧米で熱い支持を得る「鎮目守治」と云う、パリ在住の日本人画家が居ることをどうかお見知りおきくださいませ。
http://www.mitayacht.org/history.html
 
不二ひとつ   うずみ残して   若葉かな    ―蕪村
 
それでは、今日11日は“みみず出ずる”「立夏」も次候を迎えました。
どうか、この週末は、花の香りを運ぶ薫風か、若葉を吹き過ぎる初夏の風か・・・そんな風へ想いを馳せ、若葉の香りを漂わせて吹き抜けてゆく爽やかな風を満喫できるようなよき週末をお迎え下さいませ。
 

 
♪5月13日(土)より公開
森田芳光監督作品”映画『間宮兄弟』
5月13日〜恵比寿ガーデンシネマ他 
http://mamiya-kyoudai.com/
 
 

♪“天空より富士を描く”『鎮目守治』絵画展
〜5月16日まで at銀座松屋♪

*銀座松屋 7階美術画廊  tel 3567-1211

 
♪西洋料理『島』 中央区日本橋3-5-12 日本橋MMビルB1 TEL3271-7889
 
 




















 

キリンシスターズ グルメリンNo.3‥宝塚歌劇“雪組公演”『ベルサイユのばら』オスカル編♪ 「白金台」の豊かな自然のオアシス『自然教育園』♪ 都会の隠れ家“鱶鰭料理”『白金劉安』♪ 

 
なつかしき    あやめの水の   行方かな  ―高浜虚子
 
暦では、“筍生ず”「立夏」末候となりますが、冷たい五月雨で肌寒かったこの週末はいかがお過ごしでしたか?

キリンズの日曜日は、曇り空の下を「白金台」の庭園美術館の隣に、今尚武蔵野の面影を残す“都会のオアシス”『自然教育園』の豊かな自然が息づく緑の楽園にて、初夏の花「あやめぐさ」を愛でることができ風雅な休日を過ごしました。

さて、この『自然教育園』とは、元は平安時代の地方豪族の館だったものが、江戸時代に入り松平讃岐守頼重(高松藩主)の下屋敷となり、明治には、海軍省火薬庫(明治5年)や陸軍省火薬庫(同26年)とされ、そして宮内庁白金御料地(大正6年)を経て、昭和24年に「天然記念物及び史跡」に指定されて、「国立自然教育園」として一般に公開されるようになった“公園”で、昭和37年に「国立科学博物館附属自然教育園」とされました。
その広大な園内には、都心の真只中「白金台」だとは俄かには信じられないほど、雑木林が鬱蒼と生い茂り、また静かな水辺には小鳥たちが囀り、 今尚、昭和30年代の武蔵野の面影のままに台地、湧水池、小谷、湿地などが自然の姿で保たれていて、南北朝の時代の白金長者の館跡と思われる土塁も原形に近い状態で残っています。http://home.h03.itscom.net/abe0005/sannsaku/shizenen/jizenkyouikuen.htm
そんな閑静な園内にて、古来より“いずれあやめか杜若”と、美人の形容詞にされている野に咲く美しい“紫色のアヤメ科”の花を愛でたキリンズですが、この優美なる「あやめ」と、これに似た“他の花”を区別することは案外難しく、「あやめ」とは元来“花菖蒲”“杜若”“鳶尾草”などを含む“アヤメ科”の総称で、植物学上では「シベリアアヤメ」を指し、“花菖蒲”“杜若”に比べれば、やや地味な花を咲かせます。
“花菖蒲”や“杜若”は、湿地や水辺を好んで生育しますが,一方“あやめ”や“鳶尾草”は、日当たりのよい場所を好み、乾燥にも耐えることから、昔から庭などに植栽されていますが、一般的に普段「あやめ」と言っているのは、実は“花菖蒲”のことが多く、この「あやめ」の名の由来には様々な説が存在し、剣のような形をした葉が繁る様子が“文目(あやめ)模様”に似ているからとか、また花の付け根に“網目状の模様”があるからなどといろいろですが、貝原益軒の「日本釈名」(1700)には「あやはあざやかなり、めはみゆるなり、たの草よりあざやかにみゆるなり」と書かれていることからも、その語源は“あざやかな目”と考える方が自然で、ちなみにギリシア語では”アヤメ科”の属名は“Iris”と“虹”を意味しますが、この由来は、きっと花が虹のように美しいことからきているのでしょう。
また万葉の時代の“菖蒲(あやめぐさ)”は、現在のサトイモ科の多年草の“菖蒲(しょうぶ)”とされていて、実に地味な花ですが、万葉集には霍公鳥と一緒に12首に詠み込まれ、この“菖蒲(しょうぶ)”は、古来よりその独特の香りから邪気を祓うと考えられてきました。
http://hirokoudai.jp/12serials/05kusabana_data/2003_06.html
 

ほととぎす 鳴くや五月の あやめ草あやめも知らぬ 恋もするかな ―「古今集」より

 
それでは静かなる白金台の“都会のオアシス”『自然植物園』にて、“ほととぎす”の鳴き声に誘われて、初夏の優美なる紫の花「あやめ」を愛で、心身ともにリフレッシュして参りましたキリンズを、今週もよろしくお願い致します。
そして「古今集」の歌の如く、“あやめぐさ”に、そっと恋をする心情を詠めるような、よき一週間をお迎え下さいませ。
 
♪“雅なる”宝塚歌劇“雪組み”
『ベルサイユのばら』オスカル編 
http://kageki.hankyu.co.jp
 
♪紫なる“アヤメ科”の花々
http://www.ins.kahaku.go.jp/int/guidemap.html
 
♪都会の隠れ家『白金劉安』千三百年に渡る皇帝・皇太后の歴史の再現“漢方食養湯”
♪“極品”の鱶鰭料理(7800円〜) &“鱶鰭コラーゲンそば(杏仁豆腐付き4900円)”
*『白金劉安』東京都港区白金台5-13-35  tel 03-3448-1978
http://r.gnavi.co.jp/a290800/
http://www.shirokane-ryuan.com/
 
 
 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.4‥『みどりさん誕生日会』♪ “惜しみない愛”を見に行こう―伊集院 静『ロダンとカリエール』展 at西洋美術館“開催中”♪ 『シャトーメルシャン』の“逸品”「城の平」♪ 『源 吉兆庵』“5月生誕記念菓子”&懐石料理『松涛』銀座店♪ 
 
惜しみない愛”を見に行こう。―伊集院 静「ロダンとカリエール」展より
(5月17日 毎日新聞・朝刊掲載記事より)
暦では、まもなく“蚕起きて桑を食う”「小満」初候を迎えますが、雨が多くややぐずついた今週はいかがお過ごしですか?
キリンズは昨日、小雨の午後、近代彫刻の父と称される「オーギュスト・ロダン」(1840-1917)と、今日ではマティスやドランなどの師としてその名を知られる画家「ウジェーヌ・カリエール」(1849-1906)の展覧会『ロダンとカリエール』展(〜6月4日迄)を観に、国立西洋美術館へと参りました。
さて、この展覧会は、『ロダンとカリエール』のふたりの直接の交流を軸に、その表現を比較するとともに、根底に流れる感覚や思想の共通性を探ろうとする意図に基づいて企画されたものですが、偉大な彫刻家「ロダン」と比べ、画家「カリエール」は、これまであまり知名度もなく、キリンズも今回 初めてその作品を目にすることが出来ましたが、この「カリエール」を調べてみると、実は20世紀フランスの象徴主義の中心に存在している画家で、「ロダン」の“刎頚の友”としてだけではなく、“カリエールの霧”と呼ばる幽玄で神秘的な表現で知られる数多くの作品を残しています。
そんな「カリエール」と「ロダン」は、1880年頃に知り合って以来、「カリエール」が亡くなるまで、最も親しい友として親交を深め、その交流の中からふたりは、彫刻と絵画という技法の違いを越え、人物や物の表面に見える形だけではなく、その奥に潜む“内なる生命”を表現する者こそ、理想の芸術家であるという考えをもつようになり、やがてこのような考え方は、同時代の象徴主義の批評家や詩人たちに共感を与え、ふたりは一躍フランス象徴主義美術の中心に位置する存在となりました。(毎日新聞 HP『ロダンとカリエール』展より)
http://www.mainichi.co.jp/event/art/news/20051128-175707.html
今回の展覧会では、『ロダンとカリエール』の彫刻・絵画・素描・版画など約140点を5セクションに分け、ふたりの作品を交互に鑑賞することによって、様々な角度からその関係性を読み解いていき、このふたりの芸術家の慈愛のようなものを感じることができますが、このような『ロダンとカリエール』のふたりに焦点を絞った“二人展”は、世界でも初めての試みで、この後、パリのオルセー美術館へと巡回します。
 
遠い日、母に抱擁されていたであろう時間を想った  ―伊集院 静「カリエール」“母性”    
 
どうか、この機会に“白いロダン”と呼ばれる傑作群の数々と、褐色の中に貴品漂う「カリエール」の“母性”“母の接吻”“愛情”と続く連画の「惜しみない愛」を観に、上野・西洋美術館へと、是非お出かけいただけますようよろしくお願い致します。http://www.nmwa.go.jp/index-j.html
それでは、新緑眩い五月も半ばを過ぎましたが、5月19日〜23日は「由美」の“瑞々しい緑”『みどりさん誕生日会』へと、ご来店を心よりお待ち申し上げております。そしていつまでも、若葉のごとく初々しいみどりさんの誕生日を、きっとご一緒にお祝いいただけますこととお待ち致しております。
 
♪『シャトーメルシャン』の“逸品”
城の平
 
♪『ロダンとカリエール』展にて 伊集院 静先生(毎日新聞5月17日朝刊) at 上野国立西洋美術館
http://www.ijuin-shizuka.com/news/index.htm
『ロダンとカリエール』展
 
♪『世界遺産 ナスカ展』  at国立科学博物展 &『世界遺産からのSOS』 at千葉そごう
http://www.mainichi.co.jp/event/art/news/20060324-171811.html
http://www.mainichi.co.jp/event/art/news/20060111-141247.html
♪『井上俊一作陶展』 5月24日〜30日(福岡天神・大丸西館6階 アートギャラリー)
 
♪『源 吉兆庵』懐石料理「松涛」 
東京都中央区銀座7丁目8-9  03-3569-236
http://www.kitchoan.co.jp/

 
 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.5‥“Happy birthday to みどり”『みどりさん誕生会』♪ “装い新たな”Shot BAR『けんたうろす』♪ 『シャトー・メルシャン』“北信シャルドネ”♪ 『石田徹也遺作集』 at「ギャラリーイセヨシ」♪  『細川護煕』展 at日本橋「壺中居」♪ 石釜焼きの“PIZZA”『ISOLA』白金店♪
 

大空の   吹かれてゐるや   青あらし  ―松瀬青々

 

暦では“万物盈満すれば草木枝葉繁る”「小満」を迎え、この週末は曇天や雨空続きの5月に、ようやく初夏らしい青空が戻って参りましたが、そんな明るい日差しの中で、強い「青あらし」に青葉、若葉舞った休日でしたが、いかがお過ごしでしたか?
さて、冒頭の句の「青あらし」とは、やや風が強いけものの、草花が風に揺られて遊んでいるような風景が目に浮かびますが、六月の季語例によると、この「青あらし」は「薫風」とともに 六月の扱いとなっていて、しかし初夏ということで、五月から既に夏の季語を詠む句も多く、「風青し」とともに“青葉の頃、林や野を青々と吹き渡る風”を表します。
またその他「夏嵐」という類義語もあり、夏の季語には「青嵐」「青簾」「青東風」「青葉潮」「青水無月」などのように、殊更「青」を強調したものが多くみられ、まもなく訪れる「梅雨」に関連する「青梅雨」の項にも、「梅雨雲」という類義語が存在し、梅雨の頃は、まだ新緑眩い時季なので、そこに降る雨を「青梅雨」と見立てた先人には、本当に頭が下がる思いですね。
ところで、俳句の「季語」は、元は和歌の世界から引き継いだものが多く、四季を代表するものとして「花、ホトトギス、月、紅葉、雪」の「五個の景物」と呼ばれるものがあり、『百人一首』の歌にも詠まれてるように、古代は“雅なる言葉”が中心でした。
その後、室町時代に俳諧が成立すると、“雅なる言葉”だけではなく、“俗な言葉”も「季語」として使われるようになり、「風光る、青嵐、浴衣、葉桜、初がつお、いわし雲」などが主ですが、その中の一つに「青嵐」も存在し、「青嵐」は“俗な言葉”のようですが、本来は由緒正しい言葉として
生まれたものでした。
また、夏に強調される「青」は、昔は「緑」という概念がなく全て「青」で表現していて、「青葉」とは、実は「緑葉」のことで、夏の風物や事象を表現するのに、「青」が多用されていますが、その一方“緑滴る”と云う夏に相応しい表現があるように、「緑」の眩しく横溢する生命力から、「青」を強調するのは、むべなるかなで、「青」の中には、本来の「緑」の色濃い色彩を“みとり”たいものですね。
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2005/05/post_7380.html
 
青水無月けふ朔日のあさ晴れてむら山のおくに雪の峰見ゆ  
水無月の朝たけゆきて浮きいづるうす雲のかげに横ぶせる山 
とほ空に浮き出づる雲のとりどりに光りなびきて青あらし吹く・・「黒土」若山牧水・第13歌集
 
それでは「青葉」がいやましに繁茂するこの時季に吹きわたる「青嵐」の清爽な、やや強い風から始まった今週ですが、5月22日&23日と、こんな瑞々しい「緑」の季節に相応しい『みどりさん誕生会』にきっとお越しいただけますことと、ご来店心よりお待ち申し上げております。
そして、梅雨前の「霖雨」に見舞われそうな今週ですが、「青あらし」吹き渡る風にも、僅かでも初夏の爽やかさを感じられるようなよき一週間をお迎え下さいませ。
 

 

 
♪Happy birthday to みどり 5月22日&23日
 
♪“装い新たな”『けんたうろす』 http://www.yumi-ito.com/ works & info
♪Shot BAR『けんたうろす』中央区銀座8-4-23クレグラン銀座ビル1F tel 3574-8882

 

 
♪『シャトー・メルシャン』“北信シャルドネ”
   
♪『石田徹也回顧展』-秘められた暗号−
*『ギャラリーイセヨシ
中央区銀座8-8-19伊勢由ビル2F 
tel 3571-8388
6月1日〜6月16日  
   
♪『細川護煕』日本橋「壺中居」
*5月30日〜6月3日 at 「壺中居」
中央区日本橋3-8-5 tel 3271-1835
 
♪『ISOLA』白金店 港区白金6-17-2 TEL:03-5447-2733
http://www.isola.st/isola/index.html
 
 




















 

キリンシスターズ グルメリンNo.6‥“みどりさん誕生日会”にはありがとうございました♪ すし処『きたむら』“誕生日巻き寿し”♪  白金台“プラチナ通り”赤坂『すし兆』白金台店♪ “一日限定十食”「桜すし」♪

 
紅の 花にしあらば ころもでに 染め付け持ちて 行くべく思ほゆ―万葉集
 

暦ではまもなく“紅花栄う”「小満」次候を迎えますが、久しぶりに初夏らしい陽気の午後は、いかがお過ごしですか?

今日は柔らかな日差しの中、風も心地よく、この初夏の薄暮は春宵より寧ろに思えますが、今宵は、冒頭の万葉の歌の如く優雅な気分で、“紅の花”を想い人に喩えて、袖とおす絹の衣に、染め付けて行きたく”思います。

さて、「紅花」とは、アジア原産の一年草・キク科の「ベニバナ」のことですが、アザミに似たこの花は、古名を末摘花(すえつみばな)、紅藍(べにあい)、久礼奈為(くれない)とも言い、日本へは、原産地のエジプト・地中海沿岸からシルクロードを経て、6世紀に高句麗の僧侶が伝えたとされ、以来、推古天皇の時代から、紅色の染料を採るための植物として利用されてきました。

また染料としての「紅花」は、朱華(はねず)、紅(くれない)、黄丹(おうに)などの色を作り出し、その中の「朱華色」は、くちなしの黄の下染めをし、「紅花」で染めた、黄みのある淡紅色を生み出す一方で、この“朱華”や“紅”に染色された衣服は、灰で洗濯すると色落ちすることから、万葉の世界では“うつろう”、“はかない”の言葉を導くようになったと考えられています。http://nmai.org/beni/benibana.html
ところで、「源氏物語」に登場する“末摘花(常陸宮姫)”は、「紅花」は、もともと茎の末の方から咲き始める花を摘み取ることから、“末摘む”花の名で呼ばれていましたが、その姫は、鼻が赤いことから“紅鼻”=「紅花」で別名の“末摘花”の名前が付けられ、また光源氏は葵上を弔う喪服にもこの「紅花」を使用し、このように古代より多くの歌集や文学に登場しています。http://www.yamagatakanko.com/feature/season/beni/
そんな「紅花」の花から得られる“紅”は口紅にされ、平安王朝人の“紅”や“桜色”の衣装を染めていましたが、やがて山形に於いて美しく花開き、特に江戸時代に、土も肥えて水捌けもよい最上川流域が「紅花」の一大産地となり、その艶やかな紅色が人々を魅了し、「最上紅花」として一世を風靡して、京や大阪で大変重宝されました。http://www.kankou.yamagata.yamagata.jp/koza_enjoy/beni.html
 
眉掃を   俤にして   紅粉の花   ―芭蕉
 
それでは、山形の「紅花」開花にはまだ早いようですが、この週末は、そんな4000年の時空を超えて伝えられる“紅花ロマン”に想いを馳せられるような風雅なよき週末をお迎え下さいませ。そして残り少ない皐月ですが、きっと皐月中に『由美』にて、またお会いできますことと楽しみにお待ち申し上げております。
 
 
♪Happy birthday toみどり      
 
♪すし処『きたむら』スペシャル・オーダー“誕生日巻き寿し”
*中央区銀座4−3−2槁ビルB1  tel 03-3564-3640
http://www.gurupita.com/clients/0002109180/
 
♪赤坂『すし兆』白金台店 港区白金台5-15-1 アド白金台B1 tel 5793-3555
http://www.akasaka-sushicho.com/shirokanedai/index.htm
   
♪ランチ“限定十食”「桜すし」&ランチ一番人気の「おまぜ」 各1500円
 
 
 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.7‥新緑鮮やかな“薔薇”の季節「庭園美術館」♪  カウンター越しの“緑の庭園”鉄板焼き『銀杏』 at ホテル日航東京♪
 
今日 わが家には どの室にも薔薇あり。
我等は生きぬ 香味と 色と
春と 愛と 光との中に。―与謝野晶子「薔薇の歌」第3章より
暦では「小満」も“麦秋至る”末候を迎える頃となりましたが、皐月最後の日曜日はいかがお過ごしでしたか?
今年の皐月の週末は雨ばかりが多く、“薄暑”を感じる日も少なくて、ようやく昨日の夕暮れ時に日差しが現れて、初夏の蒸し暑さを肌で感じることができましたが、キリンズはそんな雨上がりの午後、鮮やかな新緑に映える「薔薇」の花を観に、白金の森「庭園美術館」へと参りました。
さて、「薔薇」の歴史は古く、遥か太古の地球誕生時まで遡ると云われていますが、アメリカのコロラド州の地層から7000万年から3500万年くらい前の化石が発見されることから始まり、日本に於いても、明石の遺跡から400万年から100万年前と推定される「アカサンショウバラ」の化石が見つかっています。http://www3.ocn.ne.jp/~mfpost/rose.files/rose01.htm

この「バラ」が人類の歴史に最初に登場したのは、紀元前1500年頃に描かれたクレタ島の壁画からで、紀元前800年頃のギリシャでは、「ホロメス」の書物に既に、「バラ」を讃える言葉が書き残されていますが、エジプトでは、7000年前の墓跡から“バラの花輪”が出土しています。

そんな「バラ」が古代で最も流行ったのは、紀元1世紀ローマ皇帝ネロの時代で、ネロは晩餐の席をバラで埋め尽くし、天井から沢山の花びらを降らせて客を歓迎したといわれていますが、当時は「バラ」の花びらを大量に床に敷いて宴を楽しみ、“バラに伏す”と言う言葉が贅沢三昧の意味として使われるほどで、やがてその美しさと芳香を併せ持つバラは“人を惑わす悪の花”として、「バラ」人気のあまりのエスカレートぶりに、官能生活を助長し、神の教えに背くものとされ、一時は栽培が禁止されるほどでした。
その後、時代は下って、王朝文化が盛んな17世紀フランスでもまた、「バラ」は王侯貴族のステイタスとして、その華やかな姿が絵画や家具、建物の装飾などに多用されますが、この優雅で艶やかな時代を彩ったのが、「オールドローズ」と呼ばれるバラたちで、種類は、西洋生まれで“古典種”と呼ばれるダマスク、ガリカ、アルバ、セントフォーリアをはじめ、中国のコウシンバラ、日本のノイバラなどがあり、その魅力は何と言っても、甘い香りとやわらかな花びらが幾重にも重なるデリケートな花形です。しかし、西洋で長く親しまれてきた“古典種”は残念ながら、春にしか咲かない“一季咲き”で、それに対して18世紀後半に中国から伝わったコウシンバラは繰り返し花を咲かせる“四季咲き”で、この西洋と東洋の出会いが、「バラ」の歴史に大きな革命をもたらすことになりました。 http://herb.hanagokoro.co.jp/UKrose.nsf/pages/his
西洋と東洋の初めての「バラ」の出会いは、史上初めて人工交配が行われたジョセフィーヌの「マルメゾン」で、この「バラ」は、19世紀初頭のナポレオンの皇后ジョゼフィーヌの庭園から生み出されたもので、世界中から250種類以上の「バラ」を集めて、僅か20年の間に4800種類以上の品種を作出しました。やがて、1867年「ラ・フランス」の誕生によって、「モダンローズ」時代が始まり、この剣のように尖った花びらを外側にそり返らせた「バラ」は、まさしくハイブリット・ティーの元祖で、以来「バラ」は“四季咲き・大輪・高芯咲き”タイプが主流となり、世界中の人々のバラに対するイメージまでも一新してしまうほどに、ジョセフィーヌの庭園が影響を及ぼしました。
ところで、日本でもバラの歴史は古く、万葉集には「うまら」として登場し(「うまら」は「うばら」の東国方言)この茨(うばら)は、バラ科バラ属の落葉低木の野薔薇(ノイバラ)のことですが、正倉院宝物の象牙で作られた物差しや箱にも「バラ」が描かれ、その後海岸に自生する「ハマナス」は、ヨーロッパに渡り、品種開発に大きな貢献をしました。
 
今朝 わが家のどの室の薔薇も
皆 唇なり。
春の唇 本能の唇 戀人の唇 詩人の唇
皆 微笑める唇なり 
皆 歌へる唇なり。 ―与謝野晶子「薔薇の歌」八章より
 
それでは、この週末は「バラ」の気高い香りに包まれ、“imagine a rosy future”と、ばら色の未来を心に描きながら、その甘美な美に魅了されたキリンズですが、今週はそんな「バラ」を豪華に飾りつけ、あなた様のお越しをお迎えしたく思っておりますので、『由美』をどうかよろしくお願い致します。そして幸せの代名詞「バラ」の諺のごとく、今週も“come up roses” すべて上手くいくことと、心よりお祈り申し上げます。
 
 
♪「庭園美術館」
http://www.teien-art-museum.ne.jp/
♪「庭園美術館」の“白いオブジェ”と“キリン”
 
♪新緑に映える“薔薇”
 
 
♪カウンター越しの“緑の庭園”鉄板焼き『銀杏』  at ホテル日航東京
http://www.hnt.co.jp/restbar/icho_.htm