No.34

キリンシスターズ グルメリン No.1‥“由美紫陽花まつり”♪ 『けんたうろす』6月のCocktail“ウエディングベル”♪ 夏河豚『そうかわ』♪ 本場“成都の四川料理『直城』♪
 
紫陽花剪るなほ美(は)しきものあらば剪る   ―津田清子
 
暦では“蟷螂生ず”「芒種」も初候間近となりましたが、やや湿っぽい天候のこの週末はいかがお過ごしですか?
『由美』では、この季節に相応しい催しとして、水無月8日・9日・10日の三日間は、冒頭の句のごとく“美(は)しき紫陽花”を“剪り”、そして華やかに飾る『紫陽花まつり』を開催させていただくこととなりましたので、今号に於いては、そんな「紫陽花」の名の由来などをちょっぴりとご紹介させていただきますね。
「紫陽花」は、ユキノシタ科アジサイ属に属す落葉低木ですが、古くより、梅雨時に咲き、雨に似合う花として、多くの詩や句に詠まれてきました。
また各地の名刹を飾る花としても有名で、この季節は鎌倉や奈良の古都を華麗に彩り、雨に濡れた初夏の優雅さを、その色合いによっていっそう引き立ててきました。
さて、「紫陽花」のその名は、元は漢名で、中国の唐の時代の詩人・白楽天の「紫陽花詩」の中からの由来とされていますが、それは、白楽天が、江州の招賢寺で見惚れた“紫色の美しい花”を
―与君名作紫陽花(君がために名づけて紫陽花となさむ)と詠み、また「白子文集」にも、下記のような「紫陽花詩」があり、
―招賢寺に山花一樹あり、名を知る人無し。  色紫にして 気香しく 芳麗にして 愛すべく 頗る仙物の類す。 よって紫陽花を以ってこれに名づく。
と、以上の詩から「紫陽花」の名が生まれたそうです。
そんな「紫陽花」ですが、日本に於いて最初に名づけたのは、平安時代の源順(みなもとのしだがう)で、白楽天の「紫陽花」を“アジサイ”と思い込んで、自著「倭名類聚抄」に“「白子文集律詩」に云ふ 紫陽花 和名安豆佐為”と書き、またその後、貝原益軒も「大和本草」で、「紫陽花」と書いため、こうしてこの名が定着したようです。
また「紫陽花」は、別名“七変化”“大額草”“オタクサ”とも呼ばれ、俳諧では“てまりばな”“四葩”“山紫陽花”とともに、夏の季語となりました。
そして花の色が変化する様から、花言葉としては“移り気”“浮気”を表しますが、実は、“色”によっても様々で、紫陽花の“青”は“忍耐強い愛”で、また“桃色”は、“元気な女性”、さらには、「萼紫陽花」は“謙虚”が、花言葉です。
http://members.jcom.home.ne.jp/tink/botan/flower1/hana.htm
 
紫陽花の八重咲くごとく八つ代にをいませ我が背子見つつ偲はむ ―橘諸兄
 
それでは、“紫陽花の花が八重に咲くように”いつまでもこの世の繁栄を祈りつつ、今宵も“元気に”あなた様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
 
♪“単衣”のキリンズ
 
♪6月1日“お洒落日” 由美PLATINUM LOUNGE”
 
♪『けんたうろす』6月のCocktail“ウエディングベル”
Vodla, Mangoyan Yoguito, Fresh Orange, Fresh Lemon.
 
♪『そうかわ』 宗川照明ご主人&女将の明美さん
夏河豚と旬の魚彩 日本料理『そうかわ』
中央区銀座8-4-先 銀座ナイン二号館B1 tel 03-3571-6944
 
♪本場 “成都の四川料理” 高輪『直城』
♪『直城』 
港区高輪3-3-8 アニヴィール高輪1F
tel 03-5798-3255
 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.2‥『由美』“紫陽花まつり”♪ 義経伝説・牛若丸の里“新緑萌ゆる”『鞍馬寺』♪ NANIWAEN8♪ 『さかもと未明』友情出演“劇団浪漫狂”公演♪
 
遮那王が 背くらべ石を 山に見て わが心なほ 明日を待つかな―与謝野 寛
 
暦では、芒(のぎ)ある穀類、稼種する時也の「芒種」初候を迎えましたが、梅雨前の蒸し暑い最中のこんな日は、いかがお過ごしですか?
キリンズの先週末は、新緑眩ゆい「鞍馬山」へと向かい、義経公・牛若丸伝説の里『鞍馬寺』へと行って参りました。
『鞍馬寺』は、貴船川の対岸の鞍馬山山頂に位置し、幼少の義経が「遮那王」の名で10年の歳月を過ごした里としてあまりにも有名ですが、元は770年に京都の北の守護神「毘沙門天」を祀ったのが始まりとされています
この「鞍馬山」は、またの名を“暗魔”と、当て字で呼ばれることもあり、それは昼でも杉木立に埋もれる山の“暗さ”と、さらにはこの鬱蒼と茂る山を支配するのが、天狗に姿を変えた「護摩魔王」であることにより、そのことから“魔王に支配される暗い森”と云う意味で、“暗魔”などと書きあらわされる由縁となり、そして約650万年まえに、金星から降臨したと云う「護摩魔王伝説」が生まれました。
http://www.linkclub.or.jp/~mcyy/kyo/kurama/01.html
また『鞍馬寺』は魔界のうえ、“霊気発祥の地”としも有名で、それは、ご本尊「尊天」の活力が、この山には満ち溢れていて、さらには、“宇宙の大霊であり大光明、大活動体”である鞍馬山の波動やエネルギーを、全ての人々に与える霊山としても名を馳せています
そしてその「尊天」の宇宙生命や宇宙エネルギーは、愛と光と力となって現れ、
愛を月輪の精霊―「千手観世音菩薩」光を太陽の精霊―「毘沙門天」 力を大地の霊王―「護法魔王尊」の姿で表し、この三身を一体として「尊天」と称します
「鞍馬山」信仰は、“月のように美しく 太陽のように暖かく 大地のように力強く”と祈り、「全ては尊天にてまします」と唱えるそうで、それによってこの太古よりの「尊天」の霊気を授かり
―“非行悪言を慎み、己を完成する。真実誠意を以って、世に尽くす人となる。 尊天より御力を戴きて、強き信念に生きる”―と言う「信仰三カ条」が指針となり、世界中が明るく豊かになることを理想とする信仰が生まれました。
http://www.alpwork.co.jp/kurama.htm
 
  何となく 君にまたるる ここちして いでし花野の 夕月夜かな ―与謝野晶子
 
それでは、悲運の義経公へ思いを馳せ、その霊山「鞍馬山」にて、地球に縁の深い月と太陽エネルギーを一身に浴び、山頂“奥の院”「魔王殿」へとお参り致しましたキリンズを今週もよろしくお願い致します。
そして『由美紫陽花まつり』へも、きっとお越しいただけますこととご来店心よりお待ち申し上げております。
 
♪芒種のキリンズ
♪6月8日・9日10日“由美紫陽花まつり”
 
♪朱も鮮やかな『鞍馬寺』仁王門 &“大杉社”願掛け杉 & 『由岐神社』
♪『義経堂』
   
♪奥の院『魔王殿』 & 義経公“背比べ石” & 与謝野晶子『冬栢亭』
 
♪お好み焼き&鉄板焼き『NANIWAEN8』
♪『NANIWAEN8』中央区銀座8-8-11 博品館bld.6F tel 03-3569-7280
http://www.naniwaen.com
 
♪さかもと未明 友情出演“劇団浪漫狂”公演 at 博品館劇場
 
 
 
 




















 

キリンシスターズ グルメリンNo.3‥入梅前の祭典“由美紫陽花まつり”♪ SOTOKOTO7月号“Lohas大図鑑”♪ “伊集院 静先生の表紙”BRIO7月号♪ 『源 吉兆庵』“紫陽花”&6月の生誕記念菓子“小泉八雲ごのみ”♪ 『MONDE BAR』アトレ品川店♪ “鮪づくし”寿し処『原だ』♪

 
降る雨や  耳も酸うなる   梅の雨  ―芭蕉
 
暦では、“腐草蛍となる”「芒種」も次候となり、まもなく“梅雨入り”を迎えますが、湿っぽい雨風の吹く週末は、いかがお過ごしですか?

この週末は、全国的に雨模様との予想ですが、こんな雨が降り続く日は、冒頭の芭蕉のごとく“梅の雨”を憂いでみたくなりますね。

さて、芭蕉の句のこの“梅の雨”「梅雨」は、昔は“五月雨”と書き、“さみだれ”とか“さつきあめ”とか呼ばれていました。
それは室町時代の本に“梅の雨”の言葉がよく登場することに由来しますが、それが「梅雨」と使われるようになったのは江戸時代からと言われています。

「梅雨」の語源は、元は中国から渡来した言葉で、“梅の実の熟する頃の雨”と云う意味や、または“黴の生えやすい時期の雨”で「黴雨(ばいう)」と云う説など様々ですが、そんな中で同じ“ばい”でも、語源が綺麗で季節にあった“梅”の字を選び、「梅雨」になったと云われています。

その「梅雨」が、日本に伝わったのは平安時代からとされ、「和漢朗詠集」に、唐の李嘉祐の詩 ―
“千峰の鳥路は梅雨を含めり 五月の蝉の声は 麦秋を送る”と記載されており、また後の「日本歳時記」には―“此の月淫雨ふるこれを梅雨(つゆ)と名づく”と書かれ、そのことから“つゆ”と呼ばれるようになり、その他“露”や“漬ゆ”と関連付ける説も生まれ、「梅雨」の語源とされました。(ひととき 6月号 「梅雨という言葉をめぐって」より)
http://gogen-allguide.com/tu/tsuyu.html
ところで、冒頭の芭蕉に戻りますが、芭蕉は、別の句に於いては、”五月雨”を憂いでばかりではなく、“五月雨”で始まる句を何と13句も詠み、“五月雨”で水嵩が増し、桶が溢れる様や、また月が隠れるその情景などを、臨場感豊かに表し、そんな中でも有名な ―“五月雨を あつめて早し 最上川”に於いては、濁流渦巻く最上川の様子を力強く詠みこみ、このことから、芭蕉ほど“五月雨”の表現の上手い詩人はいないと云われてきました。
五月雨や   御物遠や    月の顔   ―芭蕉

それでは、月明かりが雲に覆われ“梅の雨”降りしきる“水の月”水無月も、まもなく半ばとなります。
どうか“五月雨”降り続くこんな週末ですが、今宵も『由美』&『けんたうろす』をよろしくお願い致します。

 
♪“紫陽花まつり”
♪由美“PLATINUM
   
 
♪SOTOKOTO 7月号“Lohas大図鑑”
http://www.sotokoto.net/top.html
♪BRIO 7月号 “伊集院 静先生の表紙”
http://www.ijuin-shizuka.com/
 
♪『源 吉兆庵』 
6月の生誕記念菓子“小泉八雲ごのみ”& “紫陽花”
http://www.kitchoan.co.jp/
 
♪『MONDE BAR』アトレ品川店
♪『MONDE BAR』アトレ品川店
http://www.atre.co.jp/shinagawa
 
 
♪“鮪づくし” 寿し処『原だ』 原田泰明店主
  中央区銀座6-9-13  第1ポールスタービル2F tel 03-3575-4007
 
 
♪越後『叶家』 新潟を楽しむ集い“麒麟山”
http://gnavi.co.jp/kanouya/
http://www.kirinzan.co.jp
越後『叶家』築地店 中央区築地3-12-5 築地小山ビルB1 tel 3541-7578
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.4‥“源氏物語のまち” 宇治『三室戸寺』30種・1万株の“紫陽花”♪ 夏バテ予防“医食同源” 薬膳中華『Xing-Fu』♪ “初夏の彩り” 日本料理『福樹』♪
 
あぢさゐの   色をあつめて   虚空とす   ―岡井省二
 
暦では、「芒種」も“梅の実黄ばむ”末候を迎える頃となり、“梅雨入り”したばかりの関東ですが、昨日13日は“入梅”後にもかかわらず、梅雨前線が日本の南に下がり、各地では青空の広がる蒸し暑い一日でしたね。
なんでも、今年の「梅雨」は“空梅雨”との予想のようですが、春先からの少雨に加え、今後も1週間纏まった雨は見込めないとの予報で、早くも西日本などでは、渇水への懸念も出ているようです。
http://www.asahi.com/national/update/0613/TKY200506130523.html
さて、キリンズの先週末は、そんな“空梅雨”の最中、幻のアジサイ「シチダンカ(七段花)」を求めて
“源氏物語のまち”宇治『三室戸寺』へと参り、艶やかに咲く30種・1万株の“紫陽花”を眺めて参りました。
この『三室戸寺』とは、明星山と号する修験宗のお寺で、元は天台宗寺門派(三井寺)に属し、770年〜781年に光仁天皇の勅願によって創建されたと伝えられている古刹で、三室戸寺の奥、岩淵より発見された千手観音菩薩をご本尊として祀っています。
その後中世以降は、西国三十三所巡礼の人気に伴い、第十番札所として庶民の参詣で賑わうようになり、5千坪を誇る大庭園は、枯山水・池泉・広庭からなり、5月のツツジ(二万株)、6月のアジサイ(一万株)、7月の蓮や、または秋の紅葉などと、四季を通じて美しい花模様を楽しめるお寺としても有名です。
http://www.mimurotoji.com/infor.html
また『三室戸寺』には、宇治十帖古跡の「浮舟之古跡碑」や、「宝勝牛」と言う“牛の像”も祀られており、この宝勝牛が加えている“牛玉の観音様”に触れると、勝運に恵まれるという伝説もあり、勝運祈願には最適のようですね
そんな由来の『三室戸寺』ですが、キリンズが探した“幻のアジサイ”八重咲きの「シチダンカ」は、“辛抱強い愛”と“元気な女性”の花言葉どおりに、その花弁に一滴の雫を垂らし、素朴な茶花の雰囲気をもって、『三室戸寺』の庭園に、ひっそりと咲いておりました。
 
   紫陽花の まだととのはぬ うてなに 花の紫の 色立ちにけり ―釈 超空
 
それでは、遥か古えの“源氏物語のまち”宇治にて、与謝野晶子の「宇治十帖歌碑」を眺め、悲恋の「浮舟」の物語に想いを馳せ、古刹『三室戸寺』にて、紫陽花の幽玄な雰囲気に浸り、よりいっそう“元気な女性”となりましたキリンズを今週もよろしくお願い致します。
そして『由美』にても、“可憐で美しい花”たちの花模様を愉しんでいただけますこととご来店を心よりお待ち申し上げております。
 
♪“紫陽花色”のキリンズ
♪宇治『三室戸寺』 1万株の“紫陽花庭園” http://www.mimurotoji.com/infor.html
♪岡井省二の句碑 & 石庭“枯山水”と本堂
♪西国観音零場十番『三室戸寺』山門 & “勝運祈願”『宝勝牛』
 
♪薬膳・薬種『Xing-Fu(シンフウ)』 
“25年&20年&15年”貯蔵の『紹興酒』
♪“25年”紹興酒
   
♪“医食同源”薬膳中華『Xing-fu(シンフウ)』
中央区銀座6-9-9 かねまつビル6F tel 03-3289-4245 http://www.xingfu.co.jp
 
♪“初夏の彩り”日本料理『福樹』
♪『福樹』中央区銀座8-8-19 伊勢由ビル5F
tel 03-3571-8596
 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.5‥名峰“麒麟山”の自然の恵み『麒麟山酒造』♪ 麒麟山“狐火伝説”♪ 『越後・叶家』新潟を楽しむ集い“麒麟山蔵元と共に”♪ “旬の魚”すし処『きたむら』♪
 

をりをりに 明るみ見する 初夏の曇り日 の原はそこひ 光れり ―若山牧水

 

暦では、まもなく「夏至」を迎える頃となりましたが、梅雨の合間の“初夏の雲り日”はいかがお過ごしですか?
キリンズの今週は『越後・叶家』築地店にて、名峰「麒麟山」の豊かな自然の恩恵から生まれた『麒麟山酒造』主催の新潟を楽しむ集い・“麒麟山蔵元と共に”へと参りました。http://gnavi.co.jp/kanouya/  http://www.kirinzan.co.jp
この銘酒『麒麟山』の里新潟県阿賀町は、新潟市から東へ50km福島県と接する山間の町で、中央に阿賀野川と常浪川が流れ、その合流点に屹立する嶮阻な岩山「麒麟山」が町のシンボルとして聳え、四季の変化の美しい町です。
とくに冬季の2m以上にも上る積雪が空気の汚れを浄化し、さらには阿賀野川と常浪川から流れる清流は、御神楽岳のぶな林から流れ落ち、この自然の恵みから“淡麗辛口”の酒造りに最も適した環境の町となりました。
名酒『麒麟山』は、そんな豊かな自然の恩恵を存分に受けて、さらにはたたわわに実った奥阿賀の米を、森が育む清冽な水で仕込み、こうして“すべては美酒を醸すために”だけ造られました。
ところで名峰「麒麟山」は、“狐火”の発生が世界一と云われ、その昔、狐が棲んでいたとの伝説や、狐に纏わる多くの言い伝えが存在し、今でも稲荷信仰としてその影を残しています。
中でも“狐火”は、「麒麟山」に棲む“狐の嫁入り”するときの灯りとされ、この“狐火”に肖り、昔から婚礼は夜に行われ、また提灯を下げて嫁入り行列を行っていたことから、「麒麟山」の“狐火”は、「狐の嫁入り行列」と呼ばれるようになり、またこれが多く見られた年は豊作となるため、縁起が良いと語り継がれてきました。
毎年5月3日に、麒麟山山頂の金上稲荷神社の祭礼に合わせて行われる「狐の嫁入り行列」は、当初はこうした伝説と地元の婚礼の習慣に基づいたものを、それを現代風にアレンジし、“狐メイク”の人々が練り歩く幻想的なイベントとして復活させ、地域の活性化を目指して生まれ変わりました。
そしてその後、闇に仄かに浮かび上がる“狐の花嫁行列”の幽玄たる美しさが、全国でも評判となり、今では、5月3日は町中が狐のメイクをした人々で溢れ、数々の観光客で賑わうようになりました。http://www.suntory.co.jp/sfnd/chiikibunka/chubu0021.html
 
 ―先提灯に後提灯 ぶらりぶらぶら 長き尾の 引きもちぎらず うち続く
   嫁御は籠の うら若き かづき帽子や 白装束 同じ尻尾の長々と
   長道道中の半ばより 晴れたる 日よりの村時雨 降るかと思えば 照りわたり
   照るかと思えば バラバラバラ
   実にもオキツの 嫁入り日和 程なく祠へ着きにけり
   いはねど知るき コンコンの あな目出度しと祝ふらむ ―葛原勾当作曲「狐の嫁入り」
   http://members.jcom.home.ne.jp/wj2m-nrmt/page58.htm
 
それでは、季節は“陽熟至極しまた、日の長きのいたりなるを以って也”の「夏至」です。
どうかこの週末は、“淡麗辛口”の『麒麟山』を味わいながら、雨に似合う紫陽花や花菖蒲などの花々を愛でれるような良き休日をお過ごし下さいませ。
 
 
♪「夏至」を迎えるキリンズ

 

♪『麒麟山酒造』 四色の“きりんざん”
http://www.kirinzan.co.jp
 
♪『越後・叶家』築地店
♪『麒麟山酒造』 斎藤俊太郎氏とキリンズ http://www.kirinzan.co.jp
♪『越後・叶家』築地店 中央区築地3-12-5  築地小山ビルB1 tel 03-3541-7578
http://gnavi.co.jp/kanouya/
 
♪“旬の魚” すし処『きたむら』 中央区銀座4-3-2 橋ビルB1 tel 03-3564-3640
http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Tokyo/guide/0106/U0002109180.html
 
 




















 

キリンシスターズ グルメリンNo.6‥Dom Perignon“エノテーク”♪ 『STAR WARS』エピソード3“シスの復讐”♪ 昌子 in沖縄“真栄田岬”でのダイビング♪ 天然うなぎと鱧“夏の魚彩”『福治』♪

 
夏至今日と   思ひつつ書を   閉ぢにけり  ―高浜虚子
 
暦では、二十四節気のひとつ「夏至」を迎え、いよいよ本格的な夏が始まりましたが、一年のうちで最も昼が長く、夜の短い日と云われる今日は、いかがお過ごしですか?
この「夏至」の“昼の長さ”は、太陽が最も北(北回帰線の真上)に来るために起こる現象で、「冬至」に比べると、昼間の時間差は4時間50分も長いようですが、実際にはこの時期は、梅雨の真っ只中ですから、果たして今宵は“昼の長さ”を感じることができるのでしょうか・・・?
せめてこのまま夕暮れまで晴れ渡り、日照時間の多い「夏至」であって欲しいものですね。

さて、古来日本では、天照大神は太陽の化身と位置づけられ、各地の古代遺跡や書籍などからも、その信仰を垣間見ることができますが、「夏至」の言葉が入ってきたのは、中世に入り中国から二十四節気とともに渡って来たと云われています。
その後、日本各地では、太陽の生命力を得るために、「夏至」を祝うお祭りが開かれるようになり、また最近では“電気を消してスローな夜を”というタイトルで、100万人のキャンドルナイトhttp://www.candle-night.org/ の呼びかけや、北欧・フィンランドで行われている「夏至祭」にちなみ、日本に於いても、夏の到来を祝い、また地域の特色を生かした「夏至祭」のイベントが多く行われうるようになりました。

中でも鳥取県の名峰・大山山麓「大山王国」では、“夕暮れの大山の湖畔に集う音楽の祭典”と題した「夏至祭」が行われたりhttp://www.daisenking.net/ 、また札幌近郊の街・当別町では、1984年よりスウェーデンとの国際交流から、スウェーデンの「夏至祭」を再現したイベントが行われるようになり、それは同時期に開催される「さっぽろライラックまつり」や「YOSAKOIソーラン」、北海道神宮祭の「札幌まつり」と共に賑わいはじめて、このような背景から、札幌の人々も北欧同様に、長い冬から解き放たれた喜びを、踊りや祭りで表す「夏至祭」を行うようになりました。 http://www.welcome.city.sapporo.jp/feature/03_06/sumsol_2.html
その他の地域では、“竜宮の入り口”と親しまれている伊勢「二見ヶ浦」に於いての、「夏至」の時期だけの特別な光景“夫婦岩の間から昇る朝日”や、また「小豆島」零場一番札所・洞雲山にての、「夏至」のほんの数日間(午後3時過ぎの僅か5分間のみ)だけ現れると云う“光と影のコントラスト”「夏至観音」の出現など、各地域では、このように「夏至」にしか見られない“神秘的な自然現象”にあやかった伝説を信じ、またそれらを天照大神の“思し召し”と祀るようになりました。
http://iroha-japan.net/iroha/A04_24sekki/06_geshi.html
http://www.shikoku-np.co.jp/news/locality/200506/20050609000314.htm
それでは、一年で一番昼の時間が長い日「夏至」です。
どうか今週は、太陽の化身「天照大神」の恩恵に感謝し、各地にまつわる「夏至」のみの“神秘的な自然現象”を愉しめるような良き一週間をお過ごし下さいませ。
 
 
♪夏至のキリンズ
♪Dom Perignon“エノテーク”
 
♪STAR WARS“エピソード3”http://www.starwarsjapan.com/
 
♪昌子 in沖縄 “Deep bule”な真栄田岬
♪“南の島”沖縄海底に棲む様々な生物
     
♪昌子さん at『スイミー』 沖縄県那覇市若狭3-5-7・1F tel 098-861-7271
 
♪天然うなぎと鱧&手打ち蕎麦 “夏の魚彩”『福治』
 
中央区銀座5-11-13  幸田ビル3F tel 03-5148-2922
http://r.gnavi.co.jp/g997500/
 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.7‥“森伊蔵”極上酒 薩摩料理『島津亭』♪ “中性脂肪が気になる方に”『イマーク』誕生 by ニッスイ♪ 祝70周年“Tigers”串一『和蘭屋』♪
 
靄こめて   遠森かくす    靫草     ―富安風生
 
暦では、“乃東枯る”「夏至」初候を迎えましたが、梅雨“ひとやすみ”のこの週末はいかが過ごしですか?
この季節の移り変わりを表す二十四節気・七十二候の「夏至」初候は、“乃東枯(だいとうかるる)”と、草木いづれも繁茂する中で、“乃東”=「夏枯草」のみが、枯れていく時節を表現していますが、「夏枯草」とは、実は、冒頭の句に詠われている“靫草(ウツボグサ)”の漢方名で、日当たりの良い山野の草地に多く見られる多年草のことです。
この「夏枯草」の特徴は、穂のような紫色の唇型の花を群れ咲かせ、花が終わると花穂(かすい)が茶色く枯れたようになるため、“カゴソウ”と云われますが、今の時季は、まだ咲き始めたばかりで、また、別名の“靫草(ウツボグサ)”の名の由来は、茎が中空で、花穂の形が弓矢を入れる“靫”と云う道具に似ていることから、そう名づけられました。

その他、英語名にいたっては、“Self Heal(万能薬)”との名で呼ばれ、それぐらい“効き目”のある“薬草”ですが、その薬効と用い方は、枯れた穂を乾燥させ、消炎性の利尿剤として、腎臓炎や膀胱炎などに用いたり、また暑気払いにと、この「夏枯草」を刻み、お茶代わりにも飲用されてきたようです。(毎日新聞  6月21日朝刊 “余禄”より)

ところで、古典では、歌人として名高い「西行法師」の「西行戻り橋」と言う話に、「夏枯草」は登場しますが、それは“冬ぼきの夏枯草(麦)刈り”としてで、どうやら“靫草”とは違うもののようですね。

鳶の輪の   高さに夏至   きておりぬ   ―永田耕一郎
それでは、この週末の「梅雨の晴れ間」には、そんな咲き出したばかりの初々しい「夏枯草」に出会えることとお祈り申し上げます。
そしてその小さな紫色の花が“花穂を囲むように咲く”可憐な花姿を愛でられるような良き週末をお迎え下さいませ。
 
 
♪“夏枯草”のようなキリンズ
♪『森伊蔵』“極上の一滴” http://www.moriizou.jp/
 
♪『島津亭』“若女将”
♪『島津亭』大村 芳“若女将”とキリンズ
 
♪“夏のコース”
 
♪『島津亭』中央区銀座6-4-8 ニューギンザビル3号館4F tel 03-3574-7839
http://r.gnavi.co.jp/g229300
 
 
♪“祝70周年”Tigers 串一『和蘭屋』
中央区銀座7-7-16 西七番館ビル2F tel 03-3574-1724
 
♪“中性脂肪が気になる方に” 『イマーク』誕生 
*飲んで二ヶ月、数値に驚く『イマーク』。
気になる中性脂肪にEPA・DHA、ニッスイから

http://www.nissui.co.jp/product/imaq/order.html (通信販売のみ)
0120-888-957(月〜金 9:00〜18:00) 03-5864-5285(24時間受付)
uminogenkiclub@lifemin.co.jp




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.8‥“ねねの道”高台寺『和久傳』♪ 神野美伽“リサイタル2005”♪ メルシャン軽井沢からShingle Malt Wisky“春夏”『蔦蔵』♪ 割烹『須藤』♪
 
五月雨の 沢辺のまこも 水越えて いずれあやめと 引き添わすらむ ―源平盛衰記
 
暦では、“菖蒲花咲く”「夏至」次候となり、“五月雨”もひと休みし、今週は連日30度を越す真夏日が続きそうな気配ですが、寝苦しい暑さで迎えたこんな朝はいかがお過ごしですか?
この時季の花としては、冒頭の句のごとく、雨に似合う「あやめ」や紫陽花が、艶やかに咲いていますが、昔の日本人は、アヤメ属の花々の総てを「あやめ」と称していたようで、その例としては、似ていて甲乙つけがたい美しさの譬えに「いずれアヤメかカキツバタ」と言い表します。
冒頭の和歌は、源 頼政が鵺と云う怪物を退治した褒美に、数人の官女の中から“菖蒲前(あやめまえ)”と云う美しい女性を嫁に賜るとき、ふと困惑して詠まれたものと伝えられています。

さて、万葉の時代から「あやめ」の“濃紫(こむらさき)色”は高貴な色として、人々に好まれてきましたが、古来日本では、「花菖蒲」より「杜若(カキツバタ)」の方がより愛され、万葉集にも「杜若」を詠んだ歌は7首登場します。
また有名なものとしては、「杜若」と云えば、在原業平の歌で「古今和歌集」の中の・・・

―から衣
  きつつ馴れにし
  つましあれば
  はるばる来ぬる
  たびをしぞ思ふ

と、“かきつばた”の五文字を、五七五七七の頭に一文字ずつ置いて詠む「折句」と言う手法の歌が思い出されますが、この歌は、まるで「杜若」が初夏に涼やかな花をつけ、そよ風に揺れる光景が、目の前に浮かぶがごとくですね。
しかし、やがてアヤメ科の人気は「杜若」から、武家社会の台頭とともに“尚武”に通じる「菖蒲」へと変わり、その後、江戸時代にはますます「菖蒲」人気が高まって、葛飾北斎などの浮世絵にも多く描かれるようになりました。
ところで、「杜若」「花菖蒲」「アヤメ」の違いをご存知ですか?
「杜若」は、池や川辺の湿地に生え、青紫や紫、白や絞りなどの花をつけ、花弁は網目なく、真ん中が真っ白な花を咲かせます。
次に「アヤメ」は、乾いた土に育ち、紫や稀に白の花をつけ、特徴としては外側の花弁に黄色の模様があり、網目模様の花を咲かせます。
そして「花菖蒲」は、湿地に育ち、赤紫・紫・絞り覆輪など微妙な色合いの花を咲かせ、またその種は、日本の野生種ノハナショウブから作られた園芸種で、江戸系、肥後系、伊勢系など実に500種以上にものぼる日本特産の花です。
http://kyoto.jr-central.co.jp/kyoto.nsf/special/sp_14_2
今週はそんな「あやめ」に纏わる話を調べてみましたが、どうか『由美』でも“菖蒲花咲く”頃です。
きっと水無月終わらぬうちに、またお逢いできますことと楽しみにお待ち申し上げております。
 
♪“花菖蒲咲く”キリンズ
 
 
♪“ねねの道” 高台寺『和久傳』
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『八海山』大吟醸 & 『シャトー・メルシャン』甲州“きいろ香”
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