よも空のひとつひかりにみがかれて　ならぶものなき秋の月かな　―藤原定家

虫の音が切なく啼き響く風雅な季節となりましたが、あなた様はいかがお過ごしですか？朝晩の冷え込みに、ようやく深まり行く秋を感じる頃となりましたが、今日明日は台風26号の到来が心配ですね・・・

【クラブ由美】では、そんな中、今週は『由美Birthday Party ＆秋祭り』を開催致しますので、どうか秋の風情あるひとときは、上記西行の歌のごとく、”十三夜”の“名に負へる”ような素晴らしい月夜を共に過ごせますこととご来店を心よりお待ち申し上げております。
そして、“秋なかばの空”に浮かんだ“十五夜”よりも、趣ある17日の“後の月見”の前々夜、15日に、またひとつ歳を重ねます由美をこれからも応援いただけますようよろしくお願い致します。

さて、先週11日は、親友の神野美伽さんが、恒例の秋のコンサートを渋谷公会堂で開きましたので、今号ではお越しいただけなかった方々のために、今年“デビュー三十周年”を迎えた美伽さんのますますパワーアップしたステージをご紹介させていただきます。

この日は、美伽さんへの熱い友情の“証”として、総勢100余人をお連れし、応援に駆けつけたキリンズでしたが、ビッグバンド演奏で賑やかに始まった“30周年コンサート”は先ず、ニューアルバム【矜持（きょうじ）】より「黒田ブギー」を披露。
そのまま、ビッグバンドの演奏をバックに「男の海峡」「波止場にて」の後は、日本人として初めて韓国デビューを飾った記念アルバムより「波SE＋歌～海のレジェンド」、そして新曲「海猫」を熱唱。

続いて、スパンコールのベストドレスに着替えた美伽さんは人気ピアニスト小原孝氏のピアノ伴奏で【矜持～PRIDE～】から「ダニーボーイ」の後、「オホーツクの舟唄」を。ここで、天才アコーディオン奏者・桑山哲也氏が加わり、越路吹雪さんのカバー曲から「サン・トワ・マミー」「復讐」をコミカルに歌い、歌手を目指すきっかけとなったハリー・ベラフォンテの名曲「ククルククパロマ」を切なげに歌ってくれました。

この後、白地にブルーの絵柄が艶やかな着物姿で“30周年”を振り返りながら大ヒット曲「男船」を。
ここからは、美伽さんのオリジナル曲コーナーとなり、1984年3月発売のデビュー曲「カモメお前なら」からスタートし、「春夏秋冬屋形船」「人生夜汽車」「酔守歌」「浮雲ふたり」「雪簾」「日本の男」「鴎を売る女」など8曲を選んで、“カモメ”で始まり“鴎”で締めくくり、メドレー風にそれぞれを披露し、「赤とんぼ」までを感情をこめて熱唱してくれました。

ぶれない。揺るぎない。信念を貫く、軸のある生き方は強くて美しい。―【COLORFUL】Vol.32


先週は、21日迄【由美誕生日パーティ】を開催させていただきましたが、お蔭様で多くの花々に囲まれた華やかな雰囲気の中で、賑やかに“宴”を終えられましたことと心より感謝申し上げます。