No.25

キリンシスターズ グルメリン No.1‥9月3日“奈美”&5日“ゆか”Birthday♪ けんたうろす9月のCocktail“長月 04'”♪ 紅柄色 “織部好みの茶室”日本料理『福樹』♪
 
山鳥の  枝踏みかゆる  夜長哉   ―蕪村
二百十日(8月31日)の“野分”も過ぎ、禾実る“処暑”も末候となりましたが、秋の“夜長”は、いかがお過ごしですか?
“野分”は“台風”の呼び名で、“立春”より数えて二百十日から、二百二十日(9月10日)の間は、一年のうちで、最も悪日の続く時節のようです。
そんな“野分”前夜は、今年6度目の上陸という“台風”16号に襲われ、各地で被害が続出し、無残な痕跡を残したまま去り行きましたが、この“台風”襲来により被害を受けた方々へは、心よりお見舞い申し上げます。
ところで“和”の“雅”和装では九月朔日より“衣更え”となり、この日より“単衣”の装いへと替わります。江戸暦に於いては、朔日より九月九日の“重陽の節句”までの間は、旧暦とは云え綿入れした“袷衣”を着る風習もあったそうですが、この“野分”後の、蒸し暑さでは、まだまだ“袷衣”を纏う気にもなれず、綿入れの“袷”などは想像に絶するほどです。キリンズは今宵よりは、そんな秋の雅“単衣”の着物にて、皆様のお越しをお迎え致したく存じます。
その秋の風雅を彩る“雅”なるもののとして、8月26日より「四条流庖匠」小野寺克弘による日本料理『福樹』が開店致しました。
この四条流とは、今から1100年前の平安初期に遡り、第58代光考天皇に命じられた四条中納言藤原朝臣山陰卿が、神宮に供える神饌天皇に捧げる御饌の庖丁捌きを創設設定し、四条流日本料理として整えたものが発祥とされ、神饌、御饌いずれも全て清浄を旨とし、魚・鳥・野菜には一切手を触れず俎板と庖丁刀で、清らかに庖丁捌きをする形式を定めました。
そんな日本料理の本流を正式に継承し、尚且つ「表千家不白流」茶道教授の肩書きを併せ持つ小野寺克弘の『福樹』は、紅柄色の壁が映える“織部好みの茶室”を持ち、その色彩の大胆さ、破格さには目を見張りました。
どうかこの秋は、四条流の味の芸術と、“オリベイズム”の美の芸術との華麗なる調和の日本料理『福樹』へお越しいただけますこととよろしくお願い致します。
それでは、9月3日は奈美さん、5日はゆかさんの誕生日ですので、きっとささやかなお祝いをいただけますことと、皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
 
 
♪葉月最後のキリンズ
♪奈美さん&ゆかさん
 
 
『けんたうろす』 9月の Cokctail
“長月04' ” ―Vodka , Apple , カルピス
 
♪箱根ガラスの森
♪東福寺 & 芭蕉の句碑
♪『福樹』 店主小野寺克弘氏 & 紅柄色の壁“織部好みの茶室”を兼ねた個室
♪『福樹』 中央区銀座8-8-19 伊勢由ビル5F tel 03-3571-8596
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.2‥由美“秋まつり”♪ Happy birthday to NAMI & YUKA♪ 松阪チャンピオン牛 築地『さとう』♪ 秋の味覚『小十』♪
 
物思えば 色無き風も なかりけり 身にしむ秋の 心ならひに ―古今集
 
この週末は、またもや大型台風18号の襲来で、沖縄地方は暴風雨に巻き込まれ、依然として強い勢力を保ったまま、明日は西日本に接近との予想で、不安な思いのまま月曜を迎えましたが、雨風に濡れた休日はいかがお過ごしでしたか?
実は“秋”は比較的に“雨”が多い季節で、台風や秋雨などで“秋晴れ”の日は何日も続きません。冒頭の古今集のような“秋”の“色無き風”とは、かって“秋風”のことを、こう詠んでいたようで、“秋風”には、「金風・素風・白風」と云う副題があり、“色無き風”とは、まさに色の無いものに、色を感じる心が名付けたもので、果たして“台風”には、どんな色が付けられることでしょうか・・・?その色は、“秋風”の優雅さには程遠い“嵐”への憂鬱を表す色なのでしょうか・・・?
そんな“秋風”吹く最中『由美』では、『秋まつり』を開く運びとなりましたのでご案内申し上げます。どうか今週は、野分の去った後の晴れやかな“秋晴れ”を祈って、由美『秋まつり』へのお越しをお待ち申し上げております。
それでは、暦では草露白し“白露”の頃となりました。きっと野宿に宿る“白露”が、秋の趣を感じられるような良き宵を、ご一緒に過ごせますことと楽しみにお待ち致しております
 
 
   
♪由美『秋まつり』ご案内
 
♪Happy birthday to NAMI & YUKA 3, September ,2004
 
♪築地『さとう』 中央区築地4-2-9 tel 03-3541-2929
 
 
♪『小十』奥田 透ご主人
家庭画報10月号 “和食の昼膳 100選”に選ばれました。
♪『小十』中央区銀座8-5-25 第2三有ビル1F tel 03-6215-9544
 
♪『TANTO TANTO elegante
中央区銀座5-8-17 ワールドタウンビル3F
tel 03-5537-1312
 




















 

キリンシスターズ グルメリンNo.3‥『由美秋まつり』♪ 幻の作曲家“大澤壽人”『神風協奏曲』♪ 江本孟紀『ホールインワン祝賀会』♪ 奈美&ゆかBirthday at MIKUNI♪

 
吹き飛ばす 石は浅間の 野分かな ―松尾芭蕉
 
暦では“二百二十日”の白露の頃となりましたが、“野分”で始まった今週はいかがお過ごしですか?
“野分”は、「野を分けて吹きすさぶ風」と云うことから名付けられたもので、“野分”の過ぎ去った後には、吹き倒された樹木などが、凄まじい風の痕を留めています。

特に今年の“二百二十日”の三日前は、まさに日本列島の“厄日”だったようで、“野分”と“地震”に見舞われた西日本を、ここ数年にない強烈な威力で襲来しました。

ところで、この“二百二十日”ですが、古来より嵐が来襲する確立の高い日(荒日)として、八朔(旧暦8月1日)“二百十日”と共に、“三大厄日”として怖れられてきた日で、何と今年は16号襲来が“二百十前日”で、そして今回の18号と、“厄日”そのものだったようです。
現在では気象学が発達し、観測技術も高度に発展していることから、“台風”接近の時期はかなり正確に予測できるようになりましたが、昔の人々はこのように「嵐の来る日」として暦に載せて、事前に知るようにしていたそうです。
そんな“野分”の風害から守るために、神に祈り、“風神”を追い払う行事として、獅子舞や、家の棟木に風切り鎌を外向きに立てる風習も、古くより各地で行われ、中でも“風神”を踊りにあわせて送り出すと云う「おわら風の盆」の風祭りは、300年以上の歴史を誇り、小説「風の盆恋唄」で有名になりました。今年はすでに済んでしまったこの風祭(9月朔日〜三日)ですが、“懐深い風の盆の舞台”「おわらの里」の富山県八尾町は、哀愁を帯びた胡弓の音色が響き亘る中、ぼんぼりの揺れる道を揃いの編み笠で、流れて行く・・・そんな歴史の重みを感じる風雅な景色が、「おわら一色」に染まる風祭りだったようです。
http://hokuriku.yomiuri.co.jp/infos/sanpo/02-0830.htm

それでは、野には薄の穂が顔を出し、秋の趣きがひとしお感じられる頃ですが、こんな朝夕の心地よい“秋風”が愉しめるような、良き週末をお迎え下さいませ。

我が背子を いつぞ今かと 待つなへに 面や見えむ 秋の風吹く ―藤原宇合
今宵もこんな風情で、“秋風”吹く中、きっとお目にかかれますこととお待ち致しております。
 
♪『秋まつり』のキリンズ
 
♪幻の作曲家“大澤壽人”に光
「時代を超えたモダニズム」
 朝日新聞 朝刊 9月7日
 
江本孟紀氏「ホールインワン祝賀会」 6,Sep,04 at 赤坂プリンス別館
 
♪奈美&ゆか Birthday
♪奈美&ゆか Happy birthday at 『オテル・ドゥ・ミクニ
新宿区若葉1-18 tel 03-3351-3810
 
 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.4‥Happy birthday to MARI ♪ “神野美伽”9月1日発売 『全曲集』♪ “初ふぐ”ふぐ『福治』♪
 
芭蕉野分  盥に雨を聞く  夜かな  ―芭蕉
40日連続の真夏日が途切れた週末にキリンズは、源氏三代の栄枯の面影を伝える“伊豆の山里”「長岡」へと参りました。
“重陽の節句”も過ぎ、“白露”も鶺鴒鳴く次候の頃となりましたが、陽気ようやく重なりて、露にごりて白色となるこの週末は、いかがお過ごしでしたか?
野山は秋の野を彩る“秋の七草”が生え亘り、山上憶良の歌が聞こえて来るような秋の風情に満ち溢れていますが、ところでこの“七草”、いくつ数えられますか?
「万葉集」にある「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花また藤袴 朝貌の花」のこの歌は、奈良時代の8世紀頃に詠まれ、その頃の日本の秋は、これらの“七草”が、秋を代表する “花々”のようでしたが、この歌に登場する「朝貌(アサガオ)」は、現在の「アサガオ」違う種とされ、万葉仮名では「阿佐加保」とも発音されていました。
現在の「アサガオ」ですが、それは万葉の奈良時代より後の9世紀以降に日本に齎され、原産地は中国南部から東南アジアと推定され、元は薬草「けにごし」として導入されました。
では、そんな由来の「アサガオ」ですが、山上憶良の歌にも詠まれている「朝貌」とは、いったいどんな花だったのでしょうか?
憶良の「朝貌」は、日本在来種の「桔梗」であろうと云うのが定説で、今ではこの「桔梗」を“秋の七草”のひとつに数えるのが一般的のようです。(日経新聞 夕刊 9月11日 四季の息吹より)
この秋はどうか、遥か万葉の彼方・平城の都への想いを馳せ、鮮やかな青紫色の「桔梗」を愛でられるような良き日々をお過ごし下さいませ。
子の摘める  秋の七草  茎短か  ―星野立子
今宵もこんな風情で、“七草柄”の着物を纏い、きっと皆様のお越しをお待ち申し上げております。
 
♪“秋まつり”のキリンズ
 
神野美伽『全曲集』(KING)
 
♪Happy birthday to MARI 9, September, 2004
 
♪ふぐ『福治』矢菅 健ご主人

♪ふぐ『福治』 中央区銀座5-11-13 幸田ビル3F tel 03-5148-2922
♪割烹旅館『新叶』
♪静岡県田方郡伊豆長岡町長岡1349-5 tel 0559-48-1753
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.5‥『Tha Loan Samurai』 James Sidney Johnson著♪ 『MONDE BAR』品川店・アトレ品川 3120♪ 巾着田の『曼珠沙華』♪
 

つきぬけて  天上の紺  曼珠沙華   ―山口誓子

“白露”も燕去る末候となりましたが、秋分へと向かうこの三連休はいかが過ごしのご予定ですか?

野山は秋色鮮やかになりはじめ、彼岸花・萩・コスモスと秋のお花見シーズンが到来致しました。とくにこの季節に最も輝きを放つのは、“天上の華”と呼ばれる『曼珠沙華』で、秋の野に忽然と咲き、“地上にあり得ざる聖花”として、古来中国から渡来しました。
『曼珠沙華』は、法華経に出てくる梵語の“赤い花”で、花言葉は“悲しい想い出”。
その花の朱色の艶やかさとは裏腹に、古来よりあまりよいイメージの花とはされませんが、彼岸の時期に、色鮮やかに密集して咲く『曼朱沙華』は、秋そのものを深く感じさせてくれます。
そんな由来の『曼珠沙華』ですが、日高市内を流れる清流、高麗川沿いに広がる休耕地「巾着田」では、100万株にも及ぶ「曼珠沙華」が満開になりました。 http://www.kinchakuda.com/ (産経新聞 9月16日朝刊より)
この「巾着田」は、高麗川の蛇行により長い年月をかけて作られた田の形が巾着に似ていることから、そう呼ばれるようになり、直系約500m、面積17haの平地には、コスモスや菜の花などの花々が咲き、中でも秋の『曼珠沙華』の群生地は、辺り一面を真紅に染め、まるで赤い絨毯を敷き詰めたような美しい景色で、そのあまりの美しさに、心惹かれ、見る者の目を奪うほどです。今年は記録的な猛暑に開花が遅れそうな予想でしたが、八月下旬に涼しい気候が続き、雨も多かったことから、逆に例年より10日早い開花となったようで、この連休には、“曼珠沙華”の、あの「燃え立つような赤色」に出逢えることでしょう。そして秋風に靡く幻想的な朱赤色の“曼朱沙華”を愉しむ・・・
そんな秋の風雅を満喫出来るような、ゆるりとした三連休をお過ごしいただけますこととお祈り申し上げます。
ところで秋の夜長の読み物として、James Sidney Johnson著の『The Loan Samurai』(Xlibris)をお薦め致します。
http://www2.xlibris.com/bookstore/bookdisplay.asp?bookid=24836
この作者James Sidney Johnsonは、テキサスの裕福な一族出身ながらも、日本を愛し日本の文化とカラオケを愛好するとてもナイスな米国人です。元Citi Financial CEOであったその経歴を生かし、日本に於いて最も重要な使命の3 年間を、自身の出来事から振り返り、日本文化と織り込ませ、克明に描き出しています。その中で『由美』“VIP ROOM”も、「FOURTEEN」132頁に、『Club Ito』“VIP ROOM”として登場させていただき、この“VIP ROOM”にてカラオケやギターなどで、親密な会合を開く、日本人ビジネスマンとの交流を、銀座のクラブ遊びを通して描いてくれています。
全編英文278頁にも及ぶ『The Loan Samurai』を、なかなか読破に至らないキリンズですが、どうかこの本にご興味があり、翻訳に挑戦なさりたい方は、是非ご一報下さいませ。
それでは、“白露も こぼさぬ萩の うねり哉”(芭蕉)のような、秋満開の週末です。良き三連休をお迎え下さいませ。
 
“秋のキリンズ”
♪『Tha Loan Samurai』 (Xlibris)
 
 
♪『MONDE BAR』 品川店 “アトレ品川3120 ” 店主 長谷川治氏 と キリンズ
♪『MONDE BAR』品川店 港区江南2-18-1 アトレ品川3120 tel 03-6717-0923




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.6‥寿司レストラン&ラウンジ 『the Hump』 at“OPAQUE”丸の内♪ 高麗郷巾着田『曼珠沙華祭』♪
 
道の辺の壱師(いちし)の花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は ―柿本人麻呂
暦では“秋分”を迎える頃となりましたが、まだまだ残暑去らぬこの三連休はいかがお過ごしでしたか?大阪では30度以上の“真夏日”が「89日」と最多となり、東京は更新の持ち越しとなったものの、今日にでも更新しそうな熱気に、朝から包まれています。各気象台の予想では、21日以降も気温は高くなるようで、さらに記録更新のようですね。
ところでこの異常な気温のせいなのか、各地では、もう『彼岸花』が散り始め、彼岸入りを待たずに萎みだした様子です。(産経新聞 9月20日「産経抄」より)
『彼岸花』は“季節を違えず毎年律儀に咲く花”として知られていますが、突然茎が伸びて鮮やかな朱赤の花を咲かせたこと思うと、僅か一週間の命で消え去っていく・・・そんな儚い一生の花ですが、『彼岸花』の名は、“秋の彼岸頃に咲く花”からこの名が付いたとされ、呼び名は地域によって異なり、冒頭の万葉集の「壱師(いちし)」など、古来よりの呼び名を含めると約1140あるとも云われています。そのひとつの「はなしぐさ」の名は、“花が咲いてる時期には、葉を見ることが出来ない”ことから来ているのでしょう。
さて“葉のない”『彼岸花』は、どうしてあんなに見事な花を咲かせることが出来るのでしょうか?
それは『彼岸花』の一年を懸けた見事な“戦略”があり、四季折々に於いて、この花を観察すると、その生活スタイルと“戦略”が見えてくるようです。その“戦略”とは、花が枯れてしまった時期から始まり、先ず花茎が伸びていた球根から葉が伸び、このすくすく伸びた緑の葉の姿のままで、冬を越します。その冬の間に枯れている周りの植物を尻目に、光りを独り占めにし、翌年の春まで地下の球根に、たっぷりと栄養貯蔵する。そして周囲の植物たちが、春先から夏にかけて“光り取り込み競争”を展開する頃には、葉を枯らし、夏の休眠に入り、秋雨をたっぷり含み花開く“その季節”を待つ・・・
この“戦略”あってこそ、あの燃え上がるような朱赤色に輝く美しさ、力強さ、そして一時に咲き、すぐさま枯れてしまう儚さもあって、その姿は人々の心の奥底に印象深く焼きついたようです。
http://homepage3.nifty.com/kusudadb/Higan/yomimono.htm
キリンズの週末は、そんな儚い一瞬の命『彼岸花』の“燃え立つような朱赤色”に魅せられ、辺り一面に広がる100万株の赤い絨毯の「曼朱沙華祭」を堪能して参りました。http://www.kinchakuda.com/
それでは、間もなく昼と夜の長さが等分の時間となる気節“秋分”です。雷声収む秋の最中の「秋分の日」を挟み、飛び石となる今週ですが、どうかこんな残暑の「彼岸」も『由美』&『けんたうろす』をよろしくお願い申し上げます。
 
♪9月17日OPEN 『OPAQUE』丸の内 
 
 
♪寿司レストラン&ラウンジ 『the hump』 9月17日OPEN at『OPAQUE』丸の内2F
♪『the hump』千代田区丸の内2-1-1 オペーク丸の内2F  tel 03-5293-4813
 
♪曼珠沙華の里 『高麗郷巾着田』 (埼玉県日高市高麗本郷125-2)
tel 042-982-0268
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.7‥十五夜のキリンズ♪ 『アイ,ロボット』♪ 寿司ラウンジ『hump』の“個室”♪ 『TANTO TANTO elegante』秋のメニュー♪
 
雲をりを  人を休める  月見かな   ―芭蕉
中秋の名月『十五夜』を迎える頃となりましたが、秋雨に祟られた週末はいかがお過ごしでしたか?
週始めは、秋雨前線が停滞し終日雨が降ったり止んだりとの予報で、明日の「中秋」は美しき“名月”は拝めそうになく、“雲”のかかる『十五夜』となりそうですね。
さて『十五夜』は、「中秋」つまり陰暦の八月十五日夜行われる行事のことで、「中秋の名月」とは、単に“十五夜の月”を指し、この“月”が必ずしも“満月”とは限らず、過去150年間に於いては、「中秋の名月」が“満月”になった回数は56回(約37.3%)とされています。
「中秋」の意味は、八月十五日が“陰暦の秋”である7月8月9月の真ん中からで、同じ読みの「仲秋」は陰暦八月のことを指します。日本では、1872年に太陽暦に改暦させて以来、「中秋」は毎年変化していて、これは陰暦の“閏月”を加えるためで、これにより現行暦の「中秋」は、早い年で9月上旬から、遅い年では10月までずれ込むことになり、今年は9月28日となります。
ところで、この「中秋の名月」を観賞する習慣は、9世紀末から10世紀初頭にかけて中国より伝来した行事に因み、『十五夜』には祭壇を造って月餅や芋などを供えたと云われ、日本でも薄が飾られ、団子・饅頭・おはぎなどを供え、または“農耕儀礼”として芋や大根などの畑作物、そして柿・栗などの果物を供え月を眺める“お月見”も有名になりました。また“片月見はいけない”と云う伝承も各地にあり、これは『十五夜』を行ったら必ず「十三夜」(陰暦9月13日 今年は10月26日)も行わなければならず、二回の月見によって、月を拝してその年の収穫を祝うとともに、翌年の豊作も祈願したいと云う強い意気込みが感じられ、「十五夜がだめなら、十三夜がある」との、切実たる想いが各地に残され、様々な伝承や俗信となったようです。
『十五夜』には欠かすことの出来ない“薄”も秋の七草のひとつ(尾花)として万葉集に登場しますが、この“薄”は、呪術力を持つと云う見方もあり、室町の頃には薄の穂を黒焼きにして粥に混ぜて食べる習俗もあったようです。
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/starlore/kjuugoya.html
それでは、こんな由来の明日の『十五夜』ですが、キリンズは“薄”と一緒に季節の花を供え、今宵も『由美』の“お月見”へお越しいただけますこととお待ち致しております。そして“雲に隠れそうな明日の『十五夜』ですが、きっとそれに纏わる伝承などをお話しいただけますことと楽しみにお待ち申し上げております。
なかなかに 時々雲のかかるこそ 月をもてなすかぎりなりけり ―西行
今宵もこんな秋の風雅にて、お持て成しさせてていただけますこととお待ち致しております。
 
♪『秋分のキリンズ』
 
♪『アイ,ロボット』
http://www.foxjapan.com/movies/irobot/
 
♪寿司ラウンジ『hump』の“個室” 丸の内オペーク2F http://www.opaque.ne.jp/
♪『hump』 千代田区丸の内2-1-1 オペーク丸の内2F tel 03-5293-4813
 
♪『TNATO TANTO』店内
     
♪『TANTO TANTO elegante』 中央区銀座5-8-17 ワールドタウンビル3F
tel 03-5537-1312
 
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.7‥中秋の名月♪ 色鮮やかな食の芸術『原だ』♪ 秋の味覚 旬の魚 『寿司幸本店』♪
 
久方の 月夜を清み 梅の花 心開けて我が思へる君 ―紀小鹿女郎
先の『中秋の名月』は、関東では雲の合間から、朧げに白い陰影が浮かび上がるそんな“微かな名月”でしたが、『十五夜』の夜はいかがお過ごしでしたか?
野分が吹き荒れた西日本地方では、その影すらも拝めず、八度目の台風上陸に大変な被害の『十五夜』だったようですが、とても“お月見”どころではなかった境遇に心よりお見舞い申し上げます。でも「十五夜がだめなら十三夜がある」“お月見”です。迎えます『十三夜』(10月26日)には、漆黒の闇に真っ白に浮かぶ美しい“名月”に出逢えますこととお祈り致します。
ところでこの『十三夜』ですが、『中秋の名月』を“芋名月”と呼ぶのに対し、「十三夜の月」は“豆名月”や“粟名月”とも呼ばれ、それは農作物の収穫時期の違いからとされています。さらには、『中秋の名月』は中国からの伝承行事ですが、「十三夜の月見」は日本独自の風習から始まったとされ、一説には宇多天皇が九月十三夜の月を愛で、“無双”と賞したことが始まりとも、または醍醐天皇の時代(919年)に開かれた“観月の宴”が慣習化し、それがやがて江戸時代には一般庶民にまで広まったとも謂われています。http://koyomi.vis.ne.jp/reki_doc/doc_0711.htm
そんな古よりの由来の“後の月見”『十三夜』ですが、「十五夜に曇れば、十三夜に雲りなし」です。きっと『十三夜』こそは、その煌々たる“名月”を観れるといいですね。そして冒頭の句のように、“空の綺麗な月に心清み、梅の花が開くかごとき心を開き好きな方を想う”・・・そう心に抱いて月を眺められれば至上の幸せかと存じます。でも決して「十五夜だけ見て、十三夜を見ない“片見月”」だけは、なさらないようにして下さいませね。もしも何処かへ出かけてしまい『十三夜』の“お月見”が出来ないときは、供えた物を残しておいて後で食べるようにすると良いそうです。

それでは、暦ではまもなく蟄虫戸を閉ざし、水始めて涸る“秋分”も末候となります。
どうか迎えます神無月も『由美』&『けんたうろす』をよろしくお願い申し上げます。

 
♪キリンズ New face 亜紀さん&礼さん&千秋さん&京子さん&真里さん&千香さん
♪『中秋の名月』
♪清水焼に映える美しいお寿司 『原だ』 原田泰明ご主人
中央区銀座6-9-13 第1ポールスタービル2F tel 03-3575-4007
 
♪秋の味覚と旬の魚 『寿司幸本店』 2階カウンター  檜山博之氏