No.44

キリンシスターズ グルメリン No.1‥“由美開店25周年祭「春祭り」”♪ “世田谷百景”薄紅色の花雲「北沢川緑道」の桜♪  “桜色づくしの和食”新橋料亭『吉川』♪             
 
願わくば花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ ―西行法師
 
明日4月5日は“燕来る”「清明」初候となりますが、“桜咲き、万物に晴朗の気が溢れるこの「清明」に、『由美』は無事“開店25周年目”の春を迎えることが出来ましたことと心より御礼申し上げます。
思い起こせば四半世紀前の4月11日に、この同じ桜の“花の下”で開いた『由美』ですが、これまでの24年間は、まさに「光陰矢のごとし」と“ゆみ”で矢を射るがごとく、一瞬にして過ぎ去った年月でしたが、そんな中で、共に笑い、時には永遠の別れに涙する日もありましたが、何よりも皆様とご一緒に歳を重ねることが出来て、そして幸せを分かち合えましたことと感謝の気持ちでいっぱいです。
この“桜”の花を見上げるだびに、芭蕉のごとく心境で「さまざまなこと思い出す桜かな」と、実に様々なことが思い出されますが、本当に楽しい思い出ばかりで、この感激を胸にこれからも頑張ります『由美』を、どうか末永くよろしくお願い致します。
さて、冒頭の句は“歌人西行は願いどおり桜のもとで死す・・・”と云われるくらいにあまりにも有名な平安期末の歌人西行の辞世の句ですが、この時代の“桜”はまだ“山桜”で、万葉集では“桜”より“梅”についての和歌が多く詠まれていますが、その後平安時代に入ると、貴族の間では“桜”が流行となり、やがて歌人西行によって決定的に「もののあわれ」を代表する花となりました。
また古今の人物のなかで殊の外、“桜”を愛したのがこの西行で、もし西行がいなかったら日本人はこれほどまでに“桜”に心奪われることはなかったのではないかと思われるほどで、最初は鳥羽法皇に仕える北面の武士に過ぎなかった西行ですが、23歳の若さで出家し、吉野山の麓に庵を結んで、仏道と歌道に精進し、その頃「花に染む心のいかで残りけん 捨てはててきと思ふわが身に」と出家したものの、未だ桜への思いを断ち切れぬ自身の憂いを和歌に詠んでいます。
この流れが、後の芭蕉の“侘び“と“寂び”の世界へと発展していき、散り行く桜の花びらと、自身を同一化すると云う武士道の理念へと結びついているかのように思いますが、またその一方で美しく散り、永久に消え去る“桜”を象徴的に引用して、武士の独自性を確保するために、大和魂というイデオロギーの礎石にしている思想は、やがて“桜の花と散る”という流れへと続いて行き、戦争中の特攻隊の精神的な支柱に繋がってしまったのは、本当に不幸なことだったように思いますね。
http://sanpozuki.jp/nishijin/tokusyu/hirano.html
 
あしひきの山桜花一目だに 君とし見ては我恋ひめやも ―大伴家持
 
それでは、月曜からの強い春風で“桜吹雪”が哀しげに舞っていますが、その“桜”の儚げな花姿は、愛でてくれる人がいるうちに散り急いでいるかのように思えて、こうして散り行くのでしょうか・・・
どうかこの一瞬の満開の桜を、あなた様とご一緒に眺められますことと今週は『由美25周年春祭り』へと、きっとご来店いただけますこととお待ち申し上げております。そして、咲き誇る“桜の下”にてはらはらと春風に間断なく桜が散る様を惜しみ、そんな春の風情を、『由美』にて共に楽しめますこととお待ち致しております。
 
 
♪『由美25周年春祭り』
 
 
♪満開に咲き誇る「北沢川緑道」 
http://setagaya.sitego.to/100kei/100-7.html
 
♪“桜色づくし”料亭『吉川』 中央区銀座8-16−6 一日一組“完全予約制” 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.2‥お陰さまで【由美25周年】桜花と胡蝶蘭に囲まれて・・・“四半世紀目”の春祭り♪ 『けんたうろす』4月のCoctail“撫子”♪ “竹藪の中の静謐な空間”暗闇坂『宮下』青山店♪ “活ずわい蟹”越前ダイニング『たけふ』♪  
 
桜色に  衣は深く  染めて着む  花の散りなむ  のちの形見に ―紀有朋
 
暦の上では“清浄明潔”なる「清明」を迎え、春風に散り行く桜の匂い立つ頃となりましたが、今まさに春たけなわの、こんな日はいかがお過ごしですか?
お陰さまで『由美』では、桜泣かせの冷たい雨に打たれた昨夜でしたが、開店25周年目の“春祭り”初日を、馨しき桜花と胡蝶蘭一色の華美な“桜色”に包まれた中で、無事に迎えられましたことと心よりお礼申し上げます。
さて、冒頭の紀有朋の歌は「古今和歌集」春歌上の終りにありますが、“桜”本来の薄い色を敢えて“深く染めて着む”と表現しているのは、“うつろわないように”との想いを籠めて詠んでいるかのようで、実に名残り惜しい様を表していますが、ただ、この時代に“桜色”と言う染色名があったのか、またこうした色は男性もつけるものなのか、或いは、この“桜色”とは、紅花で薄く色付けた色なのか、それとも桜の幹から採った色なのかと、今でも諸説様々ですが、取りあえず、単に桜にこのまま包まれていたい・・・と言う気持ちが、“衣”という言葉を導いたように思いますね。
http://www.milord-club.com/Kokin/kan/kan02.htm
ところで、今でこそ、日本を代表する春の色となった“桜色”ですが、私たちが日頃から目にしている色彩の多くには、日本特有の植物にちなんだ“和名”をもっているのも多く、古来から日本人が“色”に関して、それだけ趣を深く感じていたということでしょうか、浅葱(あさぎ)、朽葉(くちば)、萌葱(もえぎ)、青丹(あおに)、猩猩緋(しょうじょうひ)、群青色、海松色(るみいろ)、女郎花(おみなえし)、錆御納戸(さびおなんど)、蘇芳(すおう)、緋(あけ)、鶸色(ひわいろ)などと、数え出したら切りがないほど“色々”で、その“和名”と“色”を見比べているだけでも楽しくなりますが、中でも“杜若色”や“萌葱色”などといった四季折々の植物の色彩と語感は、季節の風情や奥ゆかしさを感じさせてくれ、私たち日本人が古来から授かった感性を呼び覚まさせてくれるかのようですね。
http://homepage3.nifty.com/jc/works/jpcolor.html
http://odai.g.hatena.ne.jp/tetsu23/20041105

故に、この時季には、単に“桜色”の美しさに見惚れてしまうだけではなく、そのまま自身も“桜色”に染まってみたくなる想いに駆られてしまいますが、個人的には、同じ“ピンク色”の中でも、自己主張する“梅”のピンクではなく、自らは一歩引いて、頬をほんのり染めるような控え目な“桜”のピンク色に心を奪われることの方が多く、それは、いつの間にか忘れてしまった日本人の奥ゆかしい“心の色”のように思えて、それゆえになお更、“桜色”には特別な想いがあるように思います。 http://www.yumezaiku.com/sakura.html

 
残りなく  散るぞめでたき  桜花  ありて世の中  はてに憂ければ ―古今和歌集
 
それでは、散り落ちた“桜花”で“はての憂い”のごとく思いの今週ですが、この週末は豪快に散る桜を愛で、『由美』の“めでたき”四半世紀の25周年を、どうかお祝いいただけますことと、ご来店を心よりお待ち致しております。
そして皆“桜色”の出で立ちにて、お迎え致します「由美25年目の春祭り」へと、きっとお越しいただけますことと楽しみにお待ち申し上げております。
 
 
 

♪『由美25周年祭』初日  伊集院 静先生よりの見事な“桜花”
 
♪『けんたうろす』4月のCoctail“撫子”

ホワイトラム
ストロベリーリキュール
パイナップル
生クリーム
レモン
カルバドス
 
♪ “竹藪の中の静謐な空間” 暗闇坂『宮下』青山店  
港区南青山2-24-8 BY-CUBE 1F tel 5785-2431
BY-CUBE 1F http://www.ds-miyashita.jp/
 
♪越前ダイニング 銀座『たけふ』
中央区銀座8-8-5 太陽ビルB1F  tel 3571-2033
http://r.gnavi.co.jp/a339100/
 
 




















 

キリンシスターズ グルメリンNo.3‥『由美開店25周年祭』最終日♪ “正倉院裂の研究・復元”龍村平蔵作の“帯”♪ おめでとう『荒木とよひさ&三木たかし紫綬褒章受賞を祝う会』♪ 紫綬褒章受賞記念「迷子になった名曲たち」♪

 
花は散りて その色となく ながむれば むなしき空に 春雨ぞ降る ―式子内親王
 
暦では“雁水へ帰る”「清明」次候となりましたが、儚げに桜吹雪舞うこ先週末はいかがお過ごしでしたか?

『由美』では先週5日より始まった“開店25周年目”春祭りを、お陰様で満開の桜の下にて、盛況に迎えられ、心より感謝致しておりますが、この“四半世紀目”の春の宴もいよいよ残すところ、今日一日となりましたので、今宵も桜舞い散る中で、どうかお待ち申し上げております。

さて、そんな“桜”に、今年はいつもになくはらはらドキドキさせられたような気がして、最初は日々変わる開花情報に一喜一憂しながらも、ひたすら“咲く”ことに期待し胸を膨らしていましたが、その後ようやく咲いた“桜”の歓びに浸る間もなく、こうして今日にも儚く散り行くのが、ただ残念でなりませんが、でもどうせ一瞬にして散る運命なら、いっそのこと豪奢に、花吹雪を浴びせつつ、見事な“散り様”を見せて欲しく思い、今度は美しい“葉桜”となって、と切に願うばかりです。
ところで、この“葉桜”とは夏の季語で、桜の花が散り若葉が出始めた頃から新緑で覆われた時期までの桜の木やその様を表しますが、桜の開花状態を示す一分咲き・二分咲きと同様に、“葉桜” では“葉”と“花”の割合を示す言葉として満開以降は、舞い始め、六分葉桜、七分葉桜、八分葉桜、九分葉桜のように呼びますが、今、まさに花びらが散り始ると同時に若葉が芽吹き始めて、桜の木全体が、淡い薄紅色一色から、次第に新緑の黄緑色が混った“八分葉桜”となりましたが、まるで瑞々しい緑の艶を帯びたごとくの景観になりましたね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%89%E6%A1%9C
 
はかなくて すぎにしかたを かぞふれば 花に物思ふ 春ぞ経にける ―式子内親王(新古今集)
 

それでは、薄紅色に輝いていた“花雲”もだんだんとくすみだし、雌蕊雄蕊が僅かな赤味を残す“葉桜”となりつつある今週ですが、どうかこんな憂いある春の宵を、今宵もご一緒に過ごせますことを楽しみにお待ち致しております。
そして今宵11日は“四半世紀目”の開店記念日ですので、きっと『由美開店25周年祭』最終日へと、お越しいただけき、共に祝っていただけますこととご来店を心よりお待ち申し上げております。

 
♪『龍村平蔵』作の人形手織“帯”
*龍村さんの帯地の多くは、その独特な経緯の組織を文字通り縦横に活かした結果、 蒔絵の如き、堆朱の如き、螺鈿の如き、金唐革の如き、七宝の如き、陶器の如き、 乃至は竹刻金石刻の如き、種々雑多な芸術品の特色を自由自在に捉へてゐる。
―芥川龍之介全集第五巻より
 
 
♪おめでとう「荒木とよひさ&三木たかし紫綬褒章受賞を祝う会」 
at赤坂プリンス 6, April, 2006
http://www.arakitoyohisa.com/index.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9C%A8%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%81%97
 
 
 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.4‥『由美25周年祭』には沢山のお祝いをありがとうございました♪ “お陰様で八周年”『けんたうろす』♪ 『ロダン&カリエール展』at西洋美術館♪ 『四十一人の仇討ち』山本音也♪ “春の薄紅色の色合い”すし処『きたむら』♪
 
葉桜の   中の無数の   空さわぐ   ―篠原 梵
 
暦ではまもなく“虹はじめて見る”「清明」末候となりますが、降り続く雨から始まった今週はいかがお過ごしですか?
『由美』では、この4月11日に無事に“四半世紀目”の開店記念日を迎えることができ、「葉桜」の桜の下で沢山の方々に祝っていただけましたことと心より御礼申し上げます。
さて、街では桜の花が咲き終わり、だんだんと新しい葉が伸びはじめる「葉桜」の頃となりましたが、この瑞々しい若葉の鮮やかな緑色には、近づくと葉脈がはっきりと見え、薄紅色一色の花の頃とは別の美しさを発見できますが、このように桜の花が散ってもなお、その余韻に浸るために、この「葉桜」は存在しているような気がしますね。冒頭の句は、そんな「葉桜」を、春嵐吹き荒れる中、ふと見上げると、ざわざわと揺れ動く葉の間から、空がいくつもの断片となってざわめいていた、と云う様子を詠ったものですが、ちょうど今頃からは、「葉桜」の青い若葉が風にそよぎ、初夏の香りを運んで来てくれるかのような季節です。
ところで、先の11日「由美開店記念日」は一日中“春の雨”に降られての“記念日”でしたが、賑わったこの雨すらを楽しめることができ、“花時雨”の中で多くの乾杯をしていただけけましたが、この時季の“春の雨”は、実に様々な表現があり、古くより多くの俳人に愛されてきました。
また「徒然草」でも語られているように、何故か心が浮き立ち、人々は昔から雨の静音を聞きながら、しみじみと時の流れに身を任せ、春を待ち望んできた様子が伺えますね。http://www.kinkame.com/shiki.html
 
櫻しべ   降る観音の   千の御手   ―加藤三七子 
 
それでは、この週末はぼんやりとした“花時雨”との予報ですが、そんな“春の雨”で、地面が赤く染まる“櫻しべ降る”晩春を、どうかご一緒に過ごせますことと楽しみにお待ち申し上げております。
そして迎えます来週は、姉妹店『けんたうろす』の“開店八周年祭”にも、きっとお越しいただけますこととご来店心よりお待ち致しております。  
 
♪「由美25周年祭」にはありがとうございました。
♪4月17日・18日・19日姉妹店『けんたうろす』“開店八周年祭” 
www.yumi-ito.com <http://www.yumi-ito.com> info
 
♪『ロダン&カリエール展』at西洋美術館〜6月7日迄
http://www.mainichi.co.jp/event/rodin/05.html#001
 
♪山本音也新刊『四十一人の仇討ち』
小学館 &“花籠と時代袱紗展” at日本橋Hanabako
 
♪“春の色合い”『きたむら』
中央区銀座4-3-2 tel 3564-3640
http://www.gurupita.com/clients/0002109180/

 
 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.5‥『けんたうろす』“開店八周年祭”♪ 築地『さとう』最優秀賞“神戸牛”ステーキ♪ 満開の“枝垂れ桜”「平安神宮」♪ 春の魚彩『寿司幸本店』♪  
 

門をくぐった彼女たちは 
たちまち夕空にひろがっている 
紅の雲を 仰ぎ見ると 皆が一様に「あー」と、
感歎の声を放った ―谷崎潤一郎「細雪」より

 

暦では、まもなく“葭始めて生ず”「穀雨」初候を迎える頃となりましたが、春爛漫なこの週末はいかがお過ごしでしたか?
キリンズは、桜の咲く頃に冷え込む“花冷え”の京都へ、まだまだ美しく咲く誇る満開の“枝垂れ桜”を観に、「平安神宮」へと出かけた休日でした。
東京でも今年はこの“花冷え”のお陰で、早く開花した割りには長く咲き続けた“桜花”ですが、京都では、鴨川沿いの五条大橋から七条にかけては、花吹雪舞いながらも、まだ綺麗な花の雲が覆い、洛中・洛外ともに今が見頃で、琵琶湖疎水のインクラインから、池の畔、社寺の境内、参道などの至る所々が、薄紅色一色に染まっておりましたが、そんな“桜花”に混ざって、柳も鮮やかな新芽を息吹き、春の爽やかな風にそよいでおりました。
さて、冒頭の「細雪」にも登場する「平安神宮」の“枝垂れ桜”ですが、この桜の見事さは“紅八重枝垂れ桜”にあり、神苑の門を潜れば、頭上の“紅の雲”は「細雪」の文章のごとく、一瞬、息を飲むほどの美しさで、まさに京都の「府の花」に相応しい美を誇っていましたが、この「平安神宮」は、太極殿をはじめ平安京の雅を再現した鮮やかな朱塗りの建造物が建ち、神苑には、春の紅枝垂れ桜から、初夏は杜若・花菖蒲、また秋は紅葉と、冬の雪景色に至るまで四季折々の美しさを見せてくれて、平安遷都1200年を過ぎた現在も平安京の雅を伝えています。
http://www.kobemap.com/sakura/s_data/043.html
http://www.kintetsu.co.jp/spot/spot_info/spot0000336.html
ところで、この“枝垂れ桜”は、植物学上は“アズマヒガン・エドヒガン”と呼ばれる桜ですが、中でも枝が垂れるものが“枝垂れ桜”で、何故垂れるのかは、枝の成長が早すぎて、花の重さについて行けずに、“枝垂れて”しまうそうですが、この「平安神宮」の池泉回遊式庭園には、有名な八重咲きの“紅八重枝垂れ桜”に加え、“エドヒガン”と同じ白い色の“糸桜”や、紅色の濃い“紅枝垂れ桜”などの桜花が、今まさに桜花爛漫と妖艶な花姿で咲き乱れておりました。
 
糸桜    水にも地にも   枝を垂れ ―山口誓子
 
それでは、「平安神宮」の水面に花影を映した絢爛豪華な“糸桜”の完璧な美に魅せられ、心を洗われたキリンズですが、今週も『由美』&『けんたうろす』をどうかよろしくお願い致します。そして『けんたうろす』の「開店八周年祭」にも、きっとお越しいただけますこととご来店を心よりお待ち申し上げております。
 

 

 
♪4月17日〜19日『けんたうろす八周年祭』
 
♪琵琶湖疎水“インクライン”  
♪“紅八重枝垂れ桜”    
♪『平安神宮』の“紅枝垂れ桜”

 

 
♪築地『さとう』“神戸牛”最優秀賞
『さとう』中央区築地4-2-9 tel 3541-2929
 http://r.gnavi.co.jp/g014000/
 
♪銀座『寿司幸本店』中央区銀座6-3-8 tel 3571-1968
http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Tokyo/guide/0106/M0013000995.html
 
 




















 

キリンシスターズ グルメリンNo.6‥♪祇園の街中“京料理”『花郷』OPEN♪ 恵比寿ガーデンプレイス『吉祥』♪

 
残紅落ちて尽くして 始めて芳を吐く
佳名喚びて 百花の王と作す
競ひ誇る 天下無双の艶  
独り占む 人間第一の香   ―日皮休「牡丹」より
 

暦ではまもなく「穀雨」も“牡丹花咲く”末候を迎える頃となりましたが、黄金週間を間近に控えた今週は、いかがお過ごしのご予定ですか?

春の季節もいよいよこの「穀雨」の節気を最後とし、春の最後を飾る花としては「二十四番花信風」では、第一候の花に冒頭の詩のごとく華麗に“牡丹”が登場しますが、春の名残りの花が全て散った後に咲き始めるこの花は、“百花の王”と讃えられて、“天下無双”の艶やかさを誇り、まさに“この世で最も香しい花”に相応しい豪華さですね。

彼の李白も希代の美女・楊貴妃の美しさをこの“牡丹”に喩え、唐の詩人・白居易の長詩「牡丹芳 ぼたんのはな)」の一節に、都の長安の人々が“牡丹”に熱狂している様を詠んだ部分がありますが、日皮休のこの詩は、「百花王」「天下無双」「人間第一」と、最上級の形容を三つも重ねて詠まれ、ここまで誉められれば牡丹もさぞ大満足でしょうね。ただその後白居易は、李白が最上級の“牡丹”と讃えたこの楊貴妃の美貌を、傾国の兆しとし、唐が勢力を失った原因と嘆き「長恨歌」を作りました。

さて、「枕草子」に「白氏文集」として登場する白居易の詩は、「源氏物語」にも「長恨歌」が影響を及ぼし、平安文学に大きな影響を与えていますが、当時の平安貴族の間では、風諭詩よりもむしろ閑適詩・感傷詩が持て囃されていました。
また“牡丹”の別名“二十日草”でも多くの歌が詠まれ、この名は「詞花和歌集」1151年に藤原忠通が詠んだ「咲きしより 散りはつるまで見し程に 花のもとに 廿日(はつか)経にけり」に登場しますが、日本に於いての“二十日草”の名はこの詩に由来するそうですが、この詩自体は元来、白居易の詩
「牡丹芳」の焼き直しとも言われています。http://www.chitanet.or.jp/users/junji/kansi/shi2000-2.html
 
花開き 花落つ二十日 一城の人皆な 狂えるが若し ―白居易「「牡丹芳」より
 
それでは、“霜止み苗出ず”の春の温かい雨が降って、八十八夜を迎えますが、どうか今週はそんな咲き初めから散るまでが“二十日”の花、“牡丹”を愛でれるようなよき晩春のひとときをお過ごし下さいませ。
 
 
 
♪新規Open祇園『花郷』
京都市東山区祇園南側570番地235外 
tel 075-561-3311
 
 
♪『吉祥』恵比寿ガーデンプレイス店
http://r.gnavi.co.jp/g065303/
 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.7‥♪“全身映画人”古澤利夫さんの映画人生40年を祝う会” at帝国ホテル♪ “coming soon”映画「グッドナイト&グッドラック」♪  清水焼に映える“鮮やかな魚彩”寿し処『原だ』♪
 
きらきらと   八十八夜の   雨墓に   ―石田 波郷
暦では、まもなく「穀雨」も末候を迎える頃となり、今週末より“9連休”となるゴールデンウィークに入りますが、今年の“黄金週間”はいかがお過ごしのご予定ですか?
今年は、『由美』&『けんたうろす』共に、ゴールデンウィーク中の1日・2日は“暦どおり”に営業致しますので、どうか連休の谷間にご出社予定の方は、たまには静かな銀座へとお越しいただけますこととお待ち申し上げております。
さて、春の最後の節気の「穀雨」とは、稲や麦などの穀物の生長を助ける雨のことで、その雨が降る今日などは、まさに「穀雨」の真只中な感ですが、この節気の終り頃に、立春から数えて88日目の“八十八夜”(5月2日)を迎えます。

毎年、この「穀雨」のしとしとと降る雨は、やや気が重くなりがちで、でも、ひと雨が降る度に新緑の柔ら い緑は確実に育って行き、この雨が5月の緑を美しくするとともに、生まれたての若葉が、まるで私たちの気持ちを和らげて、潤いを与えてくれるかのようですが、そう想いながら、窓の外に雨垂れの向こうの緑を眺めてみると、今日の雨はそれほど悪くないように思えますね。

ところで、この恵みの時季に授けられた黄金のウィーク“黄金週間”の言葉の由来をご存知ですか?
「ゴールデンウィーク」は和製英語ですが、元は映画界からの言葉で、1948年の祝日法の施行以降、飛び石ながらも土日を加えれば、何日かの“連休”となったお陰で、この一週間の映画館の入場者数が著しく増加したことから、“最高にすばらしい週間”と云う意味を籠めて、1951年に当時、大映専務であった松山英夫氏が命名し、映画館経営者の間で使われ始めたのが、一般に普及したものだそうですが、ちなみにNHKでは、元々映画界の業界用語であった「ゴールデンウィーク」という言葉は、業界の宣伝になってしまうと云うことで、今でも“大型連休”という言い方に統一して使っています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%AF
その映画界から生まれた“黄金週間”前の24日にキリンズは、映画界に於いて40年間もの長きに渡り、輝かしい“黄金”の功積を残された“全身映画人”古澤利夫氏の「映画人生40年を祝う会」へと行き、古澤氏が手懸けた「スターウォーズ」や「タイタニック」などの数多くの洋画の大ヒット作や、学生時代に感動した「明日に向かって撃て」などの、懐かしい映画の数々のパネルが飾れらた会場に於いて、その多彩な人脈に触れ、スターウォーズのキャラクターが出迎える中で、賑やかなひとときを過ごし、古澤氏のハリウッド、そして日本に於ける“映画人生40年”の素晴らしい功績を祝うとともに、これから迎えます“黄金週間”には、きっと映画へと‥そんな想いに駆られたキリンズでした。
 
妻ふくれ   ふくれゴールデン   ウィーク過ぐ   ―草間時彦
 
それでは、連休初日は薄曇の中「青雨」との予想ですが、どうか今日明日と“黄金週間”前にも、きっとお逢い出来ますこととご来店を心よりお待ち致しております。
そして何もしなくても、青葉に降り注ぐ緑雨「翠雨」をそっと愉しめるような、よき“ゴールデンウィーク”をお迎え下さいませ。
 
 
♪coming soon『グッドナイト&グッドラック』
http://www.goodnight-movie.jp/
4月29日〜 
http://www.tohotheater.jp/theater/roppongi/index.html
 
♪“全身映画人”古澤利夫さんの映画人生40年を祝う会” at 帝国ホテル 24, April, 2006
     
森田芳光監督とキリンズ
     
 
 
♪帝国ホテルの絢爛豪華な兜
♪清水焼に映える“魚彩” 寿し処『原だ』
中央区銀座6-9-13 第1ポールスタービル2F
tel 3575-4007