らふそくの　　　燃えゆくはたのし　　　クリスマス　　―山口誓子

暦では“熊穴のこもる”「大雪」次候を迎えましたが、この週末は、満月が赤銅色に変わりゆく神秘的な“皆既月食”をご覧になられましたか？

私は土曜日曜と、親友の神野美伽さんが大阪『新歌舞伎座』で出演中の【師走特別公演】へと出かけておりましたが、深夜の北新地では、冬の澄んだ夜空に、ぽっかりと浮かぶ幻想的な“赤い月”を、眺めることができ、一年ぶりの大阪の夜を堪能して参りました。

さて、今回の美伽さんの公演は、細川たかし氏との初共演ですが、第一部は「人情コメディー浪花節だよ人生は！」と題するお芝居で、美伽さん演じる女剣劇の貧乏？劇団の座長が、30年前の新世界の芝居小屋で繰り広げる人情話として仕上がり、思わずほろりと来て、美伽さん自身のキャラとかぶるようなチャキチャキとした浪花女の情と心意気に泣かされました。続く第二部の「ビッグ・オンステージ」は、心に沁みるお二人のヒット曲や最新曲まで、迫力あるステージが披露しされ演歌の真髄を魅せてくれましたが、美伽さん曰く、大変な震災に見舞われた今年だからこそ、「ニッポンという国に生まれた日本人の歌手として、今こそ“日本の歌”を“演歌”を腹の底から歌いたい！」と全力を出し切り、魂に響く熱い歌声を聴かせてくれました！どうか、この豪華共演の【細川たかし＆神野美伽師走特別公演】は、今月19日迄上演されていますから、関西在住のお方や、関西ご出張の折には、是非ともお出かけいただけますようよろしくお願い致します！　

そんな“モリカン”こと森田監督とのご縁は、1984年映画『メインテーマ』の頃に遡り、“モリカン”を「日本のスピルバーグ！」と称した元20世紀フォックス社の古澤利夫氏の紹介で出逢い、以後この若き天才（あの頃はお互いに若かった？）の“森田組作品”を熱烈なファンとして、また妹分のひとりとして見続けさせていただきました・・・
中でも、もっとも印象あるエピソードは、大ヒット作『失楽園』への“監督オファー”があった夜に、たまたま【クラブ由美】にいらして下さり、当時、下北沢に住んでいた私は“モリカン”とは家が近所だっとこともあり、銀座からお送りする車の中で、この映画を“撮ることを決めた・・”とおっしゃって下さり、その後、大ヒット後に、監督の優しさから、「由美ママのお蔭・・」と朝まで呑み歌う大ヒット
“御礼”パーティを開いて下さいました。（ちなみに映画では一瞬ですが“由実”が出てきます・・）