No.22

キリンシスターズ グルメリン No.1‥『The day after tomorrow』6月5日より公開♪ 『けんたうろす』6月のCocktail♪ 蕎麦処 『ふく留』♪
 
鞭鳴す  馬車の埃や  麦の秋  ―夏目漱石
野に深緑が輝きを放ち、眩しい季節の水無月となりましたが、いかがお過ごしですか?
暦では“麦秋至る”小満は末候の時節ですが、この季節を漱石は“麦の秋”と、冒頭の句で詠みました。
“麦の秋”は水無月の季語ですが、それは麦の穂が実り、黄色く熟していく様から生まれ、“麦が芽を出し、麦踏を行い、青麦になってから、穂が黄色くなる”様子を詠んだものです。ちょうど5月中旬から7月にかけて、畑の色彩が移り変わる頃の、畑の“黄色”と、野山の深い“緑色”が、自然との美しい調和からなり、この句を読むと、まるで辺り一面の風景から、和やかな雰囲気が、醸し出されるように思えます。
そんな水無月の行事ですが、その昔の江戸暦においては・・・
―「土用丑の日」「千住大橋綱引き」「田植え」「虫干し」「虫売り」「山王祭」「垢離取り・大山参り」「朝顔売り」「夏越の祓」など様々な行事が行われていたようでしたが、現在では「土用丑の日」と「夏越の祓」が主で、キリンズは、今年も一年間を無事に過ごせることを祈念して、来る6月30日の「夏越の祓」には、この半年の“罪”や“穢れ”を祓い、残り半年の無病息災を祈願したく思っております。
水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命 のぶとこそきけ
それでは、そろそろ空が“灰色”に染まる梅雨の時期を迎えますが、どうかこんな雨に濡れる憂鬱な季節ですが、水無月も変わらず『由美』をよろしくお願い申し上げます。そして今宵も、軽やかな“単”の絹に衣替えし、羽衣のように上品な衣擦れの“音色”を是非お聴きしていただきたく存じます。
 

♪『けんたうろす』6月のCocktail “水無月04'”
―Gin, Tiffin, Cyear, Lemon juice.

♪『けんたうろす』中央区銀座8-4-23 クレグラン銀座ビル 1F
tel:03-3574-8882

 
♪キリンズ “水無月”の装い  at 『由美』
 
♪『デイ・アフター・トゥモロー
 ローランド・エメリッヒ監督作品(20世紀FOX映画会社)
6月5日(土)より
 
♪『ふく留』 中央区銀座8-2-3 京星ビルB1 tel 03-3571-1657
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.2‥『SILMIDO』いよいよ5日(土)より♪ 注目の監督『康 祐碩』♪ 『源 吉兆庵』水無月のお菓子“小泉八雲ごのみ”♪ 『銀座すし栄』別館♪
 
目には青葉 山ほととぎす 初かつほ ―素堂
 
梅雨時に入り、健康管理には気をつけていらっしゃいますか?酒の肴に“初鰹”。これはまさに健康の秘訣だそうです。
この季節、初夏の肴は“初鰹にがぎる”とよく云われますが、“旬で味わう江戸の初鰹”と、江戸時代の俳人「山口素堂」は、冒頭の句のように初夏の風物と、生き生きとした新緑の頃の情景を詠みましたが、これ以外にも“初鰹”を詠った句も多く、そのひとつに「目と耳は 只だが 口は銭いがいり」と、素堂の名句を下敷きにしたものがあり、“初夏の楽しみのうち、目で見る青葉やほととぎすの声はタダだが、口で食べる初鰹だけはお金がかかる”と、この時代の江戸では、ことのほか“初鰹”を珍重し、驚くほどの高値で取引されたと云われています。
そんな鰹には、健康増進に役立つビタミンB群や、ナイアシン、鉄、タウリンがたっぷり含まれ、中でも、ナイアシンは二日酔いや悪酔いを防ぐ作用があり、まさに“酒の肴”に相応しいとは、まこと理にかなっているようです。
ところで「山口素堂」ですが、この句ほどにその名を知られていないようで、出は甲州は韮崎。家督を弟に譲り、江戸に出た後、林春斎に漢学を学び、その他儒学・書道・漢詩・能楽・和歌にも通じた当時稀にみる教養人で、松尾芭蕉との親交も深く、蕉門の客分的存在でもあり、芭蕉の新風樹立にあたり、大きな力となったとも云われております。
キリンズは、そんな「素堂」の生誕の地、白州町(山梨県)と富士見町(長野県)の境で、「山口」の地名で呼ばれる“国界”へ、初夏のふり注ぐ太陽のもと、この週末でも出かけようと思っております。
それでは時節は、蟷螂生ず“芒種”は、初候を迎えます。太陽の恩恵をたっぷりと体に受け、エネルギー漲るよき週末をお過ごし下さいませ。
 
♪“水無月”の装い  キリンズ at『由美』
♪“水無月”のキリンズ 
 
♪康 祐碩監督と『SILMIDO
 
 
♪『源 吉兆庵』 6月の生誕記念菓子 “小泉八雲ごのみ
 
♪『銀座すし栄』別館 
中央区銀座7-13-2 tel 03-3541-5055




















 

キリンシスターズ グルメリンNo.3‥森田芳光監督『海猫』制作発表♪ 西岡久寿樹教授監修『線維筋痛症とたたかう』♪ 『SILMIDO』初日 at丸の内東映♪ 季節の和食『美萩』♪

 
紫陽花の八重咲く如く 弥つ代にを いませわが背子 見つつ思はぬ ―橘諸兄
 
「紫陽花」の開花とともに、やや早い入梅となったこの週末でしたが、雨の日曜はいかがお過ごしでしたか?

今年の「紫陽花」の開花は、ホタル前線と同じく、例年より一週間か十日早いそうで、この初夏の雨に煙る「紫陽花」の風情は、また格別かと存じます。

さて、「紫陽花」は万葉集の中で“安治佐為”や“味狭藍”と詠われているように、古くから日本人に親しまれ、その名の由来は“あづさい”つまり“集真藍”と、青い花が集まっているという意味から来たと云われています。
その昔、かのシーボルトは長崎・出島の和蘭屋敷で愛した“お滝さん”の名にちなみ、「紫陽花」を“オタクサ”の名で欧州に紹介し、中でも“テマリ型”の花は、伊豆半島・伊豆七島・神奈川・房総半島などの海岸に近い山地に自生している“カクアジサイ”を母種として栽培された日本生まれの花です。
そしてその花言葉は、“薄緑”から“白”“紅”“紫”へと変化する花の色と、心の移り変わりを重ね、「移り気」「冷淡」と、やや“浮気性”で、“薄情な愛”の花とされていますが、シーボルトはそんな花にも“お滝さん”の人柄を偲ばせる「辛抱強い愛」の意味を籠め、それ故に「紫陽花」は長崎市花となりました。(6月7日 毎日新聞・朝刊「余禄」より)

ところでこの「紫陽花」の艶麗な“色香”のごとく、二人の男を愛し彷徨い、女ごごろの様々な“彩り”を、森田芳光監督が大胆に描いた映画『海猫』が制作発表されました。(2004年 11月 全国東映系ロードショー)

この映画『海猫』は、谷村志穂(新潮社刊)の同名小説の原作を元に、北海道函館を 舞台に、夫の猟師(佐藤浩一)と弟の広次(仲村トオル)の間で、揺れ動く女の生き様を描き、主演の伊東美咲を評して、森田監督曰く「美しくいやらしく見せる。脚、首筋・・・全てを見てほしい」と、伊東美咲の魅力を最大に引き出し、“迷いまどろむ愛”の姿を、北の港の寒々とした殺風景な景色と対比させ、女の小悪魔的な魅惑の“美”を激しく描き、映像の芸術家・森田芳光に相応しい作品となる模様です。
どうか『失楽園』で描いた“破滅への愛”のかたちとは異なった、“揺れ動く愛”のかたち・・・森田芳光監督の最新作『海猫』を、この秋にご期待下さいませ。
それでは、暦では“腐草蛍となる”芒種も次候を迎えます。こんな湿った梅雨時ですが、またお逢い出来ますこととお待ち致しております。
 
♪3,Jun,04
 
♪『線維筋痛症』とたたかう
♪聖マリアンナ医科大学教授 難病治療研究センター長
 西岡久寿樹監修
 
♪森田芳光監督と『海猫』谷村志穂(新潮社刊) & 『海猫』撮影風景
♪『SILMIDO』丸の内東映  at 5,Jun,2004
 
♪『美萩』中央区銀座-6-9-13 第1ポールスタービル2F  tel 03-5568-5707
“季節の和食” 8000円コース
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.4‥由美 『紫陽花まつり』♪ 『八海山の集い』 at 越後・叶家♪ 最高の和牛“松阪牛”の『築地さとう』♪ 
 
五月雨や 尾を出してさうな 石どうろ ―泉鏡花
梅雨入りし、じめじめと鬱陶しい日々のこの頃ですが、いかがお過ごしですか?
さて、冒頭の句の“五月雨”ですが、陰暦五月(陽暦の六月)に降り続く“長雨”を表現し、“梅雨”は時候の名称ですが、この“五月雨”は“雨”そのもの指し、「五月の長雨を物思いに耽りながら眺めている」と、この季節の“長雨”による鬱々とした心情を詠みこんでいます。
そんな“長雨”に似合い、虹色に濡れる「紫陽花」を、今年もご一緒に眺めていただきたく思い、『由美』では、来る6月16日・17日・18日の三日間に、『紫陽花まつり』を開く運びとなりましたので、ここにご案内させていただきます。
どうか一同皆、涼しげな“青”と魅惑的な“薄紅色”、さらには幻想的な“薄紫”の“絹の衣”に身を覆い、皆様のお越しをお待ち申し上げております。
ところで今日6月10日の「時の記念日」をご存知ですか?
その由来は、その昔「日本書紀」に、日本で最初に時を知らせた日は、671年の陰暦4月25日(陽暦6月10日)と書かれおり、それは「“漏刻”と呼ばれる水時計を、新しい台に置き、鐘や鼓を鳴らし、人々に時刻を知らせた」と記述されています。そしてこの故事にちなみ、1920年(大正9年)に「時の記念日」として制定されました。
こんな由来の「時の記念日」ですが、のセイコーのアンケートに依りますと、現代人は“待ち合わせ”については、意外と“忍耐強く、自分に厳しい”との結果で、特に目上の人々は、相手が来るのを出来るだけ待ち、逆に極力待たせない“気遣い”の方が圧倒的に多かったそうです。(フジサンケイ ビジネスアイ 6月9日朝刊 トピックスより)
キリンズは、これからは今日の「時の記念日」を境に、心優しく寛容な方々を、“待たせる”のを反省し、“待つ気遣い”の出来るよう心掛けたく思いました。
それでは、暦では“長雨”が間断なく降り続く“芒種”も次候です。“梅雨”のあい間の、つかの間の太陽の輝きを授かれますことと祈って、今週も良き週末をお過ごし
下さいませ。
 
♪6月16日・17日・18日 由美『紫陽花まつり』 ご案内状
 
♪『八海山』 とキリンズ  
 
越後・叶家 『八海山の集い』  at 青山ベルコモンズ店 8,Jun,2004
 
♪青山ベルコモンズ駐車場で見つけた“燕の巣”
♪最高の和牛“松阪牛”の『築地さとう
中央区築地4-2-9   tel 03-3541-2929
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.5‥『紫陽花まつり』♪ 深緑の京都♪ 『小十』初夏のメニュー♪ 上品な味わいの天麩羅『由松』♪
 

草の葉を  落つるより飛ぶ  蛍哉  ―芭蕉  

この週末は、梅雨の晴れ間に、燦々と輝く太陽の日差しと、鮮やかな群青の空に包まれた休日でしたが、いかがお過ごしでしたか?
キリンズは、遥か悠久の時を越え、今尚変わらぬ風情佇む古都への旅を満喫して参りました。

先ず、京都で拝観者が最も多く、深緑の山間に堂々と聳え立つ「清水寺」の雄姿を拝み、さらには大原の地で、千有余年の昔より“魚山”と呼ばれ、“極楽浄土”を願う人々が棲息していたとされる、天台浄土教の聖地「三千院」へと参りました。
「三千院」は、別名を「梶井門跡」「梨本門跡」「円融院門跡」とも呼ばれる“天台宗五箇室門跡”のひとつで、この“門跡寺院”とは、皇子皇族が御住職になられた“御寺”のことで、さすがに平安時代に皇族がお住まいだったその御寺を望むと、さながら平安貴族のような気分に浸れ、あたり一面に優美な雰囲気が漂っておりました。
さて、ここでの見所は、藤原時代に建てられた49の堂行堂のうち、唯一現存する御堂「往生極楽院」が有名で、その御堂の中では、国宝「阿弥陀三尊坐像」が、安らかな面持ちで、優雅な“大和座り”にて、訪れる人々を迎えて下さいました。
さらに奥の院まで足を延ばすと、“紫陽花苑”の三千本の紫陽花が妖艶な色合いで、咲き始めており、不動明王を頂く「金剛堂」の階段の元に滴る“金剛水”で、そっと手を漱ぎ、その水の効力とされる“福寿延命”のご利益を願いました。
こんな風に涼しげな京の風を肌で撫で、緑棚引く贅沢な庭の景色を存分に満喫したキリンズでしたが、季節は間もなく“蛍”舞う「芒種」も末候を迎えます。今年も各地で無数の“ゲンジボタル”が川面を乱舞する姿が見られそうですね。
その“蛍”を保護し、自然を見直す試みとして、ホタル発祥地を誇る先進町村の指導者が一堂会する「ホタルサミット」が、ここ数年で開かれるようになり、開催各地では“蛍”を通じての健全な生活環境の浄化や観光、経済、または文化交流などを促進し、活力溢れる豊かな“ふるさとづくり”を推進し始めたようです。(毎日新聞 6月13日 「余禄」より)
それでは、七色に映える『由美紫陽花まつり』にも、きっとお越しいただけますこととお待ち申し上げております。
そして『由美』での、幻想的な“虹色の夕べ”に煌く、”由美蛍”たちにも、どうか逢いにいらしていただけますこととよろしくお願い致します。
 
 
♪虹色のキリンズ
 
♪母と共に at 清水寺
♪優美な庭園 『三千院』
 
♪初夏のメニュー『小十
中央区銀座8-5-25 第2三有ビル1F  tel 03-6215-9544
♪上品な味わいの天麩羅 『由松』
中央区銀座8-2-3 tel 03-5537-5950
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.6‥Pomery "Maxi POP" New Release♪ 星垂の棲む処 “源氏ボタル鑑賞会” at 源 吉兆庵♪ 『パリの酒場伝説』♪ 『TANTO TANTO』初夏のメニュー♪
 
この蛍  田毎の月に  くらべみん  ―芭蕉
今週は“入梅”の時節には珍しく、さらりとした夕風を肌に感じながら、涼しげに“夕涼み”を満喫して、銀座での宵を過ごしておりますが、いかがお過ごしですか?
キリンズは、芭蕉の冒頭の句“瀬田川の源氏蛍”には、及ばないものの、こんな宵に相応しい風流な趣きを、『源 吉兆庵』 銀座店 2Fで開催された「岡山・古都南方 “星垂の棲む処” ―源氏ボタル鑑賞会」にて愉しんで参りました。
さて、この“鑑賞会”ですが、岡山に本社のある『源 吉兆庵』が始めた新しい試みで、およそ一年の時をかけて、岡山・古都南方の自然の中で、“蛍”を幼虫から生育していく取り組みを行って参りました。
それは、この古都南方の自然が、丘の袂に池をかかえた地の利に恵まれいて、ホタルの成長に適していたため、この地に「ゲンジボタル」「ヘイケボタル」の2種類、約500匹の“蛍”の幼虫を放ち、一年をかけてようやく50匹のホタルを育てました。
こんな風に育てられ、遥か東方の地“銀座”へ連れてこられた岡山生まれの“蛍”たちですが、“蛍”は、“星垂”とも書かれ、幻想的な光を点滅させながら、漆黒の闇に舞うその様は、まるで夜空に星が降り注ぐがごときで、わずか2週間だけの儚い“生”の“光”を仄かに、闇の中で揺らしておりました。
どうか都会での喧噪に慣れ、自然の静寂を忘れていた日常に、命の大切さや、季節の風雅さを想い出させてくれるこの「星垂の夕べ」を、きっとこのご機会に銀座の一角にて、ゆっくりとご鑑賞いただけますこととよろしくお願い致します。
そして幽玄な“蛍”の風情に魅せられる、よきひとときをお過ごし下さいませ。(『源 吉兆庵』 銀座店  6月16日〜23日まで他、『椿山荘』 “ほたるの夕べ”  6月30日まで)
それでは、暦ではまもなく“乃東枯る”「夏至」を迎えます。
どうか花菖蒲や紫陽花など、雨に似合う花々が咲き乱れる中で、自然を愛で“蛍”に出逢えるような良き週末をお迎え下さいませ。
 
♪Pomery New Release “Maxi POP”& “Louise Pomery” by Mercian
 
♪『パリの酒場伝説』 伯爵・神山 宏 (審美社刊)
 
♪『源 吉兆庵』 2F “星垂の棲む処” & 4F “松涛”の個室
♪『源 吉兆庵』 4F “松涛” 中央区銀座8-9-17 tel 03-3569-2360 
 
♪『TANTO TANTO elegante』 
中央区銀座5-8-17 ワールドタウンビル3F tel 03-5537-1312




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.7‥『逆プライド』江本孟紀♪ 『日本作曲家選輯』大澤壽人♪ 『銀座の蛍』源 吉兆庵♪ 春野菜の串揚げ『串一』和蘭屋♪
 
  “嘘っぱちのプライドなんか捨ててしまえ!”
 “自分に負けない意地を持て!” ―江本孟紀『逆プライド』より
「ベンチがアホやから」と、当時阪神のエースだったエモヤンこと江本孟紀選手が、迷言?を吐いて、突然任意引退したのは81年。
その後はタレント、プロ野球解説者、参議員として活躍し、そして今年の“大阪冬の陣”大阪府知事選と、常に勝負のマウンドに立ち続けてきた男・エモヤンが、その半生を振り返って語り尽くす渾身の人生ドキュメント『逆プライド』が発売されました。
キリンズは、そんなエモヤンの『江本孟紀教授 第三分野への挑戦を激励する会』へと、梅雨の晴れ間の宵に行って参りました。
先の府知事選では、67万票獲得の健闘空しく、惜しくも現太田府知事に破れ去ったエモヤンでしたが、本書では、あの出馬の理由を問われ「大阪への恩返し」と、エモヤンなりの「大阪への愛情」を、肌理細やかな感性を持って、また野球と絡めて語ってくれています。
そしてエモヤン自身のメッセージを、“いつもゴールのことは考えず、我流で走ってはいるけれど、そんな勝利のイメージが僕を支え続けていた。どんな苦境も逆プライドで乗り越えられる。
これからもきっと・・・。”と、大いなる展望を持って語って下さっています。
さて、エモヤンのこの「第三分野への挑戦」とは、本年4月1日より、桐蔭横浜大学先端医用工学センター客員教授として、新しい分野へと挑戦されたことを指し、それは、これまでのプロ野球選手としての実体験や、国会議員として提言されてきたスポーツ科学・スポーツ医学に対する政策等を具体化させる最も適切なポジションへのご就任といえ、まさに天職とも呼べるべき挑戦です。
どうかそんなエモヤンの華麗なる転身を、これからも応援していただきたく存じます。
EMOYAN.COM (エモヤン.コム) 江本孟紀ウェブサイト
それでは、暦では一年中で“昼が一番長い”夏至を迎えました。野分けの後の湿っ風が、肌に強く当たるこんな日も、きっと『由美』にてお逢い出来
ますこととお待ち申し上げております。
 
♪『紫陽花まつり』   at 由美
 
♪『銀座の蛍』 源 吉兆庵 
 
♪『逆プライド』 江本孟紀(ダイヤモンド社)
♪『江本孟紀教授 第三分野の挑戦を激励する会』 17,Jun,04 at オークラ
 
大澤壽人『日本作曲家選輯』(NAXOS)
 
♪春野菜の串揚げ『串一』和蘭屋
中央区銀座7-7-6 西五番館ビル2F tel 03-3574-1724
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.8‥『リウマチは もう怖くない』西岡久寿樹教授♪ 『ニッポンの未明 A』さかもと未明♪ 『WACOAL DIA 』ファッションショー♪ 『緑川』“蔵元と共に”越後・叶家♪
 
ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉に 溜まれる水の 玉に似たる見む ―万葉集
 
“雨”が降らないのでしょうか・・・冒頭の句のように、“蓮”の葉に溜まった水が、“玉”になるような様をみたいと思うこの頃ですが、野分の後の空梅雨の今週はいかがお過ごしですか?
今年の六月は、この時期には珍しく、二度の大型台風に見舞われ、先の11日の4号、“梅雨”中休み後の夏至の6号襲来と、ともに殆ど同じコースを辿って、梅雨の最中の西日本を直撃しましたが、本当にその規模は、豪雨が心配なほどの大きさで、「降らなければ降らないで、夏の渇水が心配になり、また降れば降ったで、水害が心配」という、“梅雨時”の憂鬱そのものでした。(産経新聞 6月22日 朝刊 産経抄より)
こんな最近の季節の傾向は、例年より「一ヶ月早い」そうで、旧暦さながらの季候を感じながら、この空梅雨を憂い、“梅雨明け”そのものの日照りの連続を嘆き、まさに“水の無い月”と、梅雨時のじめじめした時節を忘れてしまいそうですね。
でも、こうして“雨”を慈しみ、請うてはいても、やはり晴れた日の群青の透き通った空と、碧色に輝く水面に浮かぶ華麗な“蓮”の花を目にすると、“青”“碧”“白”“薄桃色”の色彩の耽美を、モネの“睡蓮”のごとく、太陽の光と水の戯れる“色”を堪能したく思います。そんな“蓮”の観賞には、静なる庭の美を誇る京都「法金剛院」の“蓮”が有名で、初夏の紫陽花や、夏の“蓮”が、極楽浄土を再現したかのように、咲き始めた様です。
http://kyoto.cool.ne.jp/kyotocity/niwa/hokongoin.htm
さて、この「法金剛院」ですが、遥か平安初期の1130年に、右大臣清野夏野が山荘として建て、その後文徳天皇が大きな伽羅を建て、“天安寺”として改築し、さらには鳥羽天皇の時代の中宮待賢門院璋子が、亡き白河天皇の菩提を弔うために建立し、「法金剛院」となった由緒ある寺です。そんな古の歴史への想いを、花に籠め“蓮”とともに、平安末期の朝廷に咲いた大輪の花、待賢門院璋子という女院の存在も、どうか心に留めていただきたく存じます。そしてこの寺の北の陵に眠る待賢門院を偲んでいただければと思います。
それでは、昼が最も長くなり、暦では一ヶ月早い“大暑”かと思うような酷暑の最中ですが、水無月のうちに、またお逢いできますこととよろしくお願い致します。そして“蓮”の葉に溜まる“玉”をご覧になれるような、自然とともに過ごす良き週末をお迎え下さいませ。
 
♪『リウマチは もう怖くない』 西岡久寿樹教授 (マキノ出版刊)
 ♪さかもと未明『ニッポンの未明A』
♪さかもと未明 at 『由美』&  未明&『由美』本田店長と
 
WACOAL DIA  ファッションショー 21,Jun,04 at パークハイアット東京
 
♪『緑川』蔵元 大平俊治社長 
 
♪『越後・叶家』銀座店 中央区銀座7-5-15 共同ビルB1  tel 03-3542-8607
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.9‥『ダジャレヌーヴォー』石黒謙吾♪ 『手紙』神野美伽♪ 『Me & Mr.Johnson』Eric Clapton♪ 『源 吉兆庵』御中元推奨品♪ 「夏越祓」と“水無月”♪
 
 川風や  薄柿着たる  夕涼み   ―芭蕉
 
この週末梅雨の一休みの宵は、夕涼みが出来そうな風が、肌に心地よい宵でしたね。
キリンズは、冒頭の芭蕉の句のような四條の“河原涼み”の風情は味わえなかったものの、読書や音楽鑑賞にと、ゆるりとした時を微睡み、休息のひとときを過ごすことができました。
さて、No.165でも書きましたが、京都ではこの6月30日は「夏越祓」の日で、この半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する儀式が各地の神社でとり行われます。
その儀式は、先ず神の人形を作り自分の名前を記して、息吹きかけて神社に持参し、社頭に設けられた“茅の輪”を三回廻って、穢れを清めると云うもので、その由来は昔、素戔鳴尊(すさのうのみこと)の旅のお供をし、難儀を救った蘇民将来が、素戔鳴尊から御礼にと承った教えに従い、腰に輪を下げたところ、その後子孫代々に至るまで、災いなく栄えたと云う故事にちなみ、こうして“茅の輪をくぐる”神事が伝わるようになりました。
ところで、この“茅の輪くぐり”にも作法があるそうで・・・
@先ず茅の輪の前で一礼し、左方方向側に茅の輪をくぐ、正面に戻って一礼。
A次に右側にくぐって正面に戻って一礼。
B再度左側にくぐり正面で一礼して、茅の輪をくぐって神前に向かうと云う作法だそうです。
どうか各地の神社で、この“茅の輪”をご覧になる機会がありましたら、30日の「夏越祓」の作法を憶えて、是非試されてはいかがですか?
ちなみに京都では、平安神宮、貴船神社、松尾大社、上賀茂神社、北野天満宮、地主神社などが有名で、その他大阪は住吉神社、関東では鹿島神社や、巣鴨の氏神・天祖神社などで行われるようです。
またこの30日には“水無月”と云う和菓子を食べる風習もあり、それは三角形のういろうの上に、甘い煮小豆が乗っているもので、三角形のういろうは“氷”を表し、小豆は厄病の“悪魔祓い”の意味合いがあるそうです。
http://www.hi-ho.ne.jp/kyoto/nagosi.html
『由美』では、こんな時期の風雅として、この「夏越祓」の和菓子“水無月”をご用意させていただいておりますので、一口だけでも召し上がっていただけますこととお待ち致しております。
http://www.toraya-group.co.jp/
それでは、水無月もいよいよ残り僅かとなり、暦では“半夏生ず”夏至も末候です。
どうか迎えます文月も、『由美』をご贔屓にしていただけますこととよろしくお願い申し上げます。
 
♪『ダジャレヌーヴォー』石黒謙吾(扶桑社)
 
♪『手紙』 神野美伽(キングレコード)
 
♪『Me & Mr.Johnson』Eric Clapton(WMJ)
&Claptonの1億円で落札されたギター“ブラッキー”
 
♪『源 吉兆庵』 “涼めぐり”三段 &“夏涼菓撰”&“夏水菓”
 御中元好適品 3点共に5250円
 
♪“茅の輪”と和菓子“水無月”
 
♪『築地さとう』玄関にて