No.21

キリンシスターズ グルメリン No.1‥雪の頂 霊峰『御嶽山』♪ 江戸の街並み『奈良井宿』♪ 木曽路名物『くるまや』蕎麦♪ 旬の魚彩『きたむら』♪
 
木曽のナー なかのりさん 木曽の御嶽ナンジャラホイ 夏でも寒いヨイヨイヨイ
あっという間に過ぎ去った“黄金週間”はいかがお過ごしでしたか?
キリンズのこの連休は、先ず前半は冒頭の民謡“木曽節”で有名な霊山『御嶽山』へと行って参りました。
この百名山のひとつであり、“霊峰”と呼ばれる『御嶽山』は“御嶽教”の総本山として親しまれ、今なお“白装束”の信者が絶えず登り続ける、その登山道や山頂には、いたる所に社や像、霊神碑などが多く点在し、3067mの高峰でありながらも、常に“霊山”であることを、実感させられる光景を目にします。それは古来「山国 日本」では、高く聳える山には“偉大な神が宿る”とされ、先ずは富士山、続いて白山、そして御嶽山が“霊山”とされて来ました。
その『御嶽山』に祀られた「御嶽神社奥社」は、702年に建立され、古来、登拝にあたっては、麓での“百日精進潔斎”の修行が必要であったとされ、そのため1785年に尾張藩の人覚明行者が、黒沢口を開き“登山”を解禁したとされています。
キリンズの今回の“登山”は、以前頂上まで登攀した200年以上の歴史を誇る“黒沢口”登山道からではなく、“王滝口”登山道(2180m)“田ノ原”から、石の大鳥居をくぐり、真っ白な雪道を「大江権現」まで進み、さらに雪の積もる樹林地帯の上を「金剛童子」まで行き、その先の森林限界を越え、急坂と眺望が広がる中、八合目「石室」までへと参りました。
そんな残雪の“御嶽登山”を愉しみ、新緑眩しい“木曽路”にて、ゆっくりと休日を過ごしたキリンズでしたが、この連休は自然と戯れ、森林浴をいっぱいに浴びたお陰で、よりいっそうの気の充電をもって、心新たに蘇生出来ました。
それでは暦では、蛙始めて鳴く“立夏”も初候を迎えました。野山が新緑に彩られ、夏の気配が感じられるような今日この頃になりましたが、この夏が立ち行くような今宵も、きっと銀座にてお逢い出来ますこととお待ち申し上げております。
 
♪渡辺淳一 『夫というもの』(集英社刊) 
 
♪残雪の『御嶽山』 王滝口登山道“田ノ原”
♪八合目『石室』辺り
 
♪中山道十一宿の、北から二番目の難所“鳥居峠”を控えた宿場町『奈良井宿
♪八合目『石室』辺り
 
♪木曽駒高原“伊藤山荘”と 蕎麦処『くるまや』 木曽郡木曽福島町新開福4950
 
♪ 旬の魚彩 寿し処『きたむら』
中央区銀座4-3-2 橋ビルB1  tel 03-3564-3640




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.2‥キリンズと“母の日”♪ 京采と焼酎の店 『HANADORI』♪ Second Anniversary Ceremony 『SPACE』♪
 
 母こそは 千年(ちとせ)の光 人の世の あらんかぎり 地にはゆる 天つ日なり 大いなるかな 母の姿 ―野上弥生子「母の歌」
 
皐月第2日曜日は、雨の“母の日”でしたが、いかがお過ごしでしたか?
キリンズは冒頭の「母の歌」のように、母を敬い感謝の夕餉を共に致しましたが、本当に“母の日”は、日頃の感謝を施す“大切な一日”と心に強く思いました。さてこの“母の日”は、いったいいつ頃から“5月第2日曜日”となったのでしょうか?
その由来は様々ですが、現在のような日本の“母の日”は、アメリカの“母の日”から来たもののようです。
それは1900年代のヴァージニア州が起源とされ、1905年5月9日に母を亡くしたアンナ・ジャービスと云う人が、やがて「亡き母の追悼をしたい」という想いから、3年後の1908年5月10日に、フィラデルフィアの教会で、白いカーネーション配り、それがアメリカで初めて行われた“母の日”だったそうです。そしてこの風習がアメリカ全州に広まり、1914年に時の大統領だったウイルソンが、5月の第2日曜日を“母の日”と制定しました。
日本で初めての“母の日”は、明治末期頃が最初で、1915年(大正4年)に教会で祝われ始め、徐々に一般に広まったとされています。それが昭和に入ると、当時の皇后陛下の誕生日であった3月6日を“母の日”としましたが、戦後しばらくの後に、現在の“5月第2日曜日”になったと言われています。
“母の日”の“花”にカーネーションが選ばれたのは、“母への愛”の象徴から選ばれ、カーネーションの名前の由来も、古代ギリシャの主神ゼウスに捧げる花冠の花輪のラテン語「CORONA」にちなんで、「CORNATION」と名付けられたそうです。
その花言葉は―赤―「愛情」 白―「尊敬」 ピンク―「感謝」 黄―「美・嫉妬」 紫―「誇り・気品」で、キリストが十字架に架けられ、処刑された後に、聖母マリアが流した涙で咲いた花がカーネーションで、その“赤”は、キリストの体から散った血の“赤”とも謂われています。http://www.hahanohi.info/
母こそは 命のいずみ いとし子を 胸にいだきて ほほ笑めり 若やかに うるわしきかな 母の姿 ―「母の歌」より
 
では、母と共に過ごした“母の日”でしたが、“立夏”も「蚯蚓いずる」次候を迎えました。連休明けは静かな雨ですが、きっと皐月もお越しいただけますこととお待ち申し上げております。
 
♪キリンズ皐月の装い
 
♪京菜と焼酎の店 『HANADORI』 
中央区銀座6-7-6 ラペビル9F tel 03-3574-5470
♪『HANADORI』店内 個室&カウンター
 
 
♪さかもと未明(写真左・中央)&キリンズ  at 『由美』
 
♪祝2周年『SPACE』 佐藤芳昭店長 
♪『SPACE』 中央区銀座7-8-1 渋谷ビル3F tel 03-5568-7540




















 

キリンシスターズ グルメリンNo.3‥日本戦前の管弦楽曲 大澤壽人 『神風協奏曲』♪ 神野美伽 『あかね雲』♪ 三國清三 『料理の哲学』♪『ミクニの奇跡』♪ 『オテル・ド・ミクニ』♪

 
をちこちに 滝の音聞く 若葉かな ―与謝野蕪村
 
薄夏の候、静寂な山へと一歩足を踏み入れれば、新しい命が息吹き、若葉と瑠璃の水の清き頃となりましたが、いかがお過ごしですか?

ところで以前キリンズNo.138(www.yumi-ito.com essayNo.18)のグルメリンNo.7 “幻の作曲家”と、essayNo.20のグルメリンNo.5大澤壽人“日本作曲家選輯”)にて、ご紹介させていただいた、日本戦前の管弦楽曲の名作“『大澤壽人』の「ピアノ協奏曲第三番 変イ長調『神風協奏曲』」の楽譜が、この度昭和初期の浪漫を漂わせ蘇りました。

この「ピアノ協奏曲第三番」は、戦前の日本人作曲家の作品とは思えないほどの高度な技術とモダンさを備え、その洗練された作曲技法が、ソロ・ピアノパートをはじめとして、随所に如何なく発揮され、中間部のゆったりとした部分などは、まさイベールの「寄港地」を連想させるほどの傑作です。それは大澤自身が、若くしてアメリカ・フランスに留学し、並みいる大作曲家たちに師事して、留学先のボストンやパリで自作の交響曲や協奏曲などを次々に発表し、その当時の世界最高水準の作曲家として存在していた証で、その後惜しくも46歳の若さで他界したものの、没後50年の時を越え、こうしてCD発売とともに見事に今の世に蘇りました。http://www.naxos.co.jp/8.557416J.html
そして没後半世紀を経た時は21世紀、ようやく大澤壽人の時代が到来しました。どうか第二次世界大戦前の日本で、これほどモダンなピアノ協奏曲が書かれていたとは信じられないほどの傑作「ピアノ協奏曲第三番」を、きっとこの初夏の“癒し”にお聴きいただけますこととよろしくお願い致します。
それでは早苗を植える“早苗月”皐月は、“筍生ずる”立夏末候となりました。初夏の新緑の爽やかな香りに包まれ、ひっそりと菖蒲のごとく佇む『由美』の“花々”もよろしくお願い申し上げます。

 

♪大澤壽人『神風協奏曲
 
 
神野美伽 『あかね雲』(キングレコード)
 
オテル・ド・ミクニ
♪三國清三 『料理の哲学』(青春出版社)& 『ミクニの奇跡』 松木直也(新潮社)
♪『オテル・ド・ミクニ』店内
『オテル・ド・ミクニ』1F
Bar 戸田 春久氏
『オテル・ド・ミクニ』
2F 個室 梅沢支配人
♪『オテル・ド・ミクニ』 新宿区若葉1-18 tel 03-3351-3810
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.4‥『みどりさん誕生会』♪ 伊集院 静『鯛のべっぴん』♪ Xing-Fu 謝 敏基社長『毎日の薬膳』♪ 春野菜のメニュー『TANTO TANTO』♪
 
 行春や 鳥啼魚の 目は泪 ―松尾芭蕉「おくのほそ道」より
昨日5月16日は(旧暦3月27日)芭蕉が「おくのほそ道」へと旅立った“出立日”でしたが、芭蕉の句のように雨の多いこの初夏の休日はいかがお過ごしでしたか?
さて、今年生誕360年を迎えた芭蕉ですが、1689年に旅立った「おくのほそ道」の旅は、五百年忌を迎えていた西行をはじめとする古の歌人の足跡を訪ねる旅であり、また31歳にして露と消えた悲運の将・源義経を追慕する旅でもあったそうです。
“弥生の末の七日、明ぼのの空朧々として、月は在明にて光おさまる物から、不二の嶺幽にみえて、上野・谷中の花の梢、又いつかはと心ぼそし。むつましきかぎりは宵よりつどいて、舟に乗て送る”
こうして深川・採茶庵を舟で出発した芭蕉は、千住に上陸し旅立って行き、“むつましきかぎり”の人々に見送られながら、歩み始めた日光街道は、今も5間(約9km)の道幅を変えぬまま荒川の土手まで2km近く一直線に伸びており、出立日当時の、“後かげのみゆる迄”見送り、そして見送られた光景が彷彿させられるようです。そして自身の旅立ちを“行春”に喩え、うららかに花咲きそろう“春”への別れを惜しみ、“鳥”までも侘しさで“啼いている”ように聴こえ、“魚”も“目に泪”を光らせているように思われるこの“句”が、今も彼方から聞こえてくるようです。
そんな芭蕉の足跡を辿りながら、こうして悠久の時を越え、暦では早“行春”を過ぎ、万物盈満の草木生い茂る“小満”を迎える頃となりました。
“小満”の宵、皐月20日(木)21日(金)は、『由美』では『みどりさん誕生会』を開く運びとなりましたので、どうか美しく成長し、女盛りたおやかなみどりさんの誕生祝いを、きっとささやかながらお祝いしていただけますこととよろしくお願い申し上げます。
五月の雨 岩檜葉の緑 いつまでぞ ―芭蕉
きっと“緑”の実に美しい様をご覧いただけますよう、ご来店心よりお待ち致しております。
 
♪みどりさん at『由美』
♪『みどりさん誕生会』 5月20日&21日 
 
伊集院 静
『鯛のべっぴん』(アートン刊)
 
♪中央区銀座5-8-17 ワールドタウンビル3F  tel 03-5537-1312
 
♪『Xing-Fu

♪『毎日の薬膳』
(PHPエル新書刊)
♪Xing-Fu 謝 敏基社長
♪藤森支配人
 
♪中央区銀座6-9-9 かねまつビル6F  tel 03-3289-4245
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.5‥Happy birthday to みどり♪ オーケストラ・ニッポニカ第1集♪ 赤ワインに似合う鮨『寿司幸・本店』♪
 

“はしり梅雨”より憂鬱な、台風に見舞われそうな“小満”の週末となりましたが、初夏の降りしきる雨の日はいかがお過ごしですか?

さて、この二十四節気のひとつ“小満”とは、太陽(黄経)が60度のときを表し、「陽気がよくなり、草木などの生物が次第に成長して生い茂る」という意味で、西日本ではそろそろ“はしり梅雨”が現れ、蛍が姿を見せ始める頃とされています。そしてその“初候”は“蚕起食桑”、蚕が桑を盛んに食べ始める頃とされています。
そんな“蚕起食桑”に先立つ19日に、皇居においては、皇后さまが蚕に桑の葉を与える「御給桑」が行われた様です。(皇居 紅葉山御養蚕所 産経新聞より)

ところでこの「御給桑」ですが、古くは「日本書紀」に雄略天皇(5世紀)が、皇后に蚕を飼うように勧めたとの記述があり、現在の形になったのは、昭憲天皇が吹上御苑内の茶室にて復活されてからとされ、以来“皇后御親蚕”という形で、引き継がれているそうです。
現在の御養蚕所は、大正3年貞明皇后が皇居の森深い紅葉山に新築したもので、大正6年には貞明皇后がご養蚕を始めて10年になることを記念して、隣接したところに御休所を建設し、「御掃立式」と「奉告祭」という二つの儀式が始まりました。
御題「風」葉かげなる 天蚕はふかく 眠りゐて くぬぎのこずゑ かぜわたりゆく
以後皇后さまは、大変熱心にご養蚕に取り組まれ、このように御歌を詠まれました。
そして日本人の“衣”を支えるこの養蚕は、明治時代には日本の近代化における率先垂範の象徴として、日本の発展に寄与した歴史を誇ります。
http://sugar.lin.go.jp/silk/info/wadai/0207wa1.htm
そんな神々しい歴史に彩られ、美しい絹を生む源となる、この季節の“蚕起食蚕”ですが、『由美』では衣替えまでの僅か十日余りは、“蚕”たちが懸命に紡いだ“繭”から織られた、光沢輝く“絹”の衣に身を包み、こんな野分の宵もお待ち致しております。
 

 

♪“絹”の装い at 『由美』
 
♪『みどりさん』
♪ Happy birthday to みどり 
 
♪芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカ第1集
♪赤ワインに似合う鮨『寿司幸・本店
中央区銀座6-3-8 tel 03-3571-1968
 




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.6‥6月5日公開『SILMIDO』♪ 億年の記憶『上高地』♪ みどりさん誕生日会 21,May,04♪ 『宵待草』♪
 
 堂々と立ちはだかる穂高連峰。清冽な水をたたえて流れる梓川。 残雪の風が心を潤す 
―“億年の記憶”『上高地』より
キリンズは、台風2号が過ぎ去った“野分け後”の翌日に、眩いばかりの新緑が映えわたる『上高地』へと参りました。その『上高地』の景観は、標高3000m級の穂高連峰や焼岳、霞沢岳などの名峰に囲まれ、日本有数の大自然に抱かれた歴史は、1934年に「中部山岳国立公園」に指定されてから、今年で70周年を迎えます。
さて、そんな素晴らしい大自然の宝庫・上高地周辺の山に最初に登ったのは誰でしょうか?
記録の上では「槍ヶ岳」に最初に登ったのは、越中富山の僧侶「播隆」と言われています。ただ「播隆」の“登山”は、いわゆる“近代登山”とはかけ離れた“信仰登山”で、信者を引き連れて、何度も「槍ヶ岳」を登ったようです。その後明治になり、日本近代化を進める中で来日した英国治金技師ウイリアム・ガウランドが、明治10年7月に「槍ヶ岳」へと登り、その記録を「Japan alps」と雑誌で紹介し、今日の「日本アルプス」の語源となりました。さらに後に、同じ英国人の宣教師ウオルター・ウエストンも「槍ヶ岳」に登り、著書「日本アルプスの登山と探検」の中で詳しく上高地周辺の山々を紹介し、案内役として同行した“嘉門次”も、本の中で“ミスターカモンジ”と書いたため、そのお陰で安曇村の一猟師だった上条嘉門次も、一躍“山案内人”として、今日まで語られるようになりました。
そんな「槍ヶ岳」ですが、日本人登山家としては鵜殿正雄が初めて、「前穂高」に“嘉門次”と一緒に登ったのが最初だそうで、その後、時を経て戦後の首相“東久邇宮殿下”が、大正5年に「槍ヶ岳」へと登ることになり、急遽島々〜徳本峠〜明神〜槍ヶ岳への登山道が整備され、一部の限られた人々の“登山”から、“大衆登山”への道を歩み続けるに至りました。http://www.kamikochi.or.jp/new/new_main.html
キリンズの今回の『上高地』は、定番の河童橋付近からの残雪の「奥穂高岳」を眺め、初夏の「小梨平」に咲く“ズミ”(別名コナシ)を愛で、これから迎える“花の季節”の予感に胸を膨らませながら自然と親しんだのみでしたが、でもそんな森の中に満ちる“樹木”の“香”や“緑”は、人々の心を落ち着かせ、リフレッシュさせてくれる効果を生み出すそうで、こうした効果を医療やリハビリに生かす「森林セラピー」の研究も、最近では林野庁や岐阜県・千葉県などの自治体が評価し、その研究に本腰を入れ始めるようになったそうです。そしてそれは、“森林”に新たなる価値を見出し、地域おこしや、荒廃する森林の保全と再生に繋がる試みとして、始動し始めました。(毎日新聞 朝刊5月24日 「環境 地域から地球へ」)
それでは今週も“森林浴”をいっぱいに浴び、溌剌としたキリンズを、どうかよろしくお願い致します。
 
♪『SILMIDO』6月5日より衝撃のロードショー 
 
♪絹の装い『みどりさん誕生日』
 
♪『上高地』 梓川上流からの穂高連峰
 
♪『上高地』 河童橋付近からの望む『奥穂高』 & 河童橋上 & 開花間近の『ズミ』の蕾
 
♪『宵待草』 中央区銀座6-3-11 2F  tel 03-3571-0075




















 
キリンシスターズ グルメリンNo.7‥伊集院 静&長友啓典『べっぴんの鯛』♪ 小説現代6月号♪ 『土の記憶』菊地武彦展♪ 越後・叶家『八海山』蔵元と共に♪
 
 やさしい人は、美しい。 美しいものは、哀しい。―伊集院 静『べっぴんの鯛』 より
伊集院 静による流れるように美しい華麗な“文字”が、長友啓典描く巡る季節の折々に描かれた“絵”に踊る『べっぴんの鯛』が、この度発売されました。(アートン刊)
この『べっぴんの鯛』は、それぞれの季節を淡く優しい色合いで捉えた“絵”と、それに添えられた“言葉”との絶妙な味わいを丁寧に紡いだ画集です。そしてそれは、いろいろな人生を経てきた大人だけが味わえる大人の歳時記です。
どうか伊集院 静&長友啓典氏の二人の鬼才による洒落た画集『べっぴんの鯛』を、是非この初夏の一冊として、お手元に置いていただけますようお願い申し上げます。http://www.ijuin-shizuka.com/news
ところで水無月に入ると、夏の到来を告げる風物詩として愛されている“紫陽花”の咲く頃となりますが、箱根登山鉄道沿線に咲く華麗な紫陽花を、車窓から眺めらる「あじさい電車」をご存知ですか?
「あじさい電車」は、小田原〜強羅間に電車が開通した昭和初期に始まり、今でこそ1万株の紫陽花が咲き誇るようになりましたが、最初は小さな苗木で、数も少なかったようです。やがてそれらの紫陽花が育ち、見事な花を咲かせるようになり、昭和40年を迎える頃には、花が咲く頃の電車を「あじさい電車」と呼ぶようになったそうです。
夜間ライトアップは、6月19日(土)〜7月11日(日)pm18:30〜21:30(全席予約制)で、キリンズは、今年こそは“花と光のファンタジー”「あじさい電車」にて、ライトアップされた幻想的な紫陽花の雰囲気を味わいたく思っております。
http://www.hakone-tozan.co.jp/magazine/ajisai/ajisai-info.htm
それでは、暦では“蚕起きて桑を食う”「小満」も、“麦秋至る”末候を迎えます。
迎えます水無月も、『由美』を変わらずご贔屓の程よろしくお願申し上げます。
 
伊集院 静&長友啓典 『べっぴんの鯛』 (アートン刊)
 
   
♪『小説現代』 6月号 
“伊集院 静 ロングインタビュー”
 
♪『土の記憶』菊地武彦展 6月7日〜19日
☆中央区銀座8-9-13 銀座オリエントビル2F 東邦アート 
tel:03-3573-5377
 
♪越後・叶家『八海山』蔵元と共に
http://www.gnavi.co.jp/kanouya/
   
 
♪寿し処 『原だ』  中央区銀座6-9-13 第1ポールスタービル2F 
tel:03-3575-4007