No.32

キリンシスターズ グルメリン No.1‥『由美開店24周年』“春祭り”♪ 晴れ渡った空と『東京読売CG』♪ 経堂 寿司処『寿矢』♪ “祝10周年”焼肉割烹『松阪』銀座店♪
 
 春雨は いたくな降りそ 桜花 いまだ見なくに 散らまく惜しも ―万葉集
 
暦では“燕来たる”「清明」を迎え、激しく降る雨音で目覚めた今朝でしたが、まだ咲き始めの「桜花」は、昨夜からの春雨に“散る”心配もなく眠れましたね。
本当に桜の季節には、実に様々なことが想い出されますが、『由美』では、そんな桜花爛漫の咲き誇るこの美しき4月に、間もなく開店24周年を迎えることとなりましたので、ここにご案内させていただきます。
さて、今年の「花見」は、「清明」初候の今週が、最も優美に夜桜が映える宵となりそうですが、この「花見」とは、いったいいつ頃からの風習なのでしょうか?
日本には「古事記」「日本書紀」の時代の遥か古えより、山の神様である「サ神様」を祀っていた歴史がありますが、この「サ神様」とは、古代民族が最も尊敬していた神様で、“座る”ことを意味する“しゃがむ”は、“サ拝む”が、“しゃが拝む”となり、つまり「サ神」を拝むことと関係があります。
また「サ神」は、普段は山の頂上に棲んでいて、簡単には近寄れなかったことから“サカイ(境)”と云う言葉も生まれ、その他では、お供えものは、“サケ(酒)”で、「サ神」に山からいただく月のことを“サツキ(皐月)”と呼び、さらには“サクラ(桜)”の呼び名も、「サ神」の“サ”と、“クラ”は神霊が鎮まる“座”を意味し、そこから、“桜”となり、つまり「サ神様」の依る“サクラ”の下で、“サケ”“サカナ”を“ササゲル”と云われました。
http://homepage2.nifty.com/masa555satou/m1sakura.htm
このように「サ神様」は、春になると人里で“一番美しく咲いている桜の木の下に降りる”と云われ、「サ神様」が居る“サクラ”の木の下で、その「サ神様」のお下がりの“サケ”や“サカナ”をいただくことは、昔から神様に対する神聖な行事で、それが後の「花見」の由来となり、赤・白・緑の花見団子も生まれました。
http://www.uny.co.jp/syunsaituusin/saijiki/3gatu/3gatu_m.htm
その後、幾年の歳月を経て、奈良時代は一時、唐から伝来した“梅”が「花見」の主役となりましたが、平安貴族の時代に入ると、再び“桜”が主役に返り咲き、貴族や上流階級の人々に限られた風流な催しとなりました。
それがやがて、江戸時代に入り、だんだんと庶民の楽しみへと変わり「花見」の前日から、お弁当の準備や、来ていく服装を選んだりと、一大行事となりました。
そんな「花見」を通じて、このように悠久の昔からの人々の工夫や心の豊かさを知り、その心が、“日本の良き愉しみ”として、こうして現代まで受け継がれているのは、なんと素晴らしいことでしょうか・・・
それでは、“万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也”と百花繚乱の卯月です。
今週は『由美』でも「花見」を楽しみつつ、『由美開店24周年祭』“春祭り”へと、きっとお越しいただけますこととお待ち申し上げております。
 
 
♪由美開店24周年“春祭り”ご案内
 
♪“清明”を迎えたキリンズ
 
♪『東京読売CG』“名物18番ホール”
♪『東京読売GC』 at 3, April, 05
 
♪経堂美登利寿司『寿矢』
♪『寿矢』 
細野寿矢ご主人(右)
世田谷区宮坂3-12-19 tel 03-3439-1408 (月休)
http://gourmet.livedoor.com/item/100/i21289917/
 
 
♪“祝10周年” 松阪牛 焼肉割烹『松阪』銀座店
 
♪『松阪』銀座店 
中央区銀座5-10-13 東洋精米機ビルB2F
tel 03-3572-2055
http://r.gnavi.co.jp/g486000/
 
 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.2‥“開店24周年祭”『由美春祭り』♪ 古川展生『J.S.Bach』♪ 伊集院 静“立教大学HP”エッセイ♪&“新社会人へ”『生きる力をくれたまえ』♪ 憩いのひととき『MONDE BAR』♪ “Franco-Japonais”『Hotel de Mikuni』♪
 
   声よくば   謡はうものを   桜散る  ―芭蕉
 
爛漫と咲き誇る美しい桜のもと、『由美』は開店二十四年目の“春”を迎えました。
思い起こせば、『由美』での23年間は、静かに佇む桜の木の下で、“桜に泣き”“桜に笑う”様々な出来事が思い出されますが、そんな中で、楽しい想い出の多い、幸せなひとときを、ご一緒に過ごせましたことと心より感謝申し上げます。
本当に、こうしている今でも毎日が新しい出逢いと、感謝と感激の日々ですが、でももし『由美』の開店が、“春”ではななかったら?・・・・
また“春”に“桜”が咲いてなければ?・・・・
恐らくこんなにも感極まる昂ぶりもなく、ややあっさりとした幸福感のみに酔いしれていたことでしょうね・・・
それほどに数多い“春”の花の中でも、“桜”ほど人々の心に響く花もなく、この花は古えより、神と崇められ、また和歌に詠われ、さらには若さや青春の儚さから、老いの哀しみまでを、一本の“桜”により表現されてきました。
ただその命は短く、ほんの一瞬にして、一斉に咲き誇り、一斉に散って行く“桜”ですが、美しく舞い散る花びらにも独持の美学が存在し、“散る桜”は、華やいだ宴の後の寂しさや侘しさを彷彿させ、その姿は“もののあわれ”となり、古えから平安貴族に愛されました
以後、“散る花”は、「武士道は死ぬことと見つけたり」と、武士の美学となり、名誉第一に生きた武士にとっては「命を惜しまず名を惜しめ」と、潔く死を迎えるその生き様が、“散る桜”と重ね合わされ、江戸時代に入ると、有名な芝居の文句にも「花は桜木、人は武士」と詠われました。
このように“桜”は、若さを失くした自身との重ね合わせや、過ぎ行く時の無情さ、そして無常なるもの、儚いもの、華やいだ後の侘しさ、さらには若くして散り行く命など、実に様々な想いを表し、今尚、輝きを失うことなく、いつの時代も変わることなく咲き続けています。
http://www.citydo.com/sakura/episode/index3.html
 
   木のもとに   汁も膾も   桜かな ―芭蕉
 
今週は、何から何まで、そして何もかも、あたり一面“桜”一色です。
どうか『由美開店24周年祭』には、満開の桜の木のもとで、芭蕉のごとく、ひらひらと舞い散る桜の花びらを杯に浮かべながら、ささやかな乾杯をしていただけますことと、心よりお待ち申し上げております。
そして“桜”の花のごとく華麗に着飾った“桜美人”の“お花見”を愉しんで下さいませ。
 
 
♪“由美開店24周年祭”
 
♪キリンズの“桜花爛漫”
 
♪『J.S.Bach』古川展生 http://www.live-1.com/nobu_f/ 
 
♪伊集院 静 新社会人に贈るエッセイ
“生きる力をくれたまえ”(日本経済新聞 4月1日 朝刊)
♪伊集院 静 母校立教大学HPでエッセイの連載が始まりました。
http://www.asahi.com/ad/clients/rikkyo/images/essay_vol01_1.gif
http://www.ijuin-shizuka.com
 
 
♪クラッシクなバーでの“憩いのひととき”『MONODE BAR』銀座店
中央区銀座8-11-12 正金ビルB1 tel 03-3574-7004
 
♪『Hotel de Mikuni』Vingtieme Anniversaire2005 “Franco-Japonais”
♪春の旬彩 『ミクニ』新宿区若葉1-18 tel 03-3359-3765
http://www.oui-mikuni.co.jp
 




















 

キリンシスターズ グルメリンNo.3‥4月11日は“開店記念日”『由美24周年祭』♪ 『けんたうろす』新スタッフ飯島元恒店長&4月のCockatail“Spring time”♪ 『権力抗争のウラを読む人事ファイル』歳川隆雄♪ 北沢川緑道の“満開の桜アーチ”♪ 『黒蜥蜴』ル テアトル銀座♪

 
  世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし ―在原業平
 
暦では“雁水へ帰る”「清明」も次候となりましたが、桜吹雪が儚く舞い散ったこの週末は、いかがお過ごしでしたか?

今朝の雨は、実に無情で、一昨日までは、春ののどかな陽射しを一心に浴びて、桜花爛漫と咲き誇っていた桜も、昨日の突風とこの春雨で、すべて一瞬にして散り行く運命となり、本当にその姿に“もののあわれ”を感じますね。

さて、時には無残とも思える花の舞い散る様ですが、“桜”は、満開の美しさ以上に、“散る花”の美学さえも演出し、とくに風流を重んじた武家社会では、自身の散り行く様を、“散る花”に仮託し、武人によって詠まれた和歌は、一陣の風とともに、彼らの人間性をも彩りました。

そのうえ、“桜”は、悲劇を演出する格好の舞台装置としても活躍し、有名な物語では、悲劇の英雄・源義経の恋人静御前が、悲恋を嘆いて舞った舞台も、“桜一色”で覆われ、この様に、戦乱で散り行く若い命を、“桜”に譬え、後世へと語り継ぐべき物語として、今に伝えられました。
http://www.citydo.com/sakura/episode/index3.html

ところで冒頭の「古今和歌集」で業平は、そんな“桜”を愛で、慈しみながらも、花見の際の戯れや、貴族の栄枯衰退を憂いで、華やかな春とは裏腹に、“宴”の後の侘しさを嘆きましたが、でも、もし・・・この世に、一切の桜が無かったら、春は、どんなに寂しいものでしょうか・・・?
キリンズは、そんな“桜”の、儚く無常な美を惜しみながらも、その一瞬の美しさに酔いしれ、春の宵を堪能した週末でした。
 
 あしひきの 山の際照らす 桜花 この春雨に 散りゆかむかも ―万葉集

 

それでは、山あいや街並みを明るく照らす“桜花”も、きっとこの“春雨”で散り行くことでしょうが、そんな中で『由美』は、この4月11日に、無事24回目の誕生日を迎えました。
どうかご一緒に、行く春と散り行く桜を惜しみながら、想い出話など、語り合えますこととあなた様のお越しを、心よりお待ち申し上げております。
そしてこれからも25周年へと向けて、益々頑張ります『由美』を、よろしくお願い致します。
 
 
♪満開の桜のもとで
 
♪胡蝶蘭に囲まれて
 
♪『けんたうろす』 新スタッフ 飯島元恒店長
♪『けんたうろす』4月のCokctail
“Spring Time”−Golden's Ger, Fresh Grapfruit juice.
中央区銀座8-4-23 クレグラン銀座ビル1F tel 03-3574-8882
http://www.yumi-ito.com “info”
 
♪歳川隆雄『権力抗争のウラを読む人事ファイル』 にんげん出版
http://www.insideline.co.jp/
 
 ♪『北沢川緑道』 
世田谷区代沢3〜5丁目&代田1・2丁目  鎌倉橋から池尻までの約380本の“桜アーチ”
http://www.shimokitazawa.org/contents/sakura.html
 
♪江戸川乱歩原作・三島由紀夫脚本『黒蜥蜴』
ル テアトル銀座 http://www.theatres.co.jp/letheatre/event/index.html
 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.4‥『由美開店24周年祭』にはありがとうございました♪ 『けんたうろす』開店6周年祭♪ 『源 吉兆庵』生誕記念菓子四月“上村松園ごのみ”♪ 神戸住吉“鉄板焼き”『作作』♪ 虹色の輝き“Lite cube7”♪
 
  ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花のちるらむ ―紀 友則
 
花散らしの無情な春雨で始まった今週でしたが、暦では「清明」も末候を迎え、春の“光のどけき”頃となりましたが、冒頭の小倉百人一首の句のごとく、この“花のちるらむ”週末はいかがお過ごしですか?
七十二候の節気の中で、「清明」末候は、“虹はじめて見る”気候とされていますが、七色の光の織りなす“虹”は、実は夏の季語で、その発生は、雨上がりや、或いは大気に大量に湿気が含まれている状況で、太陽光線が射すと、太陽と反対方向に“虹”が出るとされ、とくに朝方や夕方といった陽が低いところにある雨上がりが見やすいようで、俳句に於いても、“虹立つ”や“朝虹”“夕虹”“二重虹”などとの表現で詠まれ、人々に親しまれてきました。
さて、そんな“虹”ですが、日本では、古くは「古事記」「日本霊異記」と云った文献にも登場し、古来より“にじ”と云う和語を持って存在していましたが、何故か、美しいはずの“虹”は、古典和歌の中ではあまり詠まれず、最初の虹の句とされているものは、平安中期の歌僧で、中古六歌仙のひとり増基法師が詠んだ句の・・・
 ―唐国の 虹のなりとて くらべみん 二村山の 錦には似じ―と、尾張二村村の躑躅が満開に咲いている様子を、“錦”に見立て、“唐国の虹”は二村山の“錦”に匹敵し得ないと、“虹”そのものの美しさより、あくまでも観念的に引き合いに出されただけに過ぎませんでした。
その後、増基法師以降は、しばらくは“虹”は歌に登場しませんが、鎌倉時代以降から南北朝時代に現れた京極派歌人の活躍によって、ようやく少しづつ見い出せるようになり、「玉葉集」や「風雅和歌集」では、―虹の立つ麓の杉は雲に消えて峰よりはるる夕立の雨(俊兼)―と、“光の移ろいを動的に捉えた表現”で、“夕立”の後の空に映える“虹”が鮮やかに詠われました。
ところで、“虹”は自然現象なのに、どうして“虫”偏なのでしょうか?
“虹”は、古代中国では、“竜”の一種として見做されていたそうで、牝の“竜”は、“虹”と書かれ、牡の“竜”は、稀に淡く現れる二つ目の虹・“副虹”のことを指し、“虫”偏に“兒”で“ゲイ”と書きました。この様に、中国では、古くから、生き物の牡牝の区別に拘り、その他鳳凰も、牡が“鳳”で、牝が“凰”とされました。
http://www5.pobox.ne.jp/~kochou/koten/niji.htm
それでは、まだまた夕立の後の“虹”の季節には程遠いものの、桜花の季節が去り、まもなく新緑の季節を迎えます。
姉妹店『けんたうろす』七色の星祭“開店6周年祭”へも、きっとご来店いただけますこととお待ち申し上げております。
 
 
 
 
♪“由美開店24周年祭”御礼
 
 
♪Shot bar 『けんたうろす』
“開店6周年祭”ご案内
4月18日・19日・20日 
中央区銀座8-4-23 クレグラン銀座ビル1F tel 3574-8882
 
♪『源 吉兆庵』
“重午の節句集”&生誕記念菓子四月“上村松園ごのみ”&菖蒲餅
http://www.kitchoan.co.jp
 
♪神戸住吉 鉄板焼き『作作』
♪『作作』港区南麻布1-5-4 FLEG南麻布B1 tel 5443-8576
http://www.lemondedesgourmet.co.jp
 
♪“虹色の輝き”
水に入れると七色に光る不思議な氷
『Lite cube7』 ?599
発売元『キューブ』千代田区麹町5-7 秀和紀尾井町TBRビル807 tel 3234-3721
http://www.cam-system.jp/index_fla.html
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.5‥-姉妹店 Shot bar『けんたうろす』は4月18日に6歳の誕生日を迎えました。『けんたうろす』“開店6周年祭” 満開の“八重紅枝垂桜”『平安神宮』♪ 京風天麩羅『由松』♪
 

     散る桜  残る桜も  散る桜  ―良寛

桜咲き、“残る桜”も“散る桜”となりましたが、春爛漫の最中はいかがお過ごしですか?
“桜”は、蕾七日、咲いて七日、散って七日、花で二十日と云われていますが、今はまだ薄紅色の“桜雲”に覆われている各名所も多く、きっとその“雲霞”の空間だけは、花の名残りのけだるい雰囲気が漂っているかのようでしょうね。

さて、日本には“桜”に纏わる美しい日本語が数多くありますが、そういった言葉の中からも、遥か悠久の時を経て、人々が“桜”に寄せた仄かな想いに触れられるような気がします。
その言葉は、まるでひとつの「桜物語」の様で・・・
先ず、花咲く“花時”に、桜を愛でる“桜人”と出逢う・・・
そしてその“桜人”と一緒に、満開に咲き誇る“花見”を愉しみ、心地良い“花疲れ”をして、その後は、桜花散りゆく中で、水面に散る花びらが吹き寄せられて出来る薄紅の“花筏”を憂いで、静かな春の“桜蘂降る”終焉を迎えます。
その他の“桜言葉”には、桜残る“余花”、散り残った桜“残花”、桜の花に降り散らす無情な“花の雨”、そして桜の咲く頃に寒さ戻る“花冷え”や、さらには狂言にも登場し、風流なる“花盗人”に加え、桜の花のを演出をする“花守り”や、桜を守る“桜守”などと、自然とともに実に様々な言葉で表され、この様に“桜”は、古えよりの日本の精神の象徴となってきました。
http://homepage2.nifty.com/hagihara-photo/lesson1/lesson03.htm
キリンズの先週末は、そんな“桜”に禅僧良寛の句のごとく、人の世の無常を感じながらも、京は『平安神宮』にて、「神苑」を華麗に彩る「八重紅枝垂桜」の、鮮やかな紅色を十分に堪能できた週末でした。
この「八重紅枝垂桜」の艶やかさは、“枝垂桜”のうえに、花は“八重”に咲き乱れ、“紅色”の輝きをいっそう濃くして、さながら紅色に染まった雲海のように、空を一面に覆いつくし、春の風雅な光景を圧倒的な美を以って彩っていました。
かの文豪・谷崎潤一郎も「細雪」の中にて・・・
「忽ち夕空にひろがっている紅の雲」を、「一年待ち続けた」と情緒豊かに表し、その美を最高のものと表現しています。
ところで、桓武天皇を御祭神と祀り、今年2005年に「桓武天皇1200年祭」の大きな節目の年を迎えた『平安神宮』ですが、この「神苑」の“桜”は、元は近衛家の邸内のあった桜を、津軽藩主が地元へ持ち帰り育てたとされ、それが平安遷都1100年を記念して、明治28年 (1895年)に平安神宮創建にあたり、仙台より寄贈され、そのことから“里帰りの桜”とも呼ばれているそうです。
こうして100年もの間、心を籠めて大切に育てられ、守り伝えられてきた「紅枝垂桜」ですが、いつの世も、そしていつまでも永久に、これからも訪れる人々の心を捕らえ続けることでしょうね・・・http://www.heianjingu.or.jp/09/0401.html
それでは、暦ではまもなく“葭はじめて生ず”「穀雨」を迎え、山並みを覆う美しい“桜雲”もいつの間にか消え去り、春雨降りて百穀を生化すれば也となる頃となりました。どうか卯月終えぬうちに、またお会い出来ますことと楽しみにお待ち申し上げております。
尚、姉妹店Shot bar『けんたうろす』は、4月18日で満6歳の誕生日を迎えました。
今後とも“24歳”の『由美』同様に、末永くご贔屓にして下さいますようよろしくお願い致します。
*詳しくは、http://www.yumi-ito.com の“info”をご覧下さいませ。
 
♪「穀雨」のキリンズ
 
 
♪満開に咲き誇る“八重紅枝垂桜” at『平安神宮』
   
 
 
♪『由松』
中央区銀座8-2-3 tel 03-5537-5950
  ♪天麩羅『由松』 榊原充三ご主人  
 
 




















 

キリンシスターズ グルメリンNo.6‥祝6周年『けんたうろす』♪ MARIAH CAREY『MIMI』♪ “一日一組”料亭『吉川』♪ 銀座『松島』♪ 春の魚彩すし処『きたむら』♪

 

桜花 散りぬる風の なごりには 水なき空に 浪ぞたちける ム紀 貫之
 
暦では、春雨が煙るように降る「穀雨」初候を迎え、地上で終わった“桜花”が、空に舞い立ち、“浪の花”漂うごとく春爛漫の最中となりましたが、いよいよ黄金週間を間近に控えたこの週末はいかがお過ごしですか?
“桜”の後の春の風景には、青い空一面に春風を受けて勢いよく泳ぐ五色の色鮮やかな「鯉幟」が似合いますが、残念なことに、最近の都会の空では、その雄姿もあまり見られず、だんだんと初夏を飾る風物詩とはならなくなってきましたが、田舎では、まだまだ「端午の節句」の行事として、男児の健やかなる健康と立身出世を願う「鯉幟」が空高く棚引く様が見られ、その姿を見上げるだけでも、何となくおおらかな気分になれますね。

この「鯉幟」の由来は実にさまざまで、最も有名なものとしては、中国の「登竜門」の故事に由来し、“鯉”が霊山の「竜門」の滝を登り切ると“竜”に生まれ変わると云う伝説からで、その“鯉”に、我が子の健康と、出世を準え、また、天上の神様から守護を受ける目印として、“幟”を立てる風習が生まれたと云われています。 http://www.tokyoku.co.jp/koi/yurai.html

さて、中国の歴史から生まれた「端午の節句」の慣わしですが、元は中国の戦国時代(約2300年前)の楚の国王に使え、悲劇の死を遂げた忠臣「屈源」の物語がそもそもの始まりとされ、当時の楚の国民は、故国の行く末に失望し、汨羅(きべら)川に身を投げた「屈源」の死を嘆き、その亡骸が、魚に食べられないようにと、太鼓を打って魚を脅かし、さらには、ちまきを投げて弔ったそうですが、それがやがて、中国の年中行事となり、舳先に竜の首飾りを付けた竜船が競争する行事となりました。
その後幾多の時を経て、奈良時代に日本に伝わった「端午の節句」ですが、その時代は災厄を避けるための重要な行事として、当時の宮廷の端午飾りは、軒に菖蒲やよもぎを挿し、臣下の人々は菖蒲を冠に飾るのが主流でした。
それが鎌倉時代に入り、武家の弾頭とともに様式が変わり、尚武昂揚のため、“菖蒲”を“尚武”とかけて大切にする気風が生まれ、屋敷の門や塀などに、本物の幟を立て、また梅雨前の手入れも兼ねて、鎧や兜を飾るようになり、その風習がやがて庶民に広がりました。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/2729/tangonosekku2.htm
ところで「端午の節句」には、何故菖蒲湯や柏餅なのでしょうか?
“菖蒲”は昔から薬草として用いられていたため、五月五日に菖蒲湯を沸かして入るのも、無病息災を念じたからで、また“柏餅”を食するのは、その葉の、新芽が出ないと古い葉が落ちないと云う特徴から、家系が途絶えないようにとの縁起を担ぎ、子孫繁栄を願いました。
それでは、柔らかな春の雨が降り、田畑を潤す「穀雨」です。
どうか晴れ渡る青空に、緋鯉真鯉が原色豊かに映えるようなよき週末をお迎え下さいませ。
 
 
♪「穀雨」のキリンズ
 
♪MARIAH CAREYハ The emancipation of『MIMI』
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/mariah/
 
♪『けんたうろす』祝6周年御礼
中央区銀座8-4-23  クレグラン銀座ビル1F tel 3574-8882
www.yumi-ito.com の"info"&"work"ご覧下さい
 
♪『松島』中央区銀座6-10-12
♪料亭『吉川』ハ中央区銀座8-16-6  一日一組 完全予約制
 
♪春の魚彩『きたむら』中央区銀座4-3-2ハ 橋ビルB1ハ tel 3564-3640
http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Tokyo/guide/0106/U0002109180.html
 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.7‥『けんたうろす』は“暦どおり”営業致します♪ 4月25日OPEN 恵比寿『自然茶房』♪ 吉川晃司写真集『風上に乞う』♪ 『井上俊一作陶展』 at三越本店美術サロン♪
 
あさ緑 花もひとつに 霞みつつ おぼろに見ゆる 春の夜の月 ―菅原孝標女
 
暦では“霜止み苗出ず”「穀雨」次候を迎え、静かなる「春雨」で始まった月曜ですが、大型連休を週末に控えた今週はいかがお過ごしですか?
今朝は「春雨」のせいか、冒頭の「新古今和歌集」の春歌のごとく、街は薄緑色に煙り、まるで花と霞が溶け合っているかのようでしたが、今宵はこんな「春雨」も止み、風雅な“朧月夜”の観月ができるといいですね
さて、「春雨」と云えば、芭蕉の傑作のひとつ―「春雨や 蜂の巣つたふ 屋根の漏り」を思い浮かべますが、この歌は下地に「つくづくと 春のながめの寂しきは しのぶにつたふ 軒の玉水」(新古今和歌集・大僧行慶)があり、“しのぶ=忍”を“蜂の巣”に置き換えたところが俳諧です。
「春雨」は、この様に、静けさと寂しさの中での存在が美しく、雨滴が落ちるさまが、春の静かなる時の流れを告げているようで、芭蕉の句は時空を超えた風景を描き出しますね。

ところで、芭蕉が下地にした「新古今和歌集」の時代は・・・

―春霞立日の山に初花をしのぶより、夏に妻恋ひする神はびの郭公。
  秋は風にちる葛城の紅葉。冬は白たへの冨士の高嶺に雪つもる年の暮れまで。
みなおりのふれたる情なるべし―と、
鎌倉幕府成立以来、実権を奪われた貴族社会の衰退の中で、貴族は滅びの美学を詠い、自然への見方に哀調を帯びた感覚的で幻想的な歌が多いですが、その技法は、
古い歌を元にして自分の歌を作る、“本歌取り”で、また余情か溜め息のみの”体言止”で詠われています。
http://homepage3.nifty.com/bluesky/critique_japan/ureshi/kobunshi03.htm

きっと、芭蕉もこの時代のそんな寂しさに想いを馳せ、深川の庵の軒に春雨が滴る様に、一種の寂寥感を感じ、この句を詠んだのでしょうね・・・
それでは、静かなる「春雨」もようやくあがり、春の柔らかい陽射しの午後を迎えましたので、きっと今宵は、麗しい“朧月夜”の仄かな明かりのもと、連休前の銀座へお越しいただけますことと、ご来店を心よりお待ち申し上げております。
そして連休中の静かなる銀座へお越しの折には、きっと『けんたうろす』も覗いていただけますこととよろしくお願い致します。
 
 
♪穀雨のキリンズ “春の装い”
 
♪吉川晃司写真集『風上に乞う』
http://www.kikkawa.com
http://www.ongakusenkasha.co.jp/
 
♪『井上俊一作陶展』
*5月10日〜16日 三越本店美術サロン http://www.mitsukoshi.co.jp
*5月18日〜24日 福岡三越9F 美術画廊
“冨嶽百景連作”&“白釉銀彩器”&“黒地泥彩器”
 
♪4月25日OPEN 恵比寿『自然茶房』
♪『自然茶房』恵比寿店
渋谷区恵比寿4-3-1 クイズ恵比寿2F tel 5791-3355
http://r.gnavi.co.jp/g781110/